この作品はいかがでしたか?
15
この作品はいかがでしたか?
15
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は,何時も挨拶を交わすおばあちゃんが居る。
今日は庭の花に水をあげている様だ。
おばあちゃんは私に気ずくと……
「お早う,今日は良い天気だねぇ。」
おばあちゃんは微笑みながら
私をに言った。
『お早うございます!確かに良い天気ですよね!だから熱中症に気を付けて下さいね!』
「分かったよぉ,ありがとうねぇ。」
こんな一言二言の短い時間だか,
私は此時間が大好きだった。
小さい頃におばあちゃんを亡くしている私
からすれば,此おばあちゃんは,
私の本当のおばあちゃんの様だった。
何気無い日の帰り道,
おばあちゃん家の前に通りかかった時,
犬が出て来た。
(あれ?おばあちゃん,犬何て飼ってたっけ?)
ガラララッ……
『あっ!おばあちゃん!このわんちゃんどうしたの?』
「あ〜この子はね,道端に捨てられてたんだよ。」
『そうなんだぁ,こんな可愛いわんちゃん,捨てる何て可哀想に……』
「本当,心菜ちゃんはいい子だねぇ」
何時もの大好きな優しい笑顔で
頭を撫でようとするが,
急に犬が吠え出した,
吃驚して私が腰を着くと,
慌てておばあちゃんが手を出してくれる
取った手は,
何故かとても冷たかったが,
お年寄りの方はこうなんだと,
特に気にする事も無かった。
『あっ,ごめんおばあちゃん,もう帰らなくちゃ,ばいばい!』
「そうなのかい,じゃあね〜」
『ぅ—–ン!!!!ワカッタア——–!!』
家に着き,
何気無くお母さんに話し掛けた。
『おばあちゃん犬飼ったんだって。』
[おばあちゃん?誰よそれ。]
『え?隣のお家に居るじゃん。笑』
[隣の家?それならずっと前から空き家じゃない。おかしい事言ってないで宿題しなさいね。]
『えぁ,う……ん』
コツン……コツン
階段を上がる。
(どうゆう事?おばあちゃんは,居ない?そんな訳無い,きっと,悪い夢だ。)
『行ってきます。』
[行ってらっしゃい!気をつけるのよ〜]
ガチャン
おばあちゃん家の前を通ったら,
おばあちゃん家は,
あの小綺麗な家は無く,
古びて苔も生えている様な,
薄汚い家だった。
縁側には,おばあちゃんが育てて居た
痕跡の様な,
何年の前から手入れされていない,
枯れた植物が目に入る。
おばあちゃんの手が異様に冷たかったのも,おばあちゃんが,
亡くなって居たからなのか?
あれ?
そもそも,
“おばあちゃん”って,
だれだ?
名前も,年齢も,
何もかも,知らなかった。
もし,
お母さんが言っていた事が,
本当だとしたら。
私は,
誰と一緒に居たのだろうか?
end__________『おばあちゃん』