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吸血鬼の私はニンゲンのオトコノコに恋をしてしまった
ダメだとわかっているのに
吸血鬼とニンゲンは恋したらダメだって
わかってるのに
恋をしてしまった
私には名前が無い
親に名前を貰ってない
ニンゲンはいいな
ステキな名前があって
ニンゲンとオトウサマ達には名前がある
だけど私には 名前が無い
吸血鬼として何かが不十分だったのだろう
ある日私は人間界を見ていた
そしたら、あるニンゲンのオトコノコを見つけた
その子には ステキな名前があった
キレイな顔立ちで
みんなに好かれるような
そんな君が羨ましく思えた
君になら
君になら認めて貰えるような気さえした
何故だろう
ほかのニンゲンのオトコノコを見ていても
そんなことは無かったのに
君だけは特別な存在な気がした。
そのオトコノコの名前は
リョウくんだって
そんな君は私に話しかけてくれた
「君名前は?」
私は戸惑った
当たり前だ
名前が無いんだから
「もしかして君名前ないの?」
リョウくんはそんなことを口にした
私が頷くと
君は私に名前をくれた
【⠀まな 】って名前
嬉しかった
ステキな名前を君は私にくれた
あれから何年経ったんだろう
だいたい5年かな
君は何をしてるかな
吸血鬼世界でも成人すれば人間界に自由に足を踏み入れれる
君に会いに行こうかな
5年ぶりだけど
君は覚えててくれてるかな?
覚えててくれてるなら嬉しいな