スタート
〜Re side〜
緋翠「⁉︎」
グイッ
Re「ぐえっ」
初手から攻撃なんて初めてだな。でも周り誰もいないし。あ、上か。
Re「緋翠くん、どいて」
ダンッダン
?「うおっ!よくわかったなオレの場所」
トッ
なんか上から降りてきた。髪白くてお面かぶってて銃持ってるやつ。 向こうから攻撃してきたし確実に敵なのは分かるけど。こいつ瞳孔がハートだ。そういえば今まで見てきた敵の奴らって目の瞳孔ハート型だったような…。あれと言うことは緋翠くんもだったりすんのかな…。
kanata「どなた?」
琉偉「オレは琉偉(ルイ)、ちょっと遊ぼうぜそこの緑頭と紫の犬!」
Re「緑じゃねぇよ!」
緋翠「そこ?と言うかいいの?2対1だよ?」
琉偉「いいよ!お前ら弱いし」
ナチュラルに弱い扱いされた。ざけんな。2対1で勝てると思うなよ。
末吉「じゃあなー、任せたわ」
りーかな「え⁉︎」
末吉「いや、そこの白いのが所望してんのはりーちゃんと緋翠だろ?だったら先行ったほうがいいだろ」
kanata「確かに……頼んだ!」
末吉とkanataが実質的に逃げた。逃げたわけじゃないのは分かってる。だって一番強いやつのところに行ってんだから逃げてないのは分かる。でも目の前の敵から逃げたようにしか感じないんだよなぁ。俺の性格がひねくれてんのか。そうかそう言うことか。
琉偉「………なー、 緋翠、なんで人間に協力してんの?人間嫌いって言ってなかったか?」
緋翠「りっくんの前でその話しないでくれない?」
琉偉「いやさー、その瞳孔、ハートの瞳孔はマウ様の支配下の証だろ?」
Re「は?」
緋翠「りっくん、これは違うの!」
ジャキッ
Re「2対1って俺が1の方じゃねえかよ」
緋翠「違う!そうじゃない!誤解だって!」
何が誤解なんだ。俺にとっては目の前に二人敵がいるってことは事実でしかないし、緋翠がどっちの立場にしろ裏切りしてることには違いない。俺が二人対応する?そんなのできるわけない。緋翠の能力把握してるし魔王城にいる時点で琉偉も強い。その相手に俺なんかが勝てるわけない。どうするべきこれ、時間稼ぎもできる自信ない
琉偉「だからぁ、お前がオレら一回裏切ってんのか、そいつら油断させるための罠なのか聞いてんだよ!」
緋翠「この子と一緒にいるのはぼくのただの趣味でどっちでもないんだって!」
琉偉「趣味で嫌いだった人間と一緒にいるの意味わかんないだろ!そもその緑頭以外とも一緒にいたのはどうやって説明するんだよ!」
緋翠「その子が一緒にいるからいるだけであいつらに興味ないわ!あと緑じゃなくて水色だし、莉緒って名前があるから!」
なんか喧嘩してる。放置したいんだけどこれ、でも放置したらなんだかんだあった末に俺が死にそうだしこれどうすりゃいいんだろう。
Re「………」
緋翠&琉偉「⁉︎」
Re「ねぇ、どっちの味方なの」
緋翠「りっくん!りっくん以外の味方なんてあり得ないからぁ!」
Re「あっそ」
やっぱりこいつのことだから俺の味方って言うよな……言質取ったからこっからの行動が楽になるからいいけど。でも、その言葉を聞いて余計に琉偉が怒ってる。
琉偉「なんでだよ!なんで今でもオレら仲間だったのに裏切るんだよ!」
緋翠「ぼくは利害とか関係なく常にイケメンの味方なんだよ☆」
琉偉「おいこら待てそれどう言うことだ」
〜琉偉視点〜
オレは昔から人間が嫌い。嫌いというか理解ができなかった。どうして悪いことをしたらダメなのかとか、なんでルールがあるのかとか、まともに教えようとしてくれない。可哀想だからとか迷惑だからとかそういうのただのエゴでしかないのに、ちゃんとした理由にはならないのに。人間は殺しちゃダメで動物は殺すくせに、動物をいじめたらダメだとか言う。そういうのも俺には全く意味がわからない。そういう考えからか周りと関わるの避けてきたし、近づかれないような性格になるようにした。元々の性格なのかわからないけど、人と話さないって苦になることが時々あった。でも、話が合わないし、理解もできないから関わることは絶対にしなかった。その代わり、家では小説書くみたいなことして現実に存在しない自分か話しやすいキャラと話してた。話すというか書き出すが正しい気はするけど。
それをしてる時窓から誰かが話しかけてきた。その人は今の上司みたいな人だけど。
?「今何してるの?」
琉偉「⁉︎だっ誰だよ!」
?「後で教える。君人間苦手でしょ」
琉偉「え、あぁまぁ苦手だよ、理解できないし、意味わかんないからな」
?「ふーん、人間いなくなったほうがいいと思う?」
琉偉「オレが人間だからなんともいえないけど…まぁ、自然とかの観点から見たら人間が1番の害だと思う、邪魔だろ?」
?「じゃあさついてきてくれない?人間滅ぼそうと思ってるから」
琉偉「………」
今考えたらなんでついていったのかわかんない。でもなんか楽しそうだったから。あの時はこうなるとは全然思ってなかったけど。
おわり
コメント
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おぉ…伏線だったのか…