私は皆に”期待”されて生きて来た。
上流階級の長女。
其の一つの言葉だけで,
皆と違う扱いをされて,
期待されて,
何事も,普通とはかけ離れた行動をしなければならない。
失敗したら,
蔑まされ,暴言を浴びせられる。
幸い,体に傷が付いて警察にバレたら
と,暴力を振るわれる事は無かった。
でも……
成功しても,
次に今やったワンランク上を
しなければならない。
正直,
こんな人生を歩まなければ,
いけないなら。
“死んでしまった方が良かった。”
私は,未だ
変わらぬ日常に,怯えている。
いっその事,失望されたら,少しは楽になるんじゃないか……
そう思いながら,
今日も,
“良い子”の私を演じる。
緑谷)ね,ねぇ!
『ん?どうしたの?』ニコッ
緑谷)あのさ///
『うん』ニコッ
こんな偽りの笑顔で照れている此奴は,
相当の馬鹿だ。
とてもじゃ無いがTOPヒーローに成れるとは思わない。
緑谷)///雫さんっていつも僕達の相談に乗ってくれるけど,し,雫さんにににには,悩みとか無いのののぉぉぉ?!?
『あはは!(ニコッ)めっちゃ噛んでるね!悩みか〜幸せ過ぎて出来たこと無い!』
嘘だ。
此世に産まれて来てしまった時から,
ずっと,悩まされている事,
でも,どうせ貴方達は気づかないでしょ?
あの人達観たいに。
“期待”何て,
する事も,される事も,
悪い事ばっかしか無いしね。
“期待”
何て,黒々と輝く言葉何だろうか。
此言葉を言われるだけで,
人を恐怖のどん底に落とせる。
何て便利な言葉だろう。
あーあ,
死んでも,死ねないって,
『辛』(泣笑
独り,
小さな部屋に,彼女の啜り泣く声と,彼女が開けた扉の音だけが響いた。
end__________『期待』
これお試しとして出そうかな?