TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

くれいじーらぶ

一覧ページ

「くれいじーらぶ」のメインビジュアル

くれいじーらぶ

6 - 5:初仕事と抱擁

♥

1,734

2025年05月05日

シェアするシェアする
報告する

注意事項は第一話の冒頭部分をご覧ください

二週も投稿すっとばしてしまいました。土下座

今回は水赤がかなり水赤してます

ここまで大丈夫な方のみどうぞ




































「首出せ」


「…???」



突然リウラから意味不明なお願いをされ、首を傾げるホトケ

疑問に思いながらも首を差し出すと、がちゃりと何かが付けられた



「これ…首輪?」


「うん。触っても良いけど、あんまり強く掴まないようにね」



最悪死ぬから、とリウラは意味ありげに呟く



「え、これもしかして僕は貴方の所有物であるという印なのでは」


「違う」



バッサリとホトケの台詞を切り捨てるリウラ



「はっきり言うとね。お前のこと、まだ信用出来ないの」


「…うえぇっ!?酷くないですか!?」


「でもお前一応抜き打ち試験には合格したじゃん」



入隊希望者がダイスに入る資格があるのかを試す抜き打ち試験

内容としてはボス(リウラ)が敵襲にあい、目の前で殺されそうになった場合どうするのかを確認する為のものであったのだが…

ホトケはそれが試験であるとあっさり見抜いてしまったのである

(詳しくは前回)



「確かにお前は観察力もあるし頭も良いし、一歩間違えたら死ぬかもしれない状況であんなに冷静でいられる度胸もある」


「だから合格…ってことで良いんですよね?」


「一応ね」


「その”一応”って何なんですか」


「…まだ信用するに値しない」



無慈悲にもはっきり告げられた理由に、ホトケはショックを受けたように目を丸くする



「えっ…」


「今までダイスに加入してきた子達は皆、試験で俺を守る為に必死で戦おうとしてた」



何とかして外へ連絡しようとした者

時間を稼ぐ為、自ら囮になろうとした者

リウラを守ろうと銃を手に取った者

そんな彼らの姿を思い出すようにリウラは目を細めた


多大な恐怖と緊張に襲われたとき、人は本性を表す

口ではどれだけ綺麗事を吐いていようが、いざとなれば実行出来ない奴もいる

誰だって窮地に立たされれば我が身可愛さに親友だろうが部下だろうが切り捨てる

その事をリウラはよく知っていた



「人間いざとなればまずは自分を守ろうとするのにね。その子達は自分の命も顧みずに行動したんだよ 」

「その覚悟は信用に値すると思わない?」


「…強いんですね、その方々は」


「ねぇ、ホトケ」



ちらりと赤い目が動く

その冷たい光が宿る瞳に、ホトケはひやりとした



「お前さ、もしあの時入ってきた殺し屋が本物だったらどうしてた?」

「本当に俺が殺されかけてて、助けも誰も来なくて、あの場で動ける人間がお前だけだったら…」


「…助けると思います。囮になってでも」


「まぁ、口ではどうとでも言えるけどね」



冷めたような、馬鹿にするような視線がホトケを鋭く刺す

少し俯き加減で肩を震わすホトケに、溜息をつくリウラ




「…ごめん、ちょっと言い過ぎた」

「散々信用出来ないとか言って申し訳ない。だから真に受けな」


「あ、すみません泣いてないです。ちょっとリウラさんの冷めた目線が良すぎて悶えてました」


「…」



やっぱ追い出そうかなコイツ









「それで、結局この首輪は一体何なんですか?」


ホトケの首をがっちりと締める首輪

サイズは小さいが頑丈に作られている


「その首輪はうちの幹部が作った特別製でね。無理矢理外そうとしたら毒針刺さってお陀仏になるよ」


「…わぁお」


首輪をべたべた触っていたホトケは手を止めた


「あとGPSとか心拍計とか色々くっついてるから、お前の現在地とか生死とか全部こっちは把握出来るから。脱出は考えない方が良いよ」


「絶対に構成員への対応じゃないと思うのは僕だけでしょうか」


「外してほしいと思うなら大人しく従順に指示に従っておくのがいいよ」


「僕相当信用されてないですね」


「大体お前元敵幹部だし初対面でスキスキ言ってくるキチガイだし元から信用ゼロどころかマイナスいってんだよ自覚しやがれ」


「まぁ辛辣な貴方も好きですけど」


「そういう所だよ」



ぶれないホトケにリウラは胃が痛み始める

とんでもない奴に好かれてしまったと、彼は改めて深く深く溜め息をついた








「…そういや少し気になるんだけどさ、何時から気付いたの?あれが演技だって」


「最初に違和感を覚えたのはあそこです。貴方のお付きの青色さんが出てったとき」


ホトケの答えにリウラは眉をひそめる


「だってあの人見るからに僕のこと警戒してるように見えてたのに、急に僕と貴方を二人っきりにしたんですもん」



何でもないことのように説明を付け足すホトケ

リウラの中に、ホトケに対する好奇心のようなものが徐々に湧いてきた



「それだけじゃないでしょ?全部教えてよ。君が気付くきっかけになったこと」


「ほとけっちって呼んでくれたら良いですよ?」


「…ほとけっち」


「是非とも喜んで説明させていただきますね♡」


「きっっっっっっっっっ」





「えーっと…その次に引っ掛かったのはアニキが青色さんと入れ替わりみたいに入ってきて、タイミング良すぎでしょって思ったときですかね」


「確信したのはいつ?」


「アニキが一番最初に撃った銃が、空砲だって気付いたとき」


本気で殺そうとしてんなら、殺傷能力のない空砲を持ってくるわけないしね〜と呟くホトケ


「音は実弾入ってる時とそっくりでしたけど、あの距離で撃たれて貴方が掠り傷の一つもないのに違和感を覚えまして。あとはそうだなぁ…本当にアニキが警備の人とかも全員倒して此処まで来たのであれば、流石にすぐ異常を感じて構成員が集まると思ったのに全然来ないからそこもおかしいなぁと。あと全体的にアニキと貴方の動きが力を調節してるっぽく見えたのと、アニキがさっさと貴方を撃たずに僕の戯言にわざわざ付き合っていたのも何か変だなぁと…あ、あとあれだ、貴方が倒れてたときに」


「分かったもう良い」



次々と理由を挙げていくホトケに、リウラはある種の恐怖を覚え始めていた

コイツが敵組織から居なくなったのは幸運だと思うべきか



「…お前って本当に下っ端だったの?」


「実戦には激弱だったもんで。戦闘センス皆無なんですよ僕」


「今一寸だけお前が入ってきてくれて良かったって思った」


「…デレたあぁぁぁ!!可愛いぃぃぃぃ!!」


「前言撤回やっぱお前きもい」













「んじゃ、早速ばんばん働いてもらうから着いてきて」


「はいっ!!!」


















「はい、コレ」


「…?」



到着した先でリウラから大量の紙を渡され、困惑するホトケ



「何だと思う?それ」


「大量の書類にしか見えないです」


「処理頑張ってね」


「ちょっと説明が欲しいかな!!!」



手渡された書類の重さに顔を顰めながら、ホトケはそう言った



「それ、幹部と構成員の皆が作成した報告書とか色々つまってるから。簡単に言うと、君の仕事は書類整理ね。大変だろうけど頑張って」


「え…でも僕書類整理なんてやったことな」


「マニュアルとか手順は一番上の紙に書いてあるからそれ見て」



書類の山を見て呆然とするホトケに、リウラは続けてこう言う



「書類整理担当の子はあんまりうちに居なかったから入ってきてくれて助かるよ。あ、もしやりたくないのならアニキと銃の特訓でもしてもらうけど」


「…」


「あと追加で掃除とかの雑用もお願いしよっかな〜」


「なんか信用できない言う割に重要そうな仕事を割り振ってくるんですね…」


「うん。つまりはちゃんとこれやり遂げたら君の信用にも繋がるってこと」




「…確かにそうですね」

「了解です、 誠心誠意やらせていただきます♡」



ホトケの返答が思いの外明るく、リウラは少し驚く

相当大変な仕事を押し付けたつもりなのだが

あわよくば嫌になって辞めてくれないかと期待していたのだが

というか語尾にハートマークついてなかった?



「…待って、仕事内容分かってる?」


「ざっくりとは。ただ書類整理自体初めてなので間違いがあったらすみません 」


「いや、まぁ分かったなら良いんだけど…」


「リウラさん」



急なホトケの真剣な声

その空色の瞳がぴかりと光を反射する



「僕、頑張ります…ダイスに、貴方に貢献出来るように!!」

「ですからどうぞよろしくお願いします!!」


「…なんか…うん、やる気あっていいね 」


「そうでしょうか?」



違和感を覚えるくらいニコニコと口角を吊り上げるホトケ

何故こんなに嬉しそうなのだろうか



「いや〜…雑用ってことはいずれリウラさんのお部屋の掃除とかも出来たり…」


「…お前にはさせねぇよ?」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」



ホトケのオーバーリアクションにリウラは耳を塞ぐ

大音量すぎるそれが部屋を震わせた



「うそ…僕それをご褒美に頑張ろうとしてたんですけど…」


「なんで嬉しそうなんだと思ったらそれかよ」


「うぅぅぅ…」



「…書類整理よろしくね」


「はい…」




すっかり項垂れてしまったホトケが可哀想…とは少しだけ思ったものの

ホトケの変態具合にドン引きしたリウラなのであった














結論から言うと

ホトケはとても仕事が早かった

相当な量を押し付けた筈が、想像してたよりずっと早く終了させてきた

ずっと長文がぎっちり書かれた書類を眺めるのはしんどかったろうに、初めての書類整理とは思えないほど早く終了させてきた

リウラがホトケのことを少し見直す位には早く終了させてきた

今までヒィヒィ言いながら夜中に書類整理していたのが馬鹿らしくなってくるくらいには(略)




「…悔しいけどお前使えるね」


「え、そうですか!?」


「ミスとかはちょくちょくあったけど、許せる範疇だし」


「うわ~嬉しいです〜♡」




でへでへと破顔するホトケを眺めながら、仕事中の彼の姿を思い出す

監視カメラ越しに見た真剣な顔を思い出し、リウラはこう思った


「(コイツあんなマトモな行動出来たんだ…)」


失礼ですね




「大変だった?」


「そりゃあもう、頭おかしくなりそうで…」


すっかり疲弊しきった様子の ホトケ

アホ毛がへにゃへにゃになっている


「お前一応構成員だから、報酬とかも考えてあげなくもない 」


「ほうしゅう?」


「うちの構成員になった時点で衣食住は確保しといてあげるから」

「給料とは別のボーナス、的な?」


「…ご褒美ってことですか?」


期待の籠った声でそう尋ねるホトケに、リウラは眉を顰める


「言っとくけど何でも良い訳じゃないから。出来る範囲内の物だから」


「…じゃあ」






「ハグしてもらえませんか」


「…???」


「僕、リウラさんにハグしてもらいたいです!」



目を爛々と輝かせながら、準備は出来ていると言わんばかりに手を広げるホトケ



「…やっぱお前変わってんね」


「そうでしょうか?」



褒美をやると言われたら、大体の人間は金か休みを求めてくると言うのに

…ハグしてもらいたいだなんて



「いいよ、やっても」


「…良いんですか!!??」


「何驚いてんのさ」


「いや…てっきりキモがられるかと」


「キモいはキモいけど」



此処に来るまでにしつこく身体検査は行った

リウラを殺す為に何か仕込める筈がない




「…おいで」


軽く腕を広げ、リウラはこう呼び掛ける


「…っ〜✨️」


それを見て嬉しそうに目を輝かすホトケ

ホトケは思い切りリウラに抱きついた



「本当にこんなんで良いのかよ…」


「良いですよ充分すぎますよ!!!あやばいめっちゃ良い匂いする」


髪の毛さらさらだ〜と言いながら頭を撫でてくるホトケに耐えきれず、リウラはこう言う


「もう良いでしょ。あんま髪触んな、くすぐったいから」


「もうちょっとだけお許しを…うわぁあったかい…」


「きっしょ」



段々と身体が熱くなってきているのは、きっと密着している所為だ

そう結論づけて、リウラは大人しく抱きしめられていた









「リウラさんめちゃくちゃ抱き締めやすいです…」


「…は?」



バギャッ


「お゛ぇ゛っ!?」


「お前今何つった?」


「え、あ、え、」



急に蹴り飛ばされた腹を押さえ、呆然とリウラを見つめるホトケ



「抱き締めやすい?俺が小さいって言いたいの?ねぇ」


「え…リウラさん…? 」


「次言ったら死刑な」



永久凍土よりも冷たい目をするリウラを見て、ホトケは何かを察する



「もしかして身長低いの気にして」


「うるせぇこれから伸びんだよ黙れお前マジ(自主規制)」


「身長低いの気にしてんの可愛いいいいいいいいいいい!!!」


「(自主規制)」


ホトケは地雷を遠慮なく踏むタイプである





































<唐突な質問 >

皆さんは青桃と桃青どちらがお好みでしょうか

(答えなくていい)(答えてくれると嬉しい)

次回:二人のヲタクに挟まれ疲弊するリウラ

閲覧ありがとうございました

この作品はいかがでしたか?

1,734

コメント

11

ユーザー

時差コメ失礼します!! 圧倒的桃青派だけど、コメ欄青桃派多くて萎えそうです( 💎さんの変態と真面目さが良い感じに雰囲気壊してて好きですッッ!!!((

ユーザー

こんにちは✨ 私は〜・・・・・・青桃ですねッ!! 次回楽しみです

ユーザー

初コメ失礼します!!全垢から見てた者です!!! もうガチで尊すぎます……🥹🥹 青桃派です!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚