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#カンヒュ
「体育祭…面倒くさぁい!!」
僕は体育祭のお知らせの紙を見ながらそう呟いた。
『そんなめんどいかぁ?』
と長尾が呟く。
「走りたくない。ふつーに。」
それもそうだ。中学校の時ろくな思い出が無いから。
僕は机に突っ伏した。
『な。大丈夫やから。』
宥めるような声で長尾がそう言いながら僕の頭を優しく撫でてくれた。
[なぁにしてんのよ。]
その声と同時に僕は顔を上げた。
「弦月〜…、。」
僕は弦月に向かって手を伸ばした。
その手を弦月は掴み手を握ってくれた。
[体育祭の事?]
察し良すぎないか…、?
言おうとしたのに先に言われて驚いた。
『そーそー。まぁあんだけ言われりゃ怖ぇよな。』
僕の頭を撫でながら長尾はそう言った。
[それはそうだよ。あんだけ辛い思いしてたんだから。]
強く僕の手を握ってくれた。
暖かい。やっぱり2人と居ると暖かくて気持ちが落ち着いて好きだ。
話を聞いてくれる。受け止めてくれる。
僕の大親友だ。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴った。
『また後でな。』
[また後でね。]
そういい2人は自分の席に着いた。
全員が席に着くと学級委員の合図で号令し、授業が始まった。
4時間目は学活だった。
何をするのだろうか。そう思いながら外を眺めていると担任が喋り始めた。
(今日は体育祭の選手決めを行う)
その一言でクラスは大盛り上がり。
担任が一つ一つ種目を黒板に書き始めた。
二人三脚、障害物、借り物、パン食い、
綱引き、大縄、 ムカデ競走、
騎馬戦、玉入れ。
9つの種目が黒板に書かれた。
またその他に、クラス対抗リレー、
応援合戦、ダンス、書かれていたが
これについては全員参加なので関係ない。
僕がいちばん嫌いなのはクラス対抗リレーなのだ。
どうしよう……と頭を抱えた。
(9つの種目の1つは必ず出るように。話し合いしてもいいからなー。決まったら教えてくれ)
そう担任の合図とともに周りは動き始める。
『どーする?俺ら。』
[んー。僕大縄出よっかな。]
「僕全部やだぁ……、。」
等と我儘混じりで話していた。
数時間後。
僕は結局綱引きに出ることにした。
長尾は二人三脚、騎馬戦、綱引き、障害物。
弦月は大縄、綱引き、借り物。
長尾出る量半端な…。
そう思いながら黒板を眺めていた。
(選抜リレーの選手決めをする。)
担任がそういうと陽キャ男子が手を挙げ
我こそが!と言わんばかりに声を荒らげる。
(50メートル走が早いやつからなー)
そう言い、一人一人選ばれ始めた。
その中の一人に長尾、弦月、僕が選ばれた。
……僕???
え、は、おかしくない?????
だって…50メートル走8秒だったはず…、。
そう思い辺りを見回すと中学時代、体育祭を嫌いになるまで追い込んできた男子がこちらを見ては笑っていた。
……そうだ。50メートル走の記録書いてたのあいつだ……、。
じゃなくて!!!!!
嫌だって言わなきゃ!
そう思ったのも束の間、選抜は僕、長尾、弦月、その他3名の女子で決まってしまった。
僕どうしたらいいの……、?!
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