14×12
「‥んっ、あっ‥は‥‥んんっ‥やぁ‥」
白く滑らかな背中に唇を落とし背筋に沿って舌を這わせ腰を打ち付けると‥甘ったるい声が室内に響き渡る。
強い刺激に耐えかねて堪らず身体を反らす動作を抑え込み、腰を強く引き寄せながら‥
両手で程よく引き締まった臀部を左右に拡げると‥結合部分があらわとなり根元まで咥え込んでいる箇所を凝視する‥
よくまぁ入るよな‥
こんな小さいところに。すっぽりと収まってしまうことに毎度のことながら妙に感心してしまう。
少し揺らしただけでも、”ぐちゅっ“と卑猥な音をたてローションが泡立つ。
性行為に用いる場所ではないはずなのに‥彼と繋がっているこの瞬間が俺は堪らなく好きなんだと実感する。
今日の昼間‥エキサイティングな試合をした後の夜はさらに格別なものとなる‥。
貪欲に彼を欲して‥抱きしめたくて‥
自分の欲望を思うがままにその身に埋め込みたくて
仕方ない。
試合が終わりインタビューを受けている時もすでにその欲望を内に秘めていた。
その事に気付いたのは、
きっとたった一人‥
藍だけだ。
あれだけ爽やかな笑顔を観客に振り撒いていたのに、俺と目が合った瞬間‥ビクッとなったのを見逃しはしない‥。
いけない。
そんなに顔に出ていたのだろうか‥
感情を押し込むように顎に手を当てた。愛しい恋人を怖がらせてはいけない‥冷静に‥冷静に。
夜は必ず訪れるのだから‥
「や‥まっ‥て‥も‥ゆっく‥りして‥ああっ!!」
何度打ち込んでも消えることのない欲望を感情のままにぶつけていたら‥
組み敷いていた藍がよがりながら悲鳴をあげる。
強い刺激は快楽よりも恐怖が増すらしい‥
そんな事を前に呟いていたのを今になって思い出す。
「ごめん、それは無理。やらしい藍が悪いんだよ‥腰が止まんない」
俺の言葉に‥涙目で振り向くお前を見つめ‥ニヤリと笑いながらキスを送る。
獣のように貪りつくと、口の端から透明な唾液が零れ落ちる‥
藍のものなのか‥俺のものなのか‥
ゆっくりして‥その願いを聞き入れて貰えない藍は苦しそうに顔を歪ませ‥それでも逃げようとはしない。
与えられる快感を全身で受け止めようと健気に組み敷かれる。
その姿に‥
ゾクゾクっと背筋が震える。
ああ‥
食らいつきたい‥
この白い身体に‥喉元に‥俺の律動に合わせて揺れる柔らかな髪に‥汗に‥
俺で埋め尽くしたい‥
俺だけのものにしたい‥
他の誰にも渡さない‥
‥いっそ何処かに閉じ込めてしまおうか‥
そんな自分勝手な事ばかりが頭に浮かぶ。
「やぁ‥い‥イク‥‥‥」
激しく責め立てていると、いつの間にか身体を震わせ‥果ててしまった。
ビクンと震える身体‥白濁がポトポトと零れ落ちる。
はぁはぁと荒い息遣いをしながら、呼吸を何とか整えようとする藍‥
後背位の体位からぐったりと上半身をベッドに沈ませる。
おかげで臀部がより一層視界に入り、今だに俺を咥え込んでいる部分を晒してしまっている。
「藍‥ダメじゃん‥勝手にイッたら‥ 」
力の入らなくなった腰を掴み‥無理矢理引き寄せると再度力強く打ち込み始めた。
「やらぁ‥まっ‥て‥いま‥イッ‥たの‥に‥」
イッたばかりの身体には触れて欲しくない‥その事をよく知りながら俺は藍を犯す。
藍の内部がよく締まるからだ。
そしてこの後背位での体位を俺は‥
試合後によく好んで行っていた。
正常位も勿論好きだが、この組み敷いている姿に何とも言えない支配欲、征服欲を掻き立てられる。男の性なのかもしれないが。
俺のものだと思える最高の瞬間。
頭の先から爪先まで誰にも渡すものかと思う。
この涙も甘い声も全部俺のもの‥
ははっ‥
独占欲丸出しだな。
俺は、本当に獣になってしまったんではないかと錯覚してしまうよ。
しなやかな腰を掴む手を‥
今度は柔らかな髪に絡ませ引き付ける。後ろからグイッと引っ張られ‥藍の白い首元が反らされ‥よがり声がか細く漏れる。
さらに結合部分が深くなりその激しさで藍の手が俺の腰をペシペシと叩く‥
「やら‥まっ‥て‥止まっ‥て‥ま‥た‥イッ‥ちゃう‥」
ほぼ泣き声に近い声‥。
「きもちいい?らん?」
答えが返ってくるはずもないのに必ず俺は問いただす。
案の定、喘ぐことしか出来なくなった藍は‥俺の与える行為に必死で言葉も出ない。
時折、胸の突起物を弄りながら耳に舌を這わせると、やだっ‥と泣きながら身をよじる‥
「どこ触ってもきもちいいんだ‥やらしーね」
果てたばかりの藍の中心がまた熱を持ち屹立している‥
片手で包み込むと堪らないとばかりに藍の腰が揺れる。
「くすっ、俺の手はそんなに気持ちいい?エロいね‥」
耳元でわざと囁くと‥頭を振る藍‥
こんなに淫らな姿を晒しているのに理性を手放そうとしない。
必死で自我を保とうとする姿を‥どうにか乱してやりたい‥暴きたい‥
そんな風に思ってしまう俺は‥支配欲の塊なのだろう。
‥身体の熱が集中する。そろそろかな‥。イク前の興奮が身体全体を支配していく。藍を刻むリズムをさらに加速させると、上擦った声が俺の耳を震わせる。
「ん‥イクっ!」
もう入らないだろうと思う程の熱量をさらに深く藍の内部に打ち込み‥欲望を吐き出した。
そのたびに藍の身体が震え‥いつの間にか、藍も俺の手の中に熱を解き放っている事に気付く。
ドロリとした感触。それが掌を伝って落ちる。
藍の達した証。その感触を確かめながら酷く興奮する自分自身に半ば呆れつつ苦笑してしまう。
「らん‥抜くね」
そう伝え‥自分自身を引き抜く。ゴムと青臭い匂いが充満する。
程よい疲労感を感じながら、藍の背中にキスを送る。愛してると囁きながら‥。
その言葉に反応し‥藍がゆっくりと振り向く。
「ゆうきさん‥気持ち良かった?」
と尋ねる藍の表情は‥
妖艶な笑みを浮かべ、どことなく勝ち誇ったようなそんな顔を浮かべる。
くすっ。そうか。
もしかして、喰われていたのは俺の方なのかもしれないな。
手のひらで転がされていたのは‥。
まぁ、いいか。
返事の変わりに愛らしい唇にキスをした。
俺の愛しい恋人。
明日はどんな表情を見せてくれるのか。
キスをされ、不敵に笑うお前から
目が離せないよ‥♡
End
何だか突然‥快楽に夢中になる14さんを思い浮かべてしまったので‥🤭♡
私の中では12さんはいつも快楽に溺れていますが‥笑
コメント
7件
コメント失礼します😊 今回のお話も最高すぎました😊祐希さんの余裕のない感じと独占欲が良いし、藍くんの可愛い所もあって最高でした😊本当にゆうらんさんのお話はどれも最高です♪次回も楽しみに待ってますね♪これからも頑張ってください❤️応援してます📣
独占欲強めの祐希さんも、快楽に弱い藍くんも大好物です!素晴らしい作品をありがとうございます!次回も楽しみです☺️