テラーノベル
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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ BL要素 が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
夜。
時計の針が、約束の時間を少しだけ過ぎた頃。
コン、コン。
sha(……来た)
rbr「シャオロン、起きとる?」
sha「……起きてるよ」
扉が開いて、ロボロが入ってくる。
白衣じゃない。
それだけで、胸の奥が少し緩む。
rbr「今日はな、診察やなくて……」
少し間を置いて、
rbr「……シャオロンに会いに来た」
sha「……」
その言い方、ずるい。
rbr「どや、しんどない?」
sha「……大丈夫、たぶん」
rbr「“たぶん”なぁ」
小さく笑って、シャオロンのベットに座る。
少しだけ沈黙。
でも、気まずくはない。
rbr「なあ、全然関係ない話してええか?」
sha「……なに?」
rbr「紙をな、42回折ったら月まで届くらしいで」
sha「……は?」
rbr「厚さが倍々になるからな。計算上は、やけど」
sha「……そんなわけ」
rbr「せやろ?でも、考えた人すごない?」
どうでもいい。
本当に、どうでもいい話。
そんな話を他にもたくさんした。
なのに、 その“どうでもよさ”が、心に沁みる。
sha「……ロボロって、たまに変なこと言うよな」
rbr「……それは褒め言葉やと思っとくわ」
少し笑う。
でも、笑い終わった瞬間。
胸の奥が、すうっと冷える。
さっきの言葉が、頭の中で反芻する。
(“医者としてじゃない時間”)
(……それ、いつまで?)
sha「……」
呼吸が、うまくできない。
rbr「……シャオロン?」
sha「……ごめん」
rbr「何が?」
sha「……今、急に……この時間がいつまで続いてくれるんだろうな…って考えちゃって」
胸がぎゅっと縮む。
rbr「………ちょっと触るで」
そう確認するように言ってから、背中に、手が置かれる。
ゆっくり。撫でるみたいに。
sha(……あったか)
rbr「シャオロン、まず呼吸合わせよ」
背中を擦る手は、優しい。
でも、それだけじゃ足りなくて。
sha「……ロボロ」
声が、震える。
rbr「ん?」
sha「……何処にも行かんよな?」
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一瞬、手が止まる。
次の瞬間。
ぎゅっと、抱きしめられた。
強くない。
でも、逃げ道のない腕。
rbr「……行かんよ」
rbr「……シャオロンが不安なら、今日は帰らん。朝までずっと此処に居る」
胸に、顔が当たる。
心臓の音が、聞こえる。
sha「……ずるい」
rbr「かもな」
そう言ってロボロは多分笑っていた。
抱きしめられていて、顔が見えなかったからわからないけれど、雰囲気がそうだった。
そのまま、しばらく何も言わず。
ただ、抱きしめられて。
sha(……ああ)
sha(……これ、もう)
不安は、いつの間にか溶けていた。
抱きしめられたまま、しばらく。
呼吸が、ゆっくりになる。
胸に当たる感覚で、それが分かる。
sha(……落ち着いた)
シャオロンが小さく息を吐いたのを感じて、 ロボロの腕が、少しだけ緩む。
rbr「……もう、大丈夫そうやな」
問いかけというより、確認。
シャオロンは、こくりと頷く。
sha「……うん。……ありがとう」
ロボロは、それ以上何も言わず、 名残惜しそうに、そっと体を離した。
完全に距離を取るわけじゃない。
すぐ隣にある椅子に座り直す。
rbr「……さっきの話の続きする?」
sha「……え?」
rbr「42回折った紙な」
sha「……今それ?」
思わず、少し笑ってしまう。
ロボロも、つられて小さく笑う。
rbr「ほら、真面目な話ばっかやと、目冴えるやろ」
sha「……ロボロって、ほんまに変」
rbr「え、でも褒め言葉やって言うたやん」
それから、どうでもいい話を少しした。
sha「……眠くなってきた」
rbr「……せやろな」
ロボロは立ち上がらない。
そのまま、椅子に座ったまま。
rbr「……おやすみ、シャオロン」
sha「……おやすみ、ロボロ」
名前で呼ぶのも、もう自然だった。
そのまま、シャオロンは目を閉じる。
―翌朝・病室―
朝の光で、目が覚める。
sha(……あ)
まず、気づいたのは気配。
ベッドのすぐ横。
椅子に座ったまま、 腕を組んで、少し前屈みで。
ロボロが、寝ていた。
規則正しい寝息。 眉間に、ほんの少しだけ皺。
sha(……帰らんかったんや)
胸の奥が、じんわり温かくなる。
同時に、少しだけ胸が痛む。
sha(……ちゃんと、朝まで……)
動かしたら起こしてしまいそうで、 シャオロンは、そっと視線を逸らす。
でも、我慢できずに、もう一度だけ見る。
sha(……椅子で寝るとか、絶対体痛くなったりするやろ)
そう思いながらも、 その姿が、どうしようもなく嬉しかった。
sha(……約束、守ってくれたんだ)
その時。
rbr「……ん……」
小さく、声。 ロボロが、ゆっくり目を開ける。
rbr「……あ。……起きてたんか」
sha「……おはよう」
rbr「……おはよう、シャオロン」
まだ少し眠そうな声。
それだけで、昨日の夜が現実だったと分かる。
sha(……夢やなかった)
ロボロは、軽く首を鳴らして、 苦笑しながら言った。
rbr「……椅子、やっぱ寝にくいわ」
sha「……せやろな」
sha「……でも」
少し間を置いて。
sha「……居てくれてありがとう」
rbr「いーえ、当たり前やろ?」
rbr「……ほな、一回戻るわ」
sha「……うん」
立ち上がったのを見て、 胸が、少しだけきゅっとする。
sha「……また、来る?」
rbr「来る来る」
軽い調子。
でも、ちゃんと目を見て言う。
rbr「夕方くらいにな」
sha「……ほんまに?」
rbr「俺、疑われとるやん」
小さく笑ってから、少しだけ声を落とす。
rbr「……明日、俺仕事休みやし」
sha「……え」
rbr「せやから、今日はちょっと無理してもええやろ」
冗談みたいな言い方。
sha「……無理は、したらあかん」
rbr「はいはい」
でも、その顔はどこか柔らかい。
rbr「夕方、また来る」
sha「……待ってる」
その一言で、十分だった。
rbr「……じゃあ、またな」
sha「……またね、ロボロ」
扉が閉まる音。
でも今度は、不思議と胸が冷えなかった。
sha(……また、今日会える)
夕方。
空が、少しだけ橙色に染まり始めた頃。
コン、コン。
sha(……来た)
rbr「シャオロン、いい?」
sha「うん、ええよ」
扉が開く。
昼とは違って、少しラフな服装。
それを見た瞬間、胸がふっと緩む。
rbr「待たせた?」
sha「ううん、大丈夫」
言葉より先に、表情が緩んでしまうのが悔しい。
rbr「調子、どう?」
sha「……朝よりは」
ロボロはベッドの横に立ったまま、少しだけ間を置く。
rbr「……あんま長くは居れんかもしれんけど」
sha「……そっか」
その一言で、シャオロンの中で、何かが静かに落ちる。
rbr「また、来れる時は来る」
sha「……うん」
ちゃんと返事はした。
でも、視線は少しだけ下を向く。
rbr「……どした?」
sha「……なんでもない」
嘘ではない。
言葉にしたら、重くなりそうだったから。
少し、どうでもいい話をした。
空の色のこと。
晩ごはんの話。
でも、どれもどこか上の空。
相槌は打てるのに、 心だけが、少し遅れてついてきていなかった。
sha(……今日は会えたけど)
sha(……次は、いつやろな)
帰り際。
ロボロは扉の前で立ち止まる。
rbr「……無理せんでな」
sha「……ロボロも」
rbr「ん?」
sha「……仕事、頑張りすぎたらだめやからな」
一瞬、目を丸くしてから、 ロボロは小さく笑った。
rbr「心配してくれてるんか?」
sha「……別に。心配してないし…」
そう言うシャオロンの耳は少し赤くなっていた。
それを見たロボロはくすっと笑った。
rbr「……じゃあ、またな」
sha「……また」
扉が閉まる。
“今日はもう会えない”そう思うと胸の奥が、少しだけ寂しくなった。
でもそれを言葉にしてロボロに伝えることは出来なかった。
コメント
2件
え、1日に3話、マ?しかもちょうど読み返してたときにッ、うわやっぱ頭良すぎる、タイミング天才だぁ。もう途中の抱きしめるところらへんで足バタバタしながら「うわぁぁうぐっ」て言ってて兄に変な目で見られましたw