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5月のGW、僕はとある美少女と出会った。
今となっては、出会わなければ良かったと後悔をしている。
休みの日といっても特にする事もなく。
たまには外に出てみるかと公園へ矛先を向けた。
誰もいない公園で、1人ブランコをこぐ男子中学生。
人がいたら間違いなく浮いてた!
誰にも見られてないって、安心していると。
[あなたも、1人なの?]
声は後ろから聞こえてきた。
僕はふりかえる。
[はっ……!]
思わず息を呑むほど、美しい人だった。
宝石のような瞳が僕をみおろす。
[奇遇ね。私も……1人でブランコをこごうと思ったの]
[そう、なんですね]
[敬語とかいらないわ。歳、いくつ?]
[えーと、14]
[まだ年上ね。誕生日きたら私も14になるの]
[同じ中2ってことか]
[そうよ。……というか、中学生二人がブランコに乗ってるって、これ果たからみたらカップルよね?]
上目遣いで僕をとらえるのは、さすがに反則じゃないか。
いいや、反則だ。
ああ、やっぱり出会わなければ。
[それじゃ。また明日ね]
[それじゃ]
1人のこされた僕は、空を呆然と見上げた。