「――それで、お前に迎えに来てもらおうと思ったのに、充電は切れるし、モバイルバッテリーは持ち忘れるし、連絡のしようがなくてさ。悪いと思ったけど、合鍵使わせてもらった。お蔭で助かった、ありがとうな」
冷え切った身体が、浴槽の湯にじんわりと温められていく感覚に、陶然とした息を零しながら礼を告げる。
「ああそうだ。ついでと言ったら悪いけど、後で充電器も貸してくれ。メールのチェックだけは早めにしておきたい」
この際、と追加の要望を出したところで、俺は言葉を切った。
縁に肘をついたまま、瞼に垂れてきた湯を拭ってから、その指先を唇に下ろし、ふむ、と喉を鳴らす。
「……で、いつまで黙ってるつもりだ?瑞希」
少しだけ目を伏せる。
先程から、彼女が一切の言葉を発していない。
そろそろ生存確認が必要だろう。
そう思い声をかけると、彼女の淡く色付いた肩が、ぴ*****************
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