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💜サイド


亮平は俺の姉ちゃんの子供だった。


つまり甥っ子ってこと。


姉ちゃんは昔から体が弱くて、亮平を産むのも本当に命懸けだったらしい。


それが分かってて良く産もうと思ったよなって今でも思ってる。


姉ちゃんの恋人、つまり亮平の父にあたる人には妊娠したのが分かってから捨てられたらしい。


子供のこと大好きな人だったからどうしても産みたかったんだろうね。


亮平が4才になった頃。


姉ちゃんの体調は悪くなっていく一方で入院をしていた。


その間、俺が亮平の面倒を見ることも良くあった。


💚母『辰哉…亮平のことよろしくね…。』


生前、彼女がよく言っていた言葉。


💜『何言ってんの。笑 早く良くして亮平の面倒みたげなよ。』


自分でもそう長くはないって自覚してたんだろうな。




姉ちゃんは亮平が5才になってすぐこの世を去った。


💚『たつにぃ、ママは〜?どこいるの〜?』


やっぱりまだ5才の亮平には理解できなかったようで俺にそうやって聞いてくる。


💜『ママはね、お空の上にある天国ってとこに行ったんだよ。』


💚『てんごく…?りょーへい、もうママにあえないの?』


「死」と言う単語の意味はわからなくても亮平なりに何か感じ取っていたのだろう。


今にも泣きそうな顔をしてこちらを向いている。


💜『…しばらくは会えないかなぁ。』


💜『でもね、亮平がこれからすっごくいい子にしてたら会えるかもね。』


自分的にはすごいオブラートに包んで伝えたつもり。


💚『ねぇ、たつにぃ?てんごくってこわいとこ?ママ、くるしくなぁい?』


姉ちゃんも自分より周りの人のことを大事にする人だった。


亮平の質問を聞くとやっぱり姉ちゃんの子供なんだと実感する。


💜『たぶん怖くないし、痛いことも苦しいことも何もないと思うよ。』


💜『俺には分からないけど、きっとママ幸せに暮らしてるよ。』


え…待って。


じゃあ亮平は…?


これからどうやって生活するの?


やっぱり施設?


亮平も決して体が強いとは言えなかった。


💜『亮平、嫌じゃなかったらさ…』


“俺と一緒に暮らさない?”


気づいたらそんなことを言っていた。


どうしても亮平を1人にしたくなかった。




それから、当時医大生だった俺と亮平の2人暮らしが始まった。


決して裕福とは言えないけれど毎日が幸せだった。


亮平が笑ってくれることが嬉しくて亮平のためならなんでもできた。


でもそんな幸せも長くは続かなかった。


亮平に病気が見つかった。


もちろん、即入院。


姉ちゃんの病気が遺伝する可能性があるものだったから気にはしてたんだけど。


やっぱりって感じ。


💚『たつにぃ…くるしいよぉ…グスッ』


💜『大丈夫、もう少しの辛抱だからね…。』


亮平の小さな体にはたくさんの管が繋がっていて、目を塞ぎたくなる。


本当は亮平の病気を治す方法なんてない。


でも、あと少し…あと少しって声をかけることしかできなかった。


そのままなんの進歩もないまま十数年。


俺は医者になって亮平の主治医になった。


今、俺にできることは最後まで亮平の面倒見て


せめて、最後まで笑顔でいさせてあげること。


…ただそれだけ。
























この世界で君と生きれたら。

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コメント

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続きがきになりすぎる!

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