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第23話 遺跡
md side
オーディーンの攻撃は猛威を振るい、僕達は避けるのに精一杯だった。
アイリス・シルフィーヌ(ir)
「ラダオ様、下がっていてください!前線に立っていては危険です!!」
ナハト(nc)
「槍飛んできたら、仕掛ける。」
トロン・フォグナー(tr)
「分かりました。僕とアイリスさんで援護します!ガイストさん、第三王子を!」
ガイスト(md)
「分かってる。」
神のキメラ<オーディーン>(od)
「………。」
再びオーディーンが槍を構える。一度投げた槍は消滅し、再びオーディーンの手の中で再生される。しかも槍の性能も厄介で、ただ避けるだけだと必ず敵を仕留めるまでついてくる追尾機能付き。なのでその槍を壊さないと追尾が終わらない。
ラダオ・ヴェルディオン(rd)
「ガイスト、アレに勝てるの? 」
md
「勝算がない訳じゃない。だけど正直、あんまり敵に回したくないタイプかもね。アレは基本的にあの槍を使いながら魔法を放つ。しかも攻撃を入れようにも魔法が弾かれているような感じがする。それに傷を入れても回復する当たり、自動回復も備わってる。」
rd
「確かに回復され続けるなら勝算は薄いね…。ん、でも自動回復なんて普通じゃできないようなことだよね。回復魔法でもそんなことができるのは限られてると思うんだけど……。」
md
「…多分、”生命の聖水”が絡んでる。そもそもキメラ自体はそこまで頑丈じゃない。むしろ肉塊でできてる部分も多いから、削られて回復されても問題ない。だけど…生命の聖水の効果で自動回復になってる。それも、かなり早く傷口が治るように。」
rd
「じゃあ…生命の聖水は……」
md
「数は多くないにしろ、何本かあると思う。あるとしたら広間の先…ちょうど孤児院の下。」
rd
「まさか…遺跡?」
md
「きっとね。」
僕の考えが間違っていなければきっとそこに生命の聖水がある。それに今回の戦いで鍵になるのはきっと……。
md
「今キメラはあの3人の方に集中してるし、教皇にも今なら気づかれる可能性はない。…僕らは遺跡に向かう。」
rd
「遺跡!?何で、このまま皆をほっとけって!」
md
「そこまで言ってない。」
それに仮にも僕と同じ七つの王冠のメンバーだ。簡単にやられたりなんかしない。きっと何かしら作戦はあるし、アクションはあるはず。
md
「遺跡に行けばあのキメラ攻略法も見つけられるかもしれない。それと同時に生命の聖水も回収する。万が一追っ手が来ても僕が一掃する。生命の聖水はラダオが回収してそのまま持ってて。この広間に戻ってきたら僕はそのままキメラに攻撃を仕かけるから。」
rd
「…分かった。生命の聖水は壊れないようにちゃんと持っとくから。」
そして僕らは広間を突っ切り、通路に入る。追っ手は来なかった。そしてしばらく走り、遺跡に辿り着いた。思ってた以上に小さかったけど、確かに遺跡として機能しているところもあった。所々に遺跡の柱の残骸や割れた石畳が転がっていた。まるで廃墟のような雰囲気もあったが、遺跡の奥にあった小さな噴水は今でも機能していた。遠目で見れば綺麗な水が流れていると断言できなくもないが、近づいてはっきりと分かった。
md
「この噴水から流れる水…これが生命の聖水なんだ…!」
rd
「じゃあ教会は生命の聖水を手中に納めてたってこと?流通量が少ないのも教会があまり外に出そうとしなかったから?」
そこで僕はその聖水から感じる魔力を測った。そして分かってしまった。
md
「それも一つ理由にあるかもだけど、多分根本は違う。…この聖水、もう枯渇寸前まで追い込まれてるんだよ。」
rd
「枯渇?流れてる雰囲気を見た感じ、とても枯渇するようには思えないくらい水…聖水が流れてるけど。」
md
「実際は聖水に含まれている力そのものが衰退してるんだよ。多分次が聖水の効力を発揮する最後の1杯になるんだよ。」
rd
「そんな…。」
おそらく教会上層部はこの生命の聖水を神のキメラが本物の神として顕現し続けられるように、力の象徴としたいがために聖水を使い続けてたんだろう。でも聖水としての効力が衰退したため、聖水だけじゃ完全な神なんて作れなかった。だからこそ教会に集まる魔力の高い者達を使った。元々4~5人程度の魔力量+生命の聖水だったのを、何十人何百人分の魔力量+少量の生命の聖水にした。そうすれば神のキメラを増やせるから。
md
「とりあえず回収しよう。ビンはそこにあるものを使おう。」
rd
「うん。」
そしてビンの中に聖水を注ぐ。注ぎ終わると流れていてもさっきのような聖水の力は感じられなくなった。これでこれはただの水が流れる噴水になった。
rd
「戻ろう、皆の様子が気になる!」
md
「うん、生命の聖水は壊れないように、無くさないように持ってて。」
ラダオが力強く頷くと僕らは広間の方へ走って戻る。ここからは僕もあのオーディーンに攻撃をしかける。とびっきりのものをお見舞いしよう。
To Be Continued………
ふゅう@低浮上
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