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こういうネタ書くのうますぎ…ガチで泣けた…
あぁ好き、、、 なんかれるちゃん再現がすごいんだよなぁ、😭
⚠︎︎死ネタ
⚠︎︎ハピエンではありません
⚠︎︎バカ長いです
⚠︎︎見るのは自己責任で
↓↓↓
ky視点
「レトさん」
レ「ん?」
「なんか痩せた?」
いつも通り朝を迎えて、いつも通りリビングへ向かう。
恋人であるレトさんの姿を見ると少し細くなっているような気がした。
レ「え、」
レ「痩せれたなら嬉しいや」
「いやいや、そんな痩せるっていうレベルじゃねぇって」
レ「…お前が盛りすぎてんだよ」
「えー?まぁ確かにヤレば痩せるって聞いたことはあるけど…ぐぇ」
レ「朝から変態だなお前」
「え?!話振ったのレトさんでしょ?!?」
レ「もーいいから早く食べようよ」
「無視すんなし」
でもさ、あんなにむっちりで俺好みの体型してたのに(今も大好きだよ?!?)明らかに細くなってる。
見る限りちゃんと食べてるし、残してもないから、うーん、なんだかなぁ…。
レ「ごめん、俺今日急用入ったから…行ってくるね」
「あうん」
「気をつけるんだよー??」
レ「うんー!」
と足早に出ていった。
あんなに焦るなんてレトさんにしては珍しい。
「はー、買い物行くか」
財布と鍵…最低限のものを持って買い物へと出かけた。
ーーー
平日の午前中からだからか、人が少なく買い物しやすかった。
いても腰の曲がったおばあちゃんとか、おじいちゃんとか。
あーゆー高齢の方はほんとに可愛いよね。
地元にもいっぱいいるからさ、なんか懐かしい感じ。
『あら、キヨくんやないの』
「あ、レトママ!」
『こんな時間に買い物なん?えらいなぁ』
「あ、はい、今日レトさんがカレーがいいって言ったので…」
『え、あの子がそんなこと…??』
「え、あ、はい、」
『キヨくん、もしかして知らへん…?』
「…何をですか…」
不思議と嫌な予感がして、この先の話は聞きたくなくなってしまった。
でもその嫌な予感が当たってしまって…
『あの子、末期癌なのよ…』
「…え」
『半月前くらいにね、わかったんよ』
『やっぱり、キヨくんには言ってなかったんか』
「…ほんとですか」
『そうや、しかも半月後にはもう入院って言ってたから…』
「…じゃあ、もう、入院、」
衝撃の連続だった。
半月前に分かっていたということ。
末期癌だということ。
そして、もう入院してしまうこと。
ショックで倒れてしまいそうだった。
『…キヨくん、ごめんな、辛いよな、』
『だから、最期のカレー、作ってあげや』
レトさんのお母さんと別れてからはもう何も考えなかった。
買い物中も、お金払う時も、帰る時も、ご飯作ってる時も、なんにも。
いや、考えないんじゃなくて、考えられなかった、が正解か。
痩せ細くなっているのも癌のせいか、と悟った。
レ「…ただいまぁ」
「…レトさん、ここ座って」
レ「んぇ?」
「……全部聞いた。お母さんから」
レ「はぁ…おかん…」
レ「……キヨくん、本当にごめんなさい」
レ「せっかく好きになってくれたのに、こんなに早く死んで」
レ「もっと生きたいよ…」
「………」
レ「……明日から入院になっちゃった」
レ「だからさ、最後のカレー、食べさせてよ」
「…れとさ」
レ「食事制限ないの、今日で最後だからさ」
落ち着いて喋るレトさんに対して、俺は動揺を隠せなかった。
汗が出て涙も出て、鼻水も出て。
「…食べよう」
そして最後の夜を過ごした。
ーーー
レトさんは入院になった。
段々と細くなっていく体。
見てられない。
見てられないよ。
レ「…ねぇ、紙飛行機作ってお願いごと書こうよ」
「いいよ」
レ「かけた?」
「うん」
レ「なんて書いたの??」
「見せないよ」
レ「なんでよー!笑」
「じゃあレトさん見せてくれる?」
レ「うーん…だめ」
「じゃあ俺も見せない」
レ「………すきあり!!」
「うわ、!」
レ「大好きだよ…?」
レ「ふふ、そこは愛してる、やろ 笑」
「…恥ずいわ笑」
病人に対してすきあり!!なんて出来ないから無理には取らないけど。
「じゃあ飛ばうよ」
レ「いいよ」
「せーの」
「ふは!俺の全然飛ばねぇ笑」
レ「俺紙飛行機作るの上手くね?!」
レ「飛ばすのも!!」
「うますぎるわ笑」
ーすいません、面会時間終了となります
「あ、はい、」
「じゃあね、レトさん」
と言って俺らは別れた。
ーーー
1ヶ月後、前よりももっと痩せ細って、見るのも辛いくらいになってきた。
ご飯もあんまり食べれなくなってきているらしい。
俺が編集していると電話がかかってきた。
『キヨくん、キヨくん、!!』
『レトルトが……!』
訃報の知らせ。
最前の手を尽くしてくれたが体が限界を迎えてしまったらしい。
ドラマみたいな綺麗な死に方じゃなくて、もがき苦しんで、何回意識を失っては戻りを繰り返したそうだ。
急いで病室に行くと、顔にかけられた白い布。
みんなの鼻の啜る音。
レトさんと繋がっていたチューブや諸々の機械は全て電源が切れていた。
「レトさん」
窓際に置いてある紙に目がいった。
ーこれ、レトルトさんからです
「俺に…??」
“幸せになって欲しい”
弱々しく折られていて、弱々しい筆圧で書いてあった。
何が折られてるか分からないくらいくしゃくしゃだったけど、俺には何かすぐわかった。
そしてどんだけ辛かったかが身に染みてわかった。
最期を看取れなかった悲しさと、恋人を失ってしまった悲しさが一気に押し寄せてきた。
ーーー
いつの間にかお葬式が終わっていた。
レトさんの最期の言葉。
幸せになって欲しい
その言葉を心に焼き付けて、
ふたつの紙飛行機を部屋に飾って
今日もレトさんと生きていく。
大好き、いや、愛してるよ、レトさん。
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久しぶりが死ネタはほんとにまずいですね。
低クオでごめんなさい…!
忙しいけど頑張るぞ👊🏻❤️🔥
(ちょくちょく修正してます!!)