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『おれら、おとなになったけっこんしよーな!!』
よく、幼稚園児とかが約束する事。
俺らはそれを兄弟でやった。
別に幼稚園児の時は違和感とか無かったけど、だんだん歳を重ねるうちに、
「あれ、何が、可笑しいんか、?」
って思うようになっていった。
この世の中はゲイなんて認めてもらえる訳ないねん。
更に双子の兄弟だなんて。
せやから、あまりツム の事は考えないようにしとった。
けど、あんな事されたら、もう無理やろ。
侑「サムー!見てや!」
侑「俺の可愛ええ彼女!」
って言って彼女を見せつけてきた。
あぁ、嫌だ。ツムはずっと俺と一緒なんや
お前はええな。お前とツムが
付き合っても誰も怒らないし、
不思議がられない。奇妙な目でも
見られんし、羨ましいわぁ。
せやけど、俺とツムん間には
誰も入れたらあかん。
邪魔するやつは、排除、しとかんとな。
その後、俺はツムの彼女に会いに行った。
「ツムの彼女さんよな?
弟の治です」
「よろしゅうな。」
『よろしゅうお願いします! 』
まぁ、ツムが好きそうなタイプやな。
「突然何やけど、ツムと別れてくれん?」
『えっ…な、何でッ、!』
「気に入らんねん。ツムが他の奴に笑いかけてんの。」
「別れてくれんのなら、俺、アンタに何するか分からんで?笑」
『分かり、ましたッ。』
泣きそうな声で言っとったな。
可哀想に。でも、俺から1秒でも
ツムを奪ったアンタが悪いんやで。
ー侑メセンー
『すまん。侑、別れてほしい、』
〈え、なんでや、ッ〉
『すまん。理由は言えん、ッ。』
〈分かった、別れよか。〉
俺は、彼女に振られた。
別に、冷たくなんかしてへんかったし、
むしろちゃんと愛情伝えてたと思う。
なんでやッ、。
ー治メセンー
〈サム〜、聞いてや〜、〉
ツムがだらーんとした声で言ってきた。
〈彼女に振られたねん、理由聞いても
答えられない〜、って。〉
〈もーいやや〜〉
あ”〜、ホンマに可愛ええ❤︎
〈サム、聞いとる?、〉
「俺じゃ、あかんの、?ッ」
〈ん?もうちょい大きい声で言ってや〜〉
《押し倒す》
「俺じゃッ、!あかんのッ、?」
〈は、ッ何言って…俺ら、男同士やで? 〉
「それでも、好きになってしまったんやし、しゃーないやん。」
〈サムが、そんな奴やと思うてなかったッ〉
《治を退けて、家から出ていく》
「逃げるんや…、」
「まぁええわ。」
「絶対捕まえたるで。」
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次回♡10