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『寒っ…』

コートをお兄さんに貸したから僕の体はキンキンだった。

お兄さんからコートを脱がせて布団をかけよう。

コートを脱がせたらチラッとお腹が見えしまった。

細いお腹。細い腕、脚。柔らかそうな唇に、可愛らしい寝顔。

『女の子かよっ…』

疑うくらいだった。女の子のようなお兄さん。

僕は間違った行動を取ってしまった。確認するようにズボン越しに触る。

ピクっと反応するお兄さん。僕は少しだけおかしくなってしまったようだ。声を聞きたい。甘えたような顔を見てみたい。ズボン越しでグリグリと触った。

「っん、はぅっ…」

寝ているお兄さんの口から声が漏れた。

その声で僕はもっとおかしくなってしまった。

『はぁ、はぁ、』

息が切れてきた。少し言い方が悪いが…、た、たっ、ん゙ん゙ッ。元気になったようだ…?

「んっ、」

あ、起きた。

お兄さんの目はしっかりと僕を見てた。でもその目はトロンとしていた。

「あ、…ぁ」

何か言おうとしている。

『なんですか?』

きっと気持ち悪いとか言うんでしょ。

「お、おまぇ、」

『な、なんですか…、』

「き、きもち、い、」

僕は耳を疑った。は?こんないきなり家に連れてってお兄さんを触ったんだよ?

でも今の僕は正気じゃなかった。

『じゃあもっと気持ちよくしてあげる』

僕はお兄さんを抱いてしまった。

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