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古流斬
2,542
87
チタコロ
323
番外編
「古流斬、防衛軍へ」
マフィアから抜け出した古流斬は、傷だらけの身体で街を歩いていた。
「……これからどうする。」
行く場所も、帰る場所もない。
そんな時だった。
近くで悲鳴が響く。
マフィアの残党が一般市民を襲っていた。
古流斬は迷わず飛び出す。
「そこまでだ。」
一瞬で敵を制圧し、市民を守る。
「もう大丈夫。」
市民が安心した、その時。
「見事だ。」
後ろから声が聞こえた。
振り返ると、防衛軍の隊員たちが立っていた。
その中にはケイトとラントもいた。
まだ二人とも隊長ではない時代だった。
ケイトは古流斬を見つめる。
「君、元マフィアだね。」
古流斬は隠さなかった。
「ああ。」
「でも、もう戻る気はない。」
ラントは倒れている残党を見て笑う。
「一般人を守るために動いたのか。」
「なら、悪い奴じゃなさそうだ。」
ケイトも頷く。
「防衛軍に来ないか。」
古流斬は驚く。
「俺が?」
「元マフィアだぞ。」
ラントは笑う。
「だからどうした。」
「俺たちが見たのは経歴じゃない。」
「人を守った行動だ。」
ケイトも続ける。
「過去より今を信じたい。」
「君なら、防衛軍でやり直せる。」
古流斬は少し考えた後、小さく笑った。
「……本当に変わった組織だな。」
⸻
後日。
防衛軍本部。
古流斬の入隊には反対意見も多かった。
「元マフィアを入れるのか。」
「危険すぎる。」
しかし、ケイトとラントは最後まで反対しなかった。
ケイトは静かに言う。
「俺は古流斬を推薦する。」
ラントも腕を組んで頷く。
「俺も賛成だ。」
「一般市民を命懸けで守る姿を、この目で見た。」
「それだけで十分だ。」
二人の後押しもあり、古流斬の入隊は正式に認められた。
古流斬は少し照れくさそうに笑う。
「……結局、コネじゃねぇか。」
ラントは笑う。
「最初のきっかけはな。」
ケイトも笑みを浮かべる。
「でも、その先は実力で証明してもらう。」
古流斬は力強く頷いた。
「ああ。」
こうして古流斬は、防衛軍の一員となった。
後に「防衛軍最強クラス」と呼ばれる男の、新たな人生がここから始まる。
コメント
5件
おおおお第114話番外編!古流斬の過去編キター!!!😭💕 マフィアから足を洗った直後で傷だらけの姿、めっちゃ胸にくる…。「これからどうする」って孤独に立ってるシーンだけで切なすぎる😢 そこに防衛軍が現れて、しかも過去より行動を見てくれるケイトとラントの信頼の言葉が沁みる…「過去より今を信じたい」って台詞がもう最高すぎて泣いたわ✨ 「結局、コネじゃねぇか」って照れくさそうに笑う古流斬と、「最初のきっかけはな」って笑い返すラントのコンビ感が尊い…この3人の絆の始まり、めちゃくちゃエモい😭💕 「後に最強クラス」って紹介がまた胸熱!これからの活躍をもっと読んでいきたくなる回でした🔥