テラーノベル
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翌朝、一度帰って着替えてくると言う白田くんを見送って、私もシャワーを浴びて入念に全身スキンケアとメイクをした。
そして、どんなお店でも入れる程度のワンピースとファー付きのコートを着込んだ。
昼過ぎに彼が迎えに来た。
「可愛い」
いきなりそう言って軽くキスをして、でも私の足元を見て、
「そのハイヒールは俺が持つから、とりあえずスニーカーで行ってもらっていい?」
と言った。私は素直にスニーカーに履き替え、袋にヒールを入れてバッグに突っ込んだ。
白田くんは少しカジュアルなスーツ姿でとても格好良く仕上がっている。
そんなちょっとだけチグハグファッションの私たちがたどり着いたのは、大学卒業間際に行った例の遊園地だった。私が二十二歳、彼が二十歳の時だった。
「私、あれ以来かも。あまり変わってないね」
「俺は当時付き合いで何度か言ったけど、それでも七年は経ってるかな」
きっとデートで来たんだろうな。ヤキモチなんか焼かないけどね、というか、焼く権利なんかない。私だって他の男といろんなデートして結婚までしたんだからね。負け惜しみじゃなくて、離れてた日々があったから今がある。本気でそう思えた。
「あの日手を繋ぎたいと思ってた」
「私もそう思ってたよ」
とっくに手を繋ぎながら昔の話をする。
「もう諦めて、違う子と付き合おうと思ってたから盛り上げられなくてごめん」
「私も最後だってわかってたから、同じくごめんね」
「上書きしたいと思って来たんだ」
「いいね、しようしよう!」
私たちはスーツとワンピースでジェットコースターに乗ってはしゃぎ、事あるごとにキスをした。なるべく子供たちが見ていないところを狙って。
「今回はこのくらいにしておこう」
「そうだね。また次のために取っておこう」
遊園地を出て、スニーカーをハイヒールに履き替えてレストランへ向かう。静かな雰囲気の地下にあるレストランだった。
食事を楽しみ、最後に花火のついたケーキを二つ出してもらい、お互いにお祝いした。そしてプレゼント交換。
「やっぱり?」
二人とも手袋だった。ちょっとお高い皮の手袋。ブランドは違うものだったけど、二人分並べたらすごくお似合いに見えた。
そして……
「俺と結婚してください」
と、指輪のたくさん載った雑誌を渡された。
「勝手に選んで、前のと似てたら嫌だし、気に入ったのをつけて欲しいから一緒に選ぼう」
「本当に私でいいの? 年上でバツイチだよ」
「もう三十歳と三十二歳ってそんな差がある感じしなくない?」
「それもそうだねぇ。でももう一つの方は?」
「俺だって、彼女がいたことが何度もある。嫌?」
「全然」
「俺もだよ。で? 返事はくれないの?」
「ふつつか者ですがよろしくお願いします」
これ言うの、二回目だけど許してね。最後にするから。
そしてホテルに移動。高層ビルのような背の高いホテルだった。エレベーターはどんどん上に上がっていく。
「すごい景色! 私ね、てっきりレストランが夜景の見える系だと思ってた」
「こっちを先に決めてたから、レストランは一階か地下で探したんだ」
部屋に入ると夜景とシャンパンと風船がお出迎えしてくれた。
「この辺で一番高いビルだから、覗かれることがないんだって。お風呂も夜景を見ながら入れる」
「シャンパン持ち込んで入っちゃう?」
「いいね」
私たちは一緒にお風呂に入り、シャンパンを楽しんだ。酔っ払わないように少しだけにしておいたけど。
以前したようにお互いの髪と身体を洗い合ったけど、イチャイチャは若干控えめだった。さすがに昨日約二回もしちゃったからね、と私は思っていた。
……が、バスローブを着て髪を乾かしたあたりから、彼の様子が変わってきた。私を窓際に連れていき、優しくキスを繰り返してきた。そして、バスローブの紐が解かれ、私は窓際で全裸になってしまった。
「あっ、ちょっと白田くん」
「もう名前で呼んでよ美里」
「うん、裕二、あっ、待って」
気がつくと、彼の唇は下に下りていき、私が弱いところを舐めたり吸ったりし始めている。指はもうとっくに私の中に入りゆっくりと掻き回しはじめていた。恥ずかしい水音が聞こえる。
結局私も期待していたことが身体でバレてしまって、恥ずかしさに身をよじる。すると、そのまま後ろ向きに固定され、背中を愛撫されながら足を大きく開かされた。
「ねぇっ、本当にこれ外から見えないの?」
「部屋の電気消してるし大丈夫だよ」
そう言うと、裕二は自分のものを私の足の間にあてがった。すごく固くなってるのがわかる。彼のものが私を原因として固くなる。たったそれだけのことが、本当に嬉しくて、まだ途中なのに満たされていく。ガラスに全裸を晒していることなんかどうでもよくなっていた。
そんなことを考えている間に、彼は少し腰を下げて私の中にねじ込むように入ってきた。ゴチャゴチャ考えていた私は一気に下半身を貫かれる快感に意識を持っていかれた。
「あっ、あっ」
「はぁ、夜景を見ながら美里と立ちバックしたいと思ってたんだ」
「エッチ」
「美里もエッチじゃん。すごい興奮してるでしょ」
「あんっ、うん。気持ちいい、もっとして」
返事はなかった。その代わり私の腰を両手で掴んだ彼が、腰を激しく打ち付けてきた。
「んんっ、はぁっ」
声も出せないほどの激しさで、もう立っていられなくなりそうなところで一度解放された。
そのままベッドに手を引かれていって、あぐらをかいた彼の上にまたがる感じになった。
「ああっ」
下からゆっくり揺らされるように突かれ、私も自然に腰を動かしていた。私は思い切って彼を押し倒して、完全に上になった。
「昔、夫に、下手くそって言われたの。だから下手だったらごめんね」
そう言って腰を前後に動かした。彼は何も言わずに私の胸を弄ったり、腰をなぞったりしてくれていた。
少なくとも私は気持ちよくなっていた。もう少しというところまで来ていた。上書き成功。かがんで彼にキスをした。
「気持ちいいよ。ちゃんとわかるでしょ」
たしかに、彼の息も荒くなってるし、何よりすごく固いままだ。
「でも今度は俺の番ね」
入ったままコロンと転がされて、今度は私が下になった。
「もう限界だからずるい手を使うよ」
そう言って、彼は出し入れを繰り返しながら片手で両方の胸の先端を刺激し、もう片手は下の突起を指で擦ってきた。
全ての敏感なところをいっぺんに刺激されて、私は彼の名前を叫んであっという間にイってしまった。その直後に彼も覆い被さってキスをしながら果てた。
コメント
1件
「うわああ、やっとプロポーズきた!!」って思わず声出たわ(笑) 遊園地デートで過去を上書きしていく感じ、めっちゃ良かった。ふたりとも同じ手袋プレゼントするところ、阿吽の呼吸すぎてニヤけた。 そして夜景バックのイチャイチャ…立ちバックの「夜景を見ながら美里とやりたかった」って台詞、エロいけどロマンチックだよな。上書き大成功、おめでとうございます!
日暮ミミ♪
855
latte
732
#溺愛
星キラリ

3,683
楽地みどり
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