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第9話
阿部side
翌日。
しっかり佐久間と向き合うべきなのか、よくわからなくてもやもやしていた。
すると、めめが俺の顔を覗き込んできた。
🖤「どうしたの阿部ちゃん、浮かれない顔して」
💚「え?あぁ、なんでもないよ。ありがと」
🖤「あ、そうだ」
💚「?」
🖤「このあとちょっと空いてる?話したいことあって」
💚「…うん、あいてる」
🖤「じゃ、またあとで」
💚「うん」
めめの言う「話したいこと」が何なのかは、なんとなくわかっていた。
俺も、自分の中で答えを出さなければいけない。
俺は、ずっと佐久間のことが好きで。
めめは、ずっと俺を想ってくれていて。
佐久間はめめが好き―――だと思ってたけど。
あいつは、確かに昨日「好き」だって言ってきた。
俺を守るための拒絶だったと。
でも。
誰よりもまっすぐ想ってくれているのは、めめなんだ。
真剣に、俺と向き合おうとしてくれた。
俺にちゃんと、「阿部ちゃんが好き」って言ってくれた。
誰よりも誠実で、優しくて。
俺はどうするべきなんだろう。
何が正解なんだろう………………
佐久間side
俺が、この事務所に入った当時。
俺は引っ込み思案だったから、友達もなかなかできなくてすごく不安だった。
そんな俺を救ってくれたのが阿部ちゃんだった。
連絡先を聞いてきてくれて、すっごく嬉しかった。
その頃から、「優しい人なんだろうな」と思っていた。
俺たちは、ずっと一緒にいた。大親友だった。
でもいつしか、阿部ちゃんに対する感情が「好き」というものに変わっていった。
この人を笑顔にできる人間になりたいと思った。
俺がいることで、阿部ちゃんが幸せだなって思えるような人になりたかった。
ずっと阿部ちゃんのことしか考えられなくて、阿部ちゃんが誰かと仲良くしているのを見ると心が痛くて。
ずっと片思いだと思っていた。
それでも、ずっと明るくあり続けた。
『あ の 日』。
酔った勢いで一線を越えてしまった夜。
とてつもなく幸せだった。
ずっと好きだった人に抱かれて。
でも、それ以上に、俺はこれからどうすればいいのかわからなくて。
この関係が壊れてしまうんじゃないか、って
それが怖くて。
「幸せ」以上に、「不安」が大きすぎた。
今までの関係を壊してしまう。
もう一緒にいられなくなる。
そんなの絶対に嫌だった。
俺は、阿部ちゃんがなにか言う前にどうにかしないと、と焦った。
だから、ああやって突き放すようなことを言った。
――🩷「阿部ちゃんのことなんか好きじゃないから。もう全部忘れて、無かったことにして⋯⋯⋯」
自分でも驚いた。
こんな言葉が出てきてしまう自分が嫌で。
涙が溢れてしまいそうだった。
だから、阿部ちゃんに顔が見られないように、無言でその場を去った。
その日は、悔しくて涙が止まらなかった。
ずっと、一人で泣き続けた。
それから、なんとなく阿部ちゃんを避けて過ごすようになった。
そのうち、蓮のことが好きになった。
でも、
思いを伝えて、振られて、また0になって。
そこでやっと気付いた。
やっぱり俺はずっと「阿部ちゃんが好きだった」ってことに。
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更新遅れてすみません🙇
学年末テスト、無事(?)終わりましたのでこれからはなるべく投稿頻度上げていきたいです。
これからもどうぞよろしくお願いします🥹