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「ほらよ。」
平八は棒に刺さった焼き魚を仙次に渡した。
「おう。」仙次は一口食べて下を俯いた。
「元気出せよ。」
「ありがとう。」
笑顔を取り戻すとガサガサと草が鳴った。
「誰か居る…。」と鞘から刀を出し構えた。
「狐龍を殺した連中か。」
平八も構えた。
「貴様らは彼奴の仲間か。」
「お主達のせいで…!」
バサバサと革命家達を斬刀していく。
「お前達の根城は何処だ?」
「答える訳ないだろう。」革命家の一人が嘲笑った。
「なら死ね…。」仙次の目は怒りに満ちていた。
「此処は危ない場所を変えよう。」
「ああそうだな。」二人は血を払い鞘に収めて安全な場所を探した。
「彼処ならどうだ。」
「今夜は此処で寝よう。」
平たい石の上にござを引いて眠りについた。朝になり平八は川魚を釣りに行った。
「仙次かなり大きのが釣れたぞ。」
「今火をつけるよ。」釣れた川魚に気を刺して火起こしした土に刺した。
「後どれぐらいでつくだろうか。」
仙次は呟きながら川魚を食べた。