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「早く逃げてくださいっ 、!!!」

涙を堪えながら訴えるも彼らに俺の思いは伝わらない 。

当たり前だよな、副隊長とはいえ、俺は年下だし、

説得力がない 、どうしても 、伝わらない 、

爆弾があるとか 、毒ガスとか 、伝わるわけない、

伝えればパニックになる。

本当にあってるかも分からないのに 、、

「千冬 !」

そう呼びかけたのは三ツ谷くんだった。

「なんで逃げるんだ?」

なんで逃げるかって、言えってことなんですよね、

でも、本当にあってるかなんて保証はない、

「………… じゃうんです 、」

おそらくみんなに聞こえなかったんだろう。なんて?と言う声が聞こえてくる。

「おい千冬、なんで俺を呼んだんだよ。」

「……場地さん 、ここで俺が手を挙げた時 、このタイマーを押してください。」

「この設計なら多分止まるはずです。」

そう言いながら、タイマーを指さすと彼は目を見開いた。

「なんで言わないんだよ?」

「パニックになったら、みんな逃げられないでしょう?」

そう答えると彼はため息をついて 、「分かった」と答えた。

俺は急いで 、1階の爆発物とり、彼に手を挙げた 。

彼は頷き 、俺も頷き返して走った 。

なるべく遠く 。もっと遠くに 。

この爆弾のことなんて考えていなかった 。なるべく人がいない場所 、いない場所に 。

ピッピッと音がなり始める。人がいない場所 、裏通り 、全力で走った 。
















ピッ 。













え?






























爆弾を抱えその場に蹲った 。これなら 、


被害は少ないし 、ある程度の爆発の威力は下げられる。

俺は 、内蔵爆発で済む話 、これは 、もしかしたらとてつもない大きな爆弾だとしたらどうしようか 。

さすがに中学生の体でも威力は抑えきれないだろう。

その時は …… 。





































┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

千冬が、何かを持ちだし 、工場を抜けていった。

彼の姿が見えなくなったあと 、みんな何か笑っていた 。でも、マイキーくんは笑わなかった。

ドラケンくんも 、三ツ谷君も。場地くんも。

しばらくして 、少し遠くの方から爆発音が聞こえた時 、みんなの笑い声が一瞬でなくなった 。

え?なんだ?何何?何の音??爆発??は?え?

みんな困惑していた 。みんなは気になり 、外へと移動した 。

町が悲鳴を上げた 。それと同時にゆっくりだが焦げ臭く、悪臭がした 。全身がぶるっと震えた 。

何があったんだろうか。俺らは中々来ない相手の抗争を放っておいて、隊長副隊長だけでそっちに向かい 、

千冬を探した 。

「なんで爆発音が?」そう呟けば、場地くんは冷静に答えた。

「……芽綺羅が仕掛けた罠に気づいて 、タイマーを押して欲しいと頼まれた。」

「タイマーを押した瞬間にあいつはなにかを取ってでていったんだ。」

「あいつは爆弾に気がついてたんだ 。毒ガスだって、」

それを聞いた時 、信じられなかった。

「え?てことは、自分が犠牲になったってことっすか、?」

「自分を犠牲にしてみんなを守ったってことっすか?」

「なんだよ、、それ、、」

怒りが込み上げてきた 。それと同時に不安もでてきた。千冬 。爆弾で 、死んじゃってないかな、


場所に到着すれば 、人がそれを囲い込むように円になっていた。動画を撮ってる人もいた。

「千冬っ、!!」

そう人をおしのけ、駆け込むと、残酷な姿が俺らをどん底に陥れた。

「あ 、あぁ 、、あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁ !!!」

千冬の腹部から血がダダ漏れになっており、それでも威力が弱い方だったのか、

手や足、顔などは無傷だった。 三ツ谷くんはすぐさま脈を測り 、「脈が弱い、けど生きてる」と俺らに言った。

応急処置をして、救急車を呼ばなければならない 。

千冬の腹部を見るため 、千冬を仰向けに動かすと、目を逸らしたくなるような光景がそこにはあった。

内蔵が出ていた。その爆弾の威力が弱くても 、こうなるということを千冬の腹部が物語っていた 。

急いで血を止めよとするが 、無駄だ。傷が大きすぎる。

「だめだ、」そう言ったのは三ツ谷くんだった。

すると彼は上の特服を脱いで 、ベルトも脱いだ。 すると彼は千冬の腹部に押さえつけて 、

ベルトで縛った。「これで行けて欲しいが、」






しばらくして救急車が到着して、搬送された。




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