でも肝心の、そういう事を聞くタイミングが来ない。
あの時キスしたのを最後に、阿部ちゃんはまた元の距離感に戻ってしまった。
そりゃ俺がまだ嫌だと思ってるんだろうから、言わない俺が悪い。いや悪いとかないけど。
何度も言うけど、あの時の変なアドレナリンのおかげで自分からキスしていいよなんて言えた。
普段はとても無理だ。
誰か食事の席とかでそういう話題に持ってってくれないかなとか考えて、こういう時にまで誰かの手を借りないといけないのかと悲しくなる。
人間、なかなか変われないもんだ。
💙「はぁ…」
❤️「来たよ翔太」
💙「天才かよ」
呼んでないのに涼太が来た。
💙「阿部ちゃんとしたい」
❤️「さては本人に聞けないんだ」
💙「よくおわかりで」
どうしよーーーと寝転がる俺にコンビニの新作クッキーの袋をひらひらさせ、起き上がったところへ手渡してくれた。
❤️「それあげる。今度みんな呼んでホームパーティーでもしようか、翔太は人に頼っていいんだよ」
💙「それが情けないわ。でも助かる」
涼太からもらったクッキーを食べていたら、早速グループメールにホームパーティーのお誘いが来た。
コメント
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え? らんこーのやつですか?←タヒね