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#シングルマザー
水羽凛
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夜華と出会い。
私は現実を目の当たりにした。
「楽園の追放者」ってのが人間だった
って事も知ってしまった。
ハッキリ言うと、殺しが美徳
この世界で生き抜くには剣闘士を殺して
お金を稼ぐ。殺さないと殺される。
稼がないと餓死してしまう。
なんだろう…..
咲かない花弁に
想いを馳せるみたいな
私の心に渦巻くどす黒くも赤い感情は…….
私が寝たら夜華は起きて追放者を殺しに
出かける。
お前が怪我するのでは?と
ハラハラしてんだよ!
でも….
どこか心の中で気づいてたんだ。
私は夜が嫌いだ。
人の顔が見えくなるから
だから夜華に聞いて確信した。
あれは人間であって人間では無かった。
真っ暗の夜闇にニタニタと笑い
歩いてくる。
そう____
剣闘士じゃなかった。
夜に反響する悲痛な声は
楽園の追放者に襲われていたのは知識の無い
想い人になってた剣闘士だった。
本ッ当に気持ち悪い。
分からないよ。
なんで?なんで?
だってさ
想い人は「愛情を知る制度」
気づきたくない。
嫌だ…..嫌だ。
好きになったら
本当に夜華を
______殺せなくなる。
緋薔薇
「……うっ」
最高裁定者の考えが微かにわかった途端
吐き気に襲われた。気持ち悪い。
そうか、私は本来
あの教会で夜華に殺されてたんだ。
夜華、なんで。
楽園の追放者を簡単に切断できる?
短刀だろ?
一太刀で切断出来る訳ないもんな。
なぁ、夜華
私はどうしたらいい?
お前は私を思って楽園の追放者を切断する。
私はずっと黙って見てたらいいのか?
緋薔薇
「…オェ」
ダメだ耐えきれない。
もしかして。チップは
胸にも意味が……
考えるな。
情を入れるな。
夜華、お前は今どんな思いなんだ。
なぜ、簡単に切断出来る。
同じ人間だ。
チップの埋められる場所で変わる運命。
それを知らない18歳の剣闘士たち。
あまりにも可哀想じゃないか。
だから、
夜華が散らすのか…..
夜華
「お〜い。緋薔薇ちゃ〜ん?」
…………
夜華
「んー?
緋薔薇ちゃん?顔真っ青よ?」
夜華覗き込むな。
今、見られたくないんだよ。
とりあえず。とりあえず。
いつも通り会話をしなくちゃ。
緋薔薇
「大丈夫だ。なんかあったのか?」
夜華
「いいえ?特にはないのよ。
ただ、少しだけお散歩しない?」
緋薔薇
「は?何いってんだ?」
夜華
「だって想い人になる前、緋薔薇ちゃんは
外をフラフラしてたでしょ?」
正論だ。
私は前の剣闘士を殺せていない。
お金なんかある訳がなかった。
だから、木の皮を毟り、ゴミを漁り、川に行き魚を狩る、泥水を啜るような生活を洞窟で
していた。
夜華
「あと、思い詰まったら外よ
リフレッシュに行きましょう?ね?!」
皮肉だよな。
家の中にいても襲撃に遭う。
外に出てみれば剣闘士が殺し合いをしている
ストレス発散が外…..か。
緋薔薇
「悪い。行くか。」
夜華
「決まりね!」
私達は食材の調達をしに出かけた。
この世界にはきちんと店がある
運営しているのは黒ずくめの女の子だ。
肉、魚、米、野菜、水
必要最低限な品しかない。
後はたまに仕入れられると行ってた
娯楽用品。
あとは…///
なんでこんな物があるんだよ!!!
夜華
「あれ〜、緋薔薇ちゃん
興味あるの?大丈夫よ、健全健全」
緋薔薇
「やめろ!そのフォローで更に恥ずいわ!」
夜華
「そう?別に普通じゃない?
だって私達は想い人よ?あと緋薔薇ちゃんは
興味あるお年頃でしょう?」
緋薔薇
「もういいから!早く帰るぞ!」
まいどあり…
荒い風が吹く日だった。
夜華の長い黒髪が靡き
整った顔立ちが妙に色ぽく感じた。
夜華
「緋薔薇ちゃん可愛い〜」
緋薔薇
「もうやめろ。精神的に死んでしまう。」
夜華
「そう?でも私は嬉しかったなぁ
だってさ、緋薔薇ちゃんの素初めて見たかも
ずっっと死にそうな表情だったから。
私は嬉しかったわよ?」
緋薔薇
「………」
こいつサラッと言うんだよ。
まじで人心把握上手すぎだろ。
夜華
「緋薔薇ちゃん、ん」
_________?!
私の手にはいつの間にか私より大きくて
柔らかくて暖かくて優しい夜華の手があった。
手って絡めて握るんだな。
気づいたらしっかりと
握り返す私がいた______
好きになっちゃう………
でも、必ず殺す日が来る。
コメント
1件
うわぁ……読んでて胸がぎゅっとなったよ 緋薔薇の「好きになったら♡♡♡なくなる」って気持ち、すごくわかる 夜華は優しいのに、同時に怖くて、でも手を繋いだときのあの温かさがもう…切なすぎる この世界観、もっと深く知りたい🥀