テラーノベル
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地雷じゃない方だけどうぞ。
また、あの男が僕のことを見ていた。
撮影中も、着替え中も、視線を外してくれない。
藤澤 涼架。界隈では有名なレイヤー。明るくて、押しが強くて、他人との距離が近すぎる。
そういうタイプが、僕は一番苦手だった。
……なのに、何故か。目を逸らすことができない。
「ねぇ、今夜って満月だよね?」
控え室で不意にそう言われて、心臓が跳ねた。
何か知っているような顔だった。いや、もう気づいているのかもしれない。
僕の中に流れる“獣の血”に。
夜が来て、月が昇る。
身体の奥が疼き、熱を持ち、呼吸が浅くなる。
撮影会の後、誰にも見られたくなくて一人きりになれる控え室にこもった。
だけど、気配を感じた。ドアが軋んで、彼が入ってくる。
「やっぱり……変わってる。元貴の匂い」
見られたくなかった。
震える手。紅く光る瞳。うっすら伸びた爪。
だけど、彼は怖がるどころか、むしろ興味深そうに笑った。
「牙を隠してる元貴の方が、よっぽど獣っぽい」
冗談みたいな台詞を囁きながら、僕に近づいてくる。
手首は鎖で縛っていたのに、彼の指が喉元に触れた瞬間、
もう何も言えなくなってしまった。
「噛んでもいいよ。僕にだけ向けて」
体温が重なって、唇が肌をなぞって。
何度も、優しく、でも逃がさないように触れてくる。
首元にキスをされながら、理性が崩れていく。
「……ぁ、んっ……」
情けない声が喉から漏れる。
涼ちゃんはそれを逃さず、とろけるように笑いながら僕をさらに深く満たしていく。
「大丈夫。僕がちゃんと全部、繋ぎとめてあげるから」
「っ、ふ、ぁ……♡」
「……可愛い声、我慢しないで。僕しか聞いてない」
鎖に縛られているせいで、逃げられない。
でも、それが余計に敏感になっていく。
下腹部に指が触れた瞬間、ビクンと腰が跳ねた。布越しでも、もう触れられただけで息が上がりそうになるくらい、熱を持っている。
涼ちゃんの手が僕のシャツの裾にかかる。
そのままゆっくりと服の隙間から熱い指が滑り込んできた。
「すごい…、やっぱり体温高いんだね。狼ってこういうとこも違うんだ」
そんな風に言われて、恥ずかしくて顔を逸らす。
熱いのは体温のせいだけじゃない。
涼ちゃんの指先が肌をなぞる度、内側から熱がせり上がってきて、胸が詰まる。
「……触んないでって言ったでしょ……」
そう口では拒んでも、涼ちゃんの指に、肌はもう抗えなかった。
彼の唇が鎖骨あたりに落ちる。
濡れた音がして、そこを舌でなぞられると声を噛み殺すのに必死だった。
「ほら…素直に可愛く鳴いてよ。
……声、もっと聞かせて?」
唇が乳首を軽く吸って、舌先で転がされる。
反応する度、涼ちゃんの動きがいやらしく、優しく、意地悪になっていく。
「元貴、気持ちい?」
「……ん、あ♡あぁ……っ♡」
指先だけじゃない。唇も、舌も、肌も、全てが僕を溶かしていく。
どうして、こんなふうにされているのに、
こんなに安心できるんだろう。
「……っ!あ、あっ♡……ん♡涼ちゃ……!」
イッた瞬間、涼ちゃんはおでこを寄せて、そっとキスをくれた。
ただ甘く、やさしく、何も責めないキスだった。
まるで、大事なコスプレ衣装を扱うように、慎重に、でも確実に僕の理性を奪っていく。
「んっ……、や、だ……っ」
息が漏れた瞬間、すかさず唇が塞がれた。舌が入り込んできて、口の奥を掻き回される。キスだけで腰が浮きそうになるのが悔しい。
「大丈夫。今日はちゃんと“気持ちよく”なれるまでするからね」
もう、自分の身体じゃないみたいだった。
触れられる度、熱が伝わって声が漏れる。
彼の手が服の下から滑り込んできて、太ももを撫でながら、ゆっくりと下着をずらした。
「ねぇ、元貴……ここ、触ってもいい?」
耳元で囁かれ、思わず目を閉じる。
何も言えない。頷くことしか出来なかった。
服を脱がされ、鎖のせいで抵抗も出来ず、晒された秘部に冷たい空気が触れる。
「……緊張してるの?大丈夫。痛くしないから」
準備なんてしたこともない僕の身体を丁寧に溶きほぐす指。初めて知る感覚に腰が引ける。
「や……やだ、そんな奥、っ……あっ……♡」
「ここ気持ちいんだ…?じゃあ、覚えさせてあげる」
何本かの指が出入りして、ぐちゅ、という水音が小さく響く。
羞恥と快感で頭が真っ白になる。でも、それ以上に彼の熱に触れたいという欲が上回っていた。
「んっ……♡あ、や……っ♡」
「すごい…、もう僕の形覚えようとしてる……」
涼ちゃんの言葉に耳まで熱くなった。
熱く、疼く奥を何度も掻き回される度に腰が跳ねてしまう。気持ちいのか苦しいのか自分でももう分からない。
そして、涼ちゃんの手が僕の脚を持ち上げて、ゆっくりと自分のモノを押し当ててきた。
この体勢が何を意味するのか、すぐに分かって息が詰まる。
「ゆっくり挿れるから、力抜いて」
「っ……♡う、ん…きて……」
押し当てられた熱に息が詰まる。ずるずると奥へ進む度に、引き裂かれるような感覚と、異様なほどの満たされる感覚が同時に押し寄せてくる。
「怖い?やめようか?」
「…いい。きて、涼ちゃん……全部、挿れて…?」
快楽に慣れる度に、奥の方がざわめき始めた。耐えていた理性が溶けて、崩れていく。
完全に全部を呑み込んだ時。
ナカがいっぱいになって、涼ちゃんの熱で、自分が満ちていくのがわかった。
「元貴のナカ、トロトロであったかい……。すごい締め付けてくる」
恥ずかしくて顔を背けようとした。
でも涼ちゃんは顔中にキスを落としながら、静かに動き始めた。
ゆっくりと、けれど確実に奥を擦ってくる。擦れる度に奥の一番敏感なトコにあたって、腰が勝手に跳ねて、鎖が揺れる音が響く。
「ぁあっ♡や、んっ……♡そこ……!らめ♡めぇ……!」
鎖が軋む音の中、身体は快楽に震えて、何度も涼ちゃんに名前を呼ばれて 。世界が涼ちゃんの熱で満たされていく。
「元貴、もうちょっと……奥、いい?」
「……っ、いいからぁ、はなれないでぇ……っ♡」
吐き出すように言った言葉に、涼ちゃんがふっと微笑んで、ぐっと深く身体の奥まで重なった。
「ッッッぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡♡♡」
奥に当たる度、甘く鈍い衝撃が突き上げてきて、脚が震えて、喉から漏れる声はどんどん甘くなっていく。
頭の奥がぼやけて、身体がとろける。
「気持ちいね…ほら、もっと鳴いて。僕ので溶けて」
視界が滲み、指先が痺れて、
涼ちゃんの名前を何度も、何度も呼んでしまった。
「……っ!涼ちゃ……涼ちゃん、すき…っ♡」
限界が近づいた頃、涼ちゃんが耳元で囁いた。
「元貴……全部、出していいよ。元貴のナカでイかせて?」
「ん……っ、イッて、涼ちゃん…っ♡んぁ、ぁ゙あ゙っ♡♡♡♡♡」
熱い白濁が注がれた瞬間、頭の中が真っ白になって、全身が跳ねた。僕もそれに合わせるように張り詰めていたものを全て、彼の胸の中に吐き出した。
「……ん、はあ、ぁ……♡」
余韻の中、涼ちゃんがおでこにキスをくれた。
その優しさに自然と涙がこぼれてしまう。
涼ちゃんの胸におでこをくっつけて、掠れた声で囁いた。
「……次の満月の時も、来てくれる……?」
涼ちゃんの手が優しく僕の髪を撫でる。
「当然。だって、僕たちもう“番”でしょ?」
その言葉が、心に優しく、でもしっかりと噛み付いて離れなかった。
この男になら、牙を見せても、壊れても、きっと大丈夫。
━━━━━この牙は、もう誰にも向けない。
噛みたいのは貴方だけだ。
コメント
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……天才か?