※キャラ崩壊あります。
💙side
💙「ん…んん…」
目を開けると,眩しい光が差し込んでくる。
重い瞳をパチパチさせながら最初に入ってきた光景は,メンバーが驚いた顔で俺を見ていた。
俺が起き上がった数秒後
🤍🧡🩷「「「しょっぴー!!/翔太〜!!」」」
💙「うおッ!?」
急にラウール,康二,佐久間が抱きついてきた。
🧡「うわぁぁん!しょっぴー!!!」
🩷「このやろー!!心配かけやがってぇ泣!!」
🤍「でもよかったよぉ!!泣」
なぁ,これどういう状況!?
💙「やめろひっつくな暑苦しい!!」
俺がそう言っても3人は泣きながら抱きつくだけ。
まじで誰か助けろ!!
💛「こら,翔太理解できてないんだから一回離れろ笑!泣」
照が泣きながら3人に言ってくれた。
やっと3人が離れてくれた…
💙「なぁ…俺…何があったんだ…?」
俺はメンバーに聞くと,あべちゃんがゆっくり口を開いた
💚「終わったんだよ,儀式が」
💙「儀式…?あ!!」
俺は全て思い出した。
そうだ,俺,絆ちゃんと儀式を終わらせたんだ。その時,急に眠くなって…
💙「あの後!どうなった!?」
俺が食い気味に聞くと涼太が全てを話してくれた。
❤️side
俺たちがガムテープで口を塞がれた数分後,不穏な鈴の音が聞こえた。
👴🏻「なっ!?この音は…!」
👨🏻🦳「まさか…儀式をほんとに終わらせようと…?」
👵🏻「そんなバカな…!生贄は絆とあの男だけなはずじゃ…! 」
儀式の人たちが騒がしい…?
もしかして…本当に…?
🔫“カチャッ”
希望を込めていると,目の前で急に銃を突きつけられた
👩🏻🦳「太郎さん!?何する気!?」
👴🏻「もう俺たちは無理だ…なら生贄だけでも始末する必要がある…」
そう言って,引き金を弾きかけた瞬間…ものすごい風がきた。
俺は思わず目を閉じる。
再び目を開けると,鈴が宙を舞っていた。
あれが…禍鈴…?
じっと見ていると,次々に生贄の人たちが倒れていく。
俺も,眠くなってしまった。
❤️「ん…」
俺が眩しくなり,目を開けると,朝日が俺たちを照らしていた。
起き上がり,周りを見ると,括り付けられていた木がなくなり,ただの広場になっていた。
俺は自分のガムテープを剥がして,メンバーを起こす。
❤️「佐久間,佐久間おきて!」
🩷「ん〜…」
俺は佐久間のガムテープも剥がした。
🩷「あれ…涼太…?」
❤️「見て,木がない。」
🩷「ほんとじゃん!?え!?なんで!?」
❤️「とりあえず,他のメンバーを起そう。」
🩷「おう!」
俺たちは,メンバーを起こしていった。
🧡「どういう状況やねん…」
🖤「どうして…木が無くなってるの…?」
💛「儀式の人たちも寝てるし…」
次の瞬間,絆ちゃんのおじいさんが,目を覚ました。
俺たちは恐る恐る近づく。
👴🏻「ん…ん?どうして若者がここに…?」
え?覚えてないのか…?
💚「覚えてませんか…?儀式のこと…」
阿部が静かに聞くと,おじいさんは全てを思い出したみたいだ。
👴🏻「ああ…思い出した…!すまなかった…!!」
そして,おじいさんは深々と頭を下げた。
💜「ちょちょ!顔を上げてください!」
👴🏻「本当に…わし達はなんてことを…!」
🤍「みんな無事なんで大丈夫です!」
そうそう,みんな…ぶ…じ…あれ…
なんか…引っかかる…
絶対忘れちゃいけない…俺の隣に立つ人…
❤️「ねぇ!翔太は!?」
俺が思い出し,焦って伝えると,メンバーも思い出した。
💛「絆ちゃんもいない!」
🩷「2人!どこ向かったんだ!?」
🖤「禍鈴だよ!禍鈴に向かった!」
👵🏻「禍れ鈴はこっちよ…!」
俺はお婆さん達に案内され,禍鈴の場所へ行った。
👵🏻「おかしいわ…!?ここに禍鈴があるはずなのに…!!」
案内された場所は,木々が生えてるだけで,広場すらなかった。
💚「ここに…禍鈴があったんですよね!?」
👩🏻「ええ,間違えないわ,あったもの…」
🧡「もしかしたら,まだいるかもしれへんで!しょっぴーと絆ちゃん!」
👨🏻「そうだな,少し当たりを散策してみよう」
俺たちは翔太と絆ちゃんの名前を叫び,2人を探した。
でも…2人の声は聞こえなかった。
数分が過ぎた,諦めたくないけど,諦めた様な空気が漂う。
翔太…!頼む…!返事をしてくれ…!
汗が滴りながら,散策していると,力強い風が吹いた。
その時,俺は何かを感じ取った。
その方向に向かうと,木の下にネックレスが落ちていた。
💜「館さん?どうした?」
❤️「これ…俺が20歳の時に翔太にプレゼントしたネックレス… 」
💜「え!?」
俺が恐る恐る上を向くと,木の上には翔太が。
💜❤️「「翔太!!」」
🩷「え!?翔太!?」
🤍「ほんとだ!しょっぴー!」
💛「おーい!こっちに絆ちゃんもいたみたいだ!」
🖤「どうして…木の上なんかに…」
👴🏻「とりあえず下ろそう…!」
こうして,絆ちゃんと翔太は無事発見された
💙side
涼太とメンバーの話を聞いて,俺は心底驚いた。
どういうことだ…?俺が倒れる前,禍鈴の場所は広場になってたのに…
💙「なんで…俺…木に…」
💚「これは絆ちゃんのおじいさんの考察だから本当かどうかはわからないけど…」
💚「俺たちが見てた“生贄の儀式”は神様が作った幻で,元々禍鈴は神様が作った鈴で,俺たちは神様に操られていたんじゃないかって… 」
💙「神様に…操られていた…」
そんなこと…あるのか…?
確かに,あんなに優しかったお婆さんや街の人は,儀式になった途端別人みたいになった。
でも,絆ちゃんは,操られずに意思を保って…
💙「ッ!なぁ!絆ちゃんは!?絆ちゃんはどこにいるんだ!?」
俺は絆ちゃんの存在を思い出し,メンバーに食い気味に聞いたが,メンバーの顔が暗くなった。
💙「まさか…な,死んだなんて言わせないからな…?」
震えながら聞くと
💛「絆ちゃんは死んでないよ,でも…」
よかった…死んでないのか…でも…
💙「でも…なんだ?」
俺が聞き返すと,照はゆっくりいった。
💛「絆ちゃんは…病院に運ばれた…」
…は?なんで…意味わかんねぇ…
💙「そんなの…嘘だッ!!」
❤️「翔太!!」
俺は飛び出した,嘘だ…!絶対嘘だ!
旅館を飛び出すと,あたりは朝日に照らされ,儀式なんてなかったみたいだった。
儀式の事実を知らせるのは,家の前に止まるパトカーだけ。
💙「絆ちゃん…ッ」
泣きそうな声で名前を呼ぶと,前から車がやって来た。旅館からメンバーも出てくる。
👨🏻「ああ!君たちちょうどいいところに!」
あれって…涼太を連れ出した人…
💛「どうかしました…?」
👨🏻「君たち,絆ちゃんと儀式を助けてくれた人たちだよね!」
💜「はい,そうですが…」
👨🏻「今から絆ちゃんのところに行くんだ!来てくれないかな!」
「「「え!?」」」
俺たちは一斉に驚いた,絆ちゃんの病院に…行くってことだよな!?これ!
顔を見合わせて頷いた,そして,車に乗せてもらった。
👨🏻「いやぁ,ちょうど出て来てくれて助かったよ!」
俺たちは,矢吹さんという方の車に乗り込み,ここから15分のところにある病院に向かった。
🩷「あの,どうして俺たちを連れて行こうと思ったんですか?」
👨🏻「君たちに,絆ちゃんの姿を見せないで,帰らせるわけにはいかないなと思って。」
👨🏻「君たちにはお礼がしたかったんだ,儀式を終わらせてくれて,この村を救ってくれて,ありがとう。」
🖤「そんなそんな…!僕たちは,絆ちゃんがいなかったら間違えなく生贄にされてたので…!」
🤍「それで…絆ちゃんは,どうして病院に…?」
👨🏻「絆ちゃんはまだ中学生でね,禍鈴を止めるほどの力はあっても,体がそれを受け入れてはくれなかったんだ。」
👨🏻「だから体力がなくなってしまって,起きる力すら無くなってしまったんだよ,それで病院に」
👨🏻「でも安心して,死ぬわけじゃないから。」
「「「よかったぁ…」」」
力がなくなったかの様に,俺たちは肩の力を落とした。
矢吹さんは少し微笑み,車を走らせた。
俺たち9人と矢吹さんは早歩きで絆ちゃんの病室に向かった。
🚪「コンコンッ!」
👴🏻「どうぞ」
🚪「ガラガラ…」
💙「絆ちゃん!」
扉を開けて,最初に見えた光景は,静かに目を閉じて眠っている絆ちゃんだった。
体のあちらこちらに線がついてある。
❤️「絆ちゃんは…どんな感じですか…?」
👩🏻「今,まだ寝てるわ」
💛「そうですか…」
絆ちゃん…お願い…俺…絆ちゃんにお礼がしたい…
絆ちゃんがメンバーの“信じる”を信じてたから,俺は儀式を終わらすことができた。
俺…絆ちゃんを“信じてる”…だから…おきて…ッ
泣きそうになっていると,絆ちゃんの指がぴくりと動いた。
病室にいる人たちが一斉に注目する。
絆ちゃんッ!
👧🏻「ん…」
絆ちゃんはゆっくりと目を開けた
👧🏻「お母さん…お父さん…おじいちゃん…それに…皆さん…?」
「「「絆!!/絆ちゃん!!」」」
みんなが一斉に集まった
👧🏻「わわわっ!なんですか?笑」
👩🏻「本当に良かったわ!絆!」
👨🏻「心配したんだからな!」
👧🏻「ねぇ,どうして私はここにいるの?」
🖤「覚えてない?儀式のこと」
👧🏻「あ!」
👴🏻「絆!!」
おじいさんは絆ちゃんの名前を呼びながら深々と頭を下げた
👧🏻「お,おじいちゃん?どうしたの?」
👴🏻「すまなかった…!怖い目に遭わせてしまって…」
👧🏻「おじいちゃん…」
👴🏻「実の孫を…殺そうとしてしまったこと…!本当に後悔してる…!すまなかった!」
👧🏻「おじいちゃん,顔あげて?」
👧🏻「そんなに責めないで,仕方がないことだよ。私は死んでないから,気にしないで?」
👴🏻「絆…ギュッ!」
👧🏻「わわ!おじいちゃん!苦しいよ!」
💙「仲直り,できて良かったな」
💜「今は家族の時間にさせてあげよっか」
🩷「だね」
👨🏻「それじゃあ行こうか」
💛「ありがとうございます」
こうして,絆ちゃんの目が醒めたことを確認して,俺たちは病室を後にした。
👩🏻「四日間,本当にありがとうね!」
👩🏻🦳「また良かったらいらっしゃい」
💚「はい!お邪魔しました!」
儀式騒動から2日が経った。
マネージャーさんの配慮によってもう二日間のオフをもらった。
二日間は旅館でゆっくりしてた,おかけで儀式のあの疲れもさっぱり。
👧🏻「渡辺さん!宮舘さん!」
メンバーが地域の方と話しているのをぼーっと見ていたら絆ちゃんから声をかけられた。
❤️「ん?どうしたの?」
👧🏻「儀式に巻き込んでしまってごめんなさい 」
💙「いやいや!謝らなくていいよ!」
👧🏻「でも…」
❤️「儀式のおかけで得たものもあるしね」
👧🏻「え?」
💙「そうそう,俺,絆ちゃんのおかけで“仲間を信じる”ってことに気づいたからさ」
❤️「本当に,ありがとね」
涼太は優しく微笑み,絆ちゃんの頭をポンポンと撫でた。
👧🏻「優し過ぎますよ…もう…」
👧🏻「あ,それで,儀式の神様に恨まれない様に,お守り作って来たので…これ…」
💙「え?いいのか?」
👧🏻「はい,皆さんにも渡しておいてください」
❤️「ありがとう,絆ちゃん」
👧🏻「はい!また,遊びに来てくださいね」
💙「おう!もちろん!」
❤️「またね」
俺たち9人は,街の人たちに手を振り,駅へ歩いていった。
💙「ねぇ,涼太」
オレンジ色の太陽が山に沈む頃,隣に座っている涼太に話しかけた。
❤️「ん?どうした?」
💙「なんで…俺を助けてくれたの?」
俺と絆ちゃん,そして涼太の3人しかいなかった時,俺を庇って涼太は罠にかかった。
俺を庇わなくたって,涼太はきっと村を救えたはず,なのになんで…
❤️「翔太,覚えてないの?」
💙「え?」
俺,なんか言われたっけ?首を傾げてると
❤️「俺は言ったよ,何があっても翔太を守るってね」
💙「あ…」
あー…そうだ言われたわ…
❤️「ふーん…俺の言った言葉忘れたんだ」
💙「違うって!緊張してて!」
そっぽをむかれてしまったので慌てて近づいたら思いっきり腕を掴まれ引っ張られた。
そして耳元で
❤️「嘘だよ…笑」
って,甘い優しい声でつぶやかれた。
俺は固まり,みるみる顔が赤くなる。
❤️「翔太顔赤いけど熱でもあるんじゃない?」
💙「ッッッ!!あのなぁ!///」
❤️「何?もう一回して欲しいの?」
💙「はぁ!?///んなわけねぇだろ!///」
今度は俺がそっぽを向いた。この不意打ち貴族が!
俺はそう心の中で叫びながら空を眺めたのだった
〜fin〜
コメント
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まじ最高っす(๑•̀ㅂ•́)و✧ 舘さん男過ぎだろ…! これからも一生仲良くいてくれ…!