Nakamu視点
きんときとまた一緒に過ごせるとなると、なんだか落ち着くな
まさか俺より小さくなってるとは思わなかったけど…多分すぐ越されるよな……
kr「てかとりあえず皆集める?会議室とかに」
nk「あー、そうだね」
「普通にきんときが出歩いてたらなんかあれだし」
kr「んじゃ、集めるか」
インカムを馴れた手付きで操作し、口を開く
kr「会議室、集合」
sha『ん?りょーかい』
br『今行く〜』
耳元から聞こえてくる緑と赤の声
朝聞いたばっかりだけど、やっぱり懐かしく思う
もちろん、こいつの声も
kr「じゃ、行くか」
nk「うん」
kr「あ、皆来た?」
sm「うん」
「で?要件は?」
kr「えっと…」
nk「俺から話していい?」
黄色の声を遮り、自分から話題を振ろうとする
多分…前世の彼氏の話だし、それくらい自分で話したい
kr「あ、いいよ」
nk「ありがと」
快くokを出してくれた彼には感謝かな
nk「えっと…見てもらった方が早いかな、?」
「おいで」
kn「……」(トコトコ
br「えっと、誰?」
そりゃそうだ
街で買ってきた子だもんな
nk「えっと、街で売られてて、それを放置しておけなくて」
sha「へ〜……名前は?」
nk「俺の友人…からとって、きんときにしようかなって」
友人というのが凄く気が引ける
あんな、好きだったのに
好きなのにな…
sha「…は?」
再び緑が口を開く
kr「どうした?」
sha「なんでお前が、」
「Nakamuがきんときの名前知ってんの…?」
nk「え、え?」
予想外の言葉だった
何せ、俺はただ前世の彼氏に似てたから
というか、絶対にそうだと思ったから
br「待って待って、どういうこと?」
nk「えっと、俺にもわかんない…」
sha「………」
そう俯く彼の顔は、なんだか寂しそうだった
kr「えっと…シャークん、どゆこと?」
sha「…きんときは……」
「俺の…せいでッ…」
「昔の戦争で死んだはず、なのに…」
br「えっと…シャークんの友達?のきんときはもういないってこと、?」
sha(コク
kn「……?」
”俺のせい”
シャークんのその言葉が、俺の胸に深く刺さる
実際、あのきんときが死んだのも、俺のせい
俺が、
…………
nk「シャークん」
sha「なに、?」
nk「…辛いよね」
sha「は、」
nk「分かるよ。」
「俺も、同じようなものだから」
そう言い放った俺の表情からは、悲しみの感情が取れたと思う
sm「は?Nakamuも?」
nk「少し違うけど…」
「”俺のせいで”、あの時は死んだ」
sha「…」
ずっと、俺の口から言葉が溢れ出していくかのようだ
きんときへの感謝
きんときへの申し訳ない気持ち
シャークんへの共感
他の全ての気持ちが出そうな感覚がする
nk「だから、その時と同じようにしたいから」
「俺はこの子をもらってきた」
sha「……」
きんときが好きだからっていう理由もあるけど
そんなの話せないもんね
nk「しゃけ」
sha「なに、」
nk「その時のこと聞きたいんだけど、」
「いい?」
sha「…うん、いいよ」
まさか、いいと言ってもらえるとは…
sm「……ごめん、その前に1個聞いていい?」
kr「どうした?」
sm「絶対皆疑問に思ってると思うんだけどさ」
「Nakamu、昨日の今日で人変わったよな?」
br「あ、確かに!」
sha「言われてみれば…」
kr「俺も理由知らないんだよな」
そうだ
ここにいた俺は、元いた方の俺と全く違うらしいんだ
nk「えっと…」
「ちょっとね、?」
sm「じゃ、シャークんの前に教えて欲しいんだけど」
nk「あー、いいよ」
「俺、転生みたいなことして今この場にいるから」
𝒏𝒆𝒙𝒕↪
コメント
4件
ああああああびゃたああああああああああああああ このストーリー好きです…まじ好きです…このストーリーと付き合いたいです(((