🖤「阿部ちゃんがその人の事いつも尊敬してるって話してたから、心配になって」
誤魔化そうとしたが、会う頻度や俺の身体の具合まで全部喋ったらしい。
💚「……正直に話していい?」
🖤「もちろん」
💚「抜け出せなくて、困ってる」
🖤「だと思った」
💚「俺、どうしたらいいかな…?」
初めて本当の気持ちを人に話したから、涙が滲む。これ以上優しくされたら泣いてしまいそうだ。
🖤「阿部ちゃんらしくないね、嫌なことは嫌ってちゃんと言うのに」
💚「一番最初は酔わされて覚えてなくてさ。俺間違いなく嫌なんだけど、まだどこかで信じたくて、あの人のこと」
🖤「大切にされてないのに?」
めめの言葉が刺さる。
わかり切っている事だ。
🖤「大切にしてくれない人を信じるなんて無駄だよ」
💚「わかってる……けど」
🖤「阿部ちゃん、苦しんでる自分に酔ってるような事しないで」
💚「酔ってなんか」
🖤「じゃあ今すぐ終わりにしよ?阿部ちゃんに2番目の人なんて似合わないし、そんな扱いをしてる人が許されてるなんて俺は絶対に認めない」
めめの眼差しは真っすぐで強くて、雄弁さと説得力を持つ。
💚「…俺、できるかな」
🖤「俺がついてる」
💚「なんで、そこまでしてくれるの?」
聞かなかった事にして、俺に任せて放っておく事だってできたはずだ。
純粋な疑問を投げかけるとめめは真っすぐな目のまま言った。
🖤「俺、阿部ちゃんが好きだから」
💚「え?」
🖤「阿部ちゃんが好き。ずっと前から」
もっと早く言っていたら良かった、こんな形で他の人に奪われたばかりか軽んじられてるのを知って、悔しくて黙ってられなかった、屈辱だと、めめは拳を握りしめて言った。
頭がクラクラする。
あの人の手の感触、中に出されて逆流してきた感覚、色んなものが蘇る。
💚「…俺、綺麗じゃないよ?」
🖤「そんな事どうでもいい」
💚「あんな話聞いて、それでも俺でいいの?」
🖤「変わらないよ。阿部ちゃんが好き、辛いなら力になりたい」
俺の気持ちは今は置いといていいから、というめめについに甘える事にした。
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始まったー😆😆😆