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走って、走って、とにかく走った。
ここではない何処かへ、誰も俺を知らないところへ……
……ここまで俺の心が壊れてしまったのは……いつからだったかな……
多分、明確なきっかけはない。
皆が嫌だったわけでもない。
ただ、俺が……耐えられなかっただけだった。
「お~い、書類仕事頼んだ~」
????「……りょ~!」
耐えがたい忙しさに。
「最近辛そうだけど大丈夫なの……?」
????「……え、あ……」
「大丈夫……だよ……」
あふれかえるほどの優しさに。
「アソボ~」
????「……ごめん、また後でな。」
構ってあげられない罪悪感に。
????「お~い、仕事……」
「……あ、追加の仕事?」
「大丈夫、大丈夫。」
「俺、いくらでも頑張るから……」
????「いや、大丈夫……」
「お前は少し休んでろ!」
自分より頑張っている人への劣等感に。
「やっぱかっけ~な!」
????「アハハ……」
「ありがと!」
期待の重さに。
全てが、俺には重すぎた。
俺は、これ以上耐えられない。
今までは、自分をだましだましやってきたけど……
やっぱり、もう無理だわ。
頼れる人は、もちろんいる。
でも、そいつに頼ることは出来ない。
だって、アイツらは俺の……
仲間だから。
アイツらの負担になるわけにはいかない。
だから、これ以上迷惑をかけないうちに……
????「俺が……」
「いなくならなきゃいけないんだ。」