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トレストミー

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トレストミー

6 - 第6話 第6話

♥

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2025年03月20日

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ピピピッ、ピピピッ

緑「ん”ん〜…」

カチッ

うるさいアラームを止め、また寝ようとした。だけど、夢に出てきたあいつの顔が思い浮かんだ。

昔は可愛い系っていう感じやったんに、しかもあの頃はもっと、明るくて、うるさくて元気があって、目に見えて優しいやつやったんに。今は全然違くなっとる。

まぁ、年齢を重ねていくうちに変わるわな。いろいろと。そんなことを考えてるうちに頭が冴えてきたようだ。…さすがに転校初日から遅刻はやばいからな〜、準備するしかねぇかぁ〜。

ガラガラガラ

緑「はよーざーす。」

先「おーい、ぷり。ちゃんと挨拶しろ〜、おはよう。」

他にもふざけた挨拶のやつおるやん。「っす。」とかよりもいくらかマシやろ。注意しろや、なんてキレながらも教室に入ると、黄がいた。

黄「あ、ぷりちゃん。おはよう。」

相変わらず、無表情…いや、正確にはマスクと眼鏡をしてるせいやけど、そう見える。

緑「ん、はよ。はぇーな、」

黄「まぁね、」

緑「今日、一緒にお昼食べん?」

黄「いいけど…俺の友達もいるよ、?」

緑「それでもええわ。」

黄「分かった。」

意外と一日は早く、昼休みの時間が来た。

〜屋上〜

?「あ、!黄!遅かったね、!っと、その子は、?」

そこにはこれまた派手髪、4人がいた。1人は好奇心で俺を見ている。その他のやつは怪訝な顔をしてたり、俺を睨みつけていたりする。

黄「この子はぷりちゃん。転校して来た子だよ。そんなに警戒しなくても大丈夫!」

?「…あっきいがそう言うなら大丈夫だね、!僕はけちゃお!よろしくね、!」

緑「おん、よろしく。」

?「え!?君関西弁なん、!?実は俺もやねん!よろしゅうな!あ、俺はちぐさって言うんよ。」

今、耳にすごい響いたな。ていうか、さっきまで普通に標準語で喋ってへんかった?

緑「よろしく。」

黄「ちぐちゃんは中3の頃に引っ越してきたもんね。」

青「そやねん。なかなか抜けんくて大変やったなぁ…」

いや、今も抜けてへんやん。

?「俺はあっと。よろしくな。」

は、?めっちゃイケボやん。こいつ。

緑「よろしくな。」

紫「…俺はまぜ太。よろしく。」

一番警戒心強そうなやつがこいつ。会った瞬間睨みつけてきたことと、今でも俺を敵対している目で見てくる。

黄「もう、まぜち!そんな警戒心強くしないの!ていうか、時間ないからはやく食べるよ!」

皆マスクや眼鏡をしていて、正確に顔を見るのは初めてだ。どんな顔しとるんやろ。

…!?めっちゃイケメンやん。いや、可愛い系統もおるけど、大体はカッコいい顔をしとる。は、?これでモテへんのおかしいやろ!!

緑「みんなカッコいい顔してるやん。なんでマスクとかしてんの?」

黄「みんなそれぞれ理由があるんだよ〜、」

緑「そうなんや、」

まぁ、話したくないこともあるやんな。俺だって答えらんないもんあるし。(結構)まぁ、そんな話は置いといて、

…あっきいの弁当、美味そうじゃね!?

黄「食べる?」

緑「は、?」

黄「いや…思いっきり口に出てたから…、」

青「あっきい手作りだったよね?」

黄「そうそう、!」

手作りでこのクオリティはやばいんやけど…。てか、独り言でてたん恥ず…。

黄「はい、!どうぞ!」

緑「ありがと、」

パクッと一口で食べてみる。あっきいに渡されたのは卵焼き。甘くフワフワした暖かい味だった。

黄「…ぷりちゃん、?大丈夫?」

緑「ん、?なんで?」

黄「いや、涙目だから…」

緑「あぁ〜…俺花粉症やねん。」

ホントは違う。母さんが作ってくれた味と似ていたから。懐かし…こんなことで泣くはずじゃなかったのに。あっという間にお昼の時間は過ぎ去り、帰る時間になっていた。あっきいとまたあのメンバーで帰るらしい。

桃「あっ、あっきい来たよ〜!!」

赤「じゃあ行くかぁ〜、」

黄「ごめんごめん笑先生の話長くて〜」

紫「どうせあっきいがうるさくしてたんだろ〜?笑

黄「いや俺教室では静かだし!」

青「wwwwwww」

そんな会話を横で聞いてるとなんだか昔に戻ったような感覚だ。でも、俺らは偽りの関係。友達じゃいられない。

黄「…?ぷりちゃん、大丈夫、?」

緑「おんwあっきいいつも猫かぶってるもんなぁ〜w」

黄「ぷりちゃんまで〜!!俺に仲間はいないのぉ〜!?」

緑「wwwwwww」

あぁ、あと数分で家に着いてまう。家に帰ると誰もいなくて、ただ冷たい部屋が待ち構えてる。そんな淋しい部屋に帰らなきゃいけない。

そう考えていた束の間に着いてしまった。

緑「じゃっ、俺ここだから!」

黄「またね〜!」

紫「じゃあな。」

青「バイバーイ!」

赤「またな〜!」

桃「バイバーイ!」

…こんな返答が返ってくるのもいいな、なんてね、

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