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そんな訳で今日はゆっくり起きて、学校指定の水着と帽子なんて用意して、寮からのこのことプールに出かけた訳だ。
学校のプールの時間は午後2時から午後4時。
だから午後1時55分に寮を出て、プールに着いて更衣室で、寮から着てきたTシャツと短パンを脱いで。
プールに出てみると、見事に空いている。先生と僕含めて6人しかいない。
考えてみれば今日はまだ8月6日。大体の生徒は実家に帰省している訳だ。
残っているのは帰省の宛てが無い一部留学生とか、僕のような実家が苦手な人か。
そしてこの学校は基本女子ばかり。このプールも僕以外は全員女子だ。
そしてプール内、端っこの方にいた女子が手を振ってきた。
彩香さんだ。なのでそっちに歩いて行く。
「早いね」
「大体、時間30分前からプール開いているから。皆それくらいに来ちゃっている」
なるほど。
プールにそのまま入ろうとして、七橋先生に注意された。
「そこ、一応体操をしてから」
仕方ないのでラジオ体操第1をやった後、プールへ。
「泳ぐ練習と言っていたけれど、海では一応泳いでいたよね」
「フル装備つけていれば平気なんだけれどね。装備無いと自信無い。勝手に足がついちゃう」
なるほど。
でもそれなら泳ぐの、案外簡単なんじゃないだろうか。
「人の身体で軽いのは空気が入っている胸部分だからさ。どうしても自然にしていれば上半身が上で足が下になるんだよ。だから頭は呼吸する時以外は意識して沈める位で、その分バランス的に下半身を浮かせる感じで」
「わかってはいるんだけれど」
彩香さんはそう言って、ただ浮いた状態になる。
最初はいい感じだけれど、徐々に足が沈んできて。
そして足がついた。
「こんな感じ」
うん、わかった。
なら話は簡単だ。
「もうそれが出てきていれば泳げると思うけれどな」
「どういうこと?」
「あとは足を沈まないよう動かせばいいだけ。例えば平泳ぎ、あまりきれいなフォームじゃ無いけれど」
実際にプール中程まで泳いで、ターンして戻ってくる。
「こんな感じ。足を開いて縮めて、揃えて水をキックする感じで伸ばす。腕は足を縮めていて速度が落ちている時に、がっと水を掻く。まずは
① 足を伸ばして縮める
② 腕を伸ばしてかく
これを別々に、交互にやって進むかどうか試してみて。呼吸は足をついていいから」