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「……誰」
私は思わず口に出してしまった。
だって本当に知らない子だし、見たこともない子が目の前にいるのだから。
その子はキョトンとした顔で、にっこりと満面の笑みを浮かべた。
「あー自己紹介が遅れたね!私の名前はひまり。ひまりって呼んでね!!」
えーと思わず反応に困ってしまった。そりゃそうだ。
勝手に病院の部屋に入ってきて呑気に私はひまり! とでも言い出すのだから。
困惑しながらも思わず思ってしまった。
可愛い子だなって。
顔も特別可愛いわけではないけど、無意識に可愛いと思ってしまうような
愛嬌溢れる笑顔。
それにこの子はとてもふわっと浮いてしまうような
優しい雰囲気があったから。
「黙り込んでどうしたの?あなたの名前は?」
サラサラで長いポニーテールが風で揺れた。
…私は驚いてしまった。
なぜならこんなに気安く話しかけてくれた子は
初めてだから。
「……えっ、と私の名前は…あかり」