テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※ ※ ※
――ユキちゃんが私のおっぱいを吸っている!?
まるで母親から授乳するかのように、ユキちゃんは一心不乱に乳首を舌で転がしていた。
私はその感触に、声を出しそうになるも堪える。
“気持ち良い”
私は感じている。実の弟に乳首を吸われながら、私は恍惚を感じているのだ。
母性本能とは違った感覚。
でも不快感など無い。
それ処か、もっとして欲しい。もっと激しく、強く吸って欲しい――と。
“チュッチュウゥゥゥ”
駄目! 声が出ちゃう――。
もしここで声を上げたら――目を開けたら、ユキちゃんはどうするだろう?
止める? それとも――
ユキちゃんの事だ。きっと罪悪感に苛まれて、この行為を止めるだろう。
でもそれは嫌だ。
ユキちゃんに呵責は背負って欲しくない。
だから私は、全てを受け入れてユキちゃんを抱き締めたくとも、ただ黙って目を閉じていた。
不意に乳首に伝わる、咥内の感触が離れた。
――もう止めるのユキちゃん?
もっとして欲しいと思う私は姉として、いや人として間違っているのだろうか。
ユキちゃんが吸うのを止めた事による、その疎外感に私はいたたまれない気持ちになっていた。
いっその事、起きてしまおうか?
そんな迷いの中の時だった。
「はぁ……はぁ……お姉ちゃん……」
“ガサガサ”
呟く荒い呻き声と共に、何か擦れる音が聞こえた。
私は気付かれないように、薄目で確認してみる。
「――っ!」
その光景に、また危うく声を上げそうになった。
ユキちゃんは自分のパジャマのズボンを下ろしていたのだ。
“ユキちゃんのおちんちん……また大きくなってる……”
風呂場の時と同様、そそり立つユキちゃんの男性器。
欲情して苦しいのは、すぐに分かった。
今すぐにでも起きて、私の手でユキちゃんを楽にさせてあげたい――。
「はぁはぁ……」
ユキちゃんの息遣いが、また一段と荒くなっていく。
私は微動だにしないまま、ユキちゃんの次なる行動を待った。
――でもユキちゃんは“それ”をどうするつもりなんだろう?
先刻風呂場では、私の手でユキちゃんの射精を導いた。
でも今は状況が違う。
あくまでユキちゃんにとって、私は寝ている状態。
まさか一人で自慰をしているのだろうか。
やはりここは私の手で。
まだまだユキちゃんは意味が分からず、一人で苦しんでいるかもしれないのだ。
私が意を決して起きようと――ユキちゃんを楽にさせようと、思った瞬間の事だった。
「あぁ!」
私の胸に“何か”が押し付けられた感触が伝わったのは。
「柔らかい……」
断続的に擦れる固くて熱いもの。そしてユキちゃんの呻き。
――まさか……私の胸に?
見なくても伝わる感触で分かる。
ユキちゃんは行き場の無い男性器を、私の胸で慰めていたのだ。