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「一緒に寝ようよ〜」
なで肩にもたれかかりそう声をかけると嫌な顔どころかいつもの笑顔で笑ってくれるその人に俺は甘えている。
こんな言葉を元貴にかけようもんなら「俺は窮屈だと眠れない」だとか「若井は寝言がうるさいからやだ」だの
嫌な顔されることがほとんどなのに。
「いいよ、僕も眠い」
「やったぁ」
きっかけはいつだったか、3人で飲んで酔った俺を元貴はりょうちゃんちに置いて帰って泊まることになったことだった。
酔っ払いの俺に着替えを貸してくれて、一緒に寝ようとうるさかった俺に仕方ないなぁと笑ってくれた時、りょうちゃんに受け入れられたことが嬉しくてたまに元貴がいない時、こっそりこんなお願いをしている。
「せまーい」
「じゃひとりで寝なさい」
「うそうそ、それがいいってこと」
それでもりょうちゃんは気をつかって自分のベッドなのに壁際に少し寄った。自分がふざけて言ったのに勝手な俺はその少しの距離に寂しくなってぎゅ、と身体を寄せた。
「・・・まだ狭い?」
「全然、くっつきたいだけ〜ってなんで壁に向いてるの?いつも」
そういえばりょうちゃんはいつも背中を向けている気がする。
今まで気にしたことなかったけど。
りょうちゃんは黙ったままで返事がないのがつまらなくてその背中に頬をくっつけて腕を回した。
「もう寝た?りょうちゃーん 」
「離れたほうがいいと思うけど」
「あ、起きてた。なんで?別にいいじゃん」
これ元貴になら蹴られてベッドから落とされてるな、と思いながら抱きついた腕に力を入れる。
「それ以上はちょっと、どうなっても知らないよ」
「え〜、だめ?」
そこで大人しく離れていたならいつも通りすぐに眠っていつもの朝が来ただろうと思う。
けどその日の俺は調子に乗ってりょうちゃんの脅しにちょっとふざけたつもりで顔だけでなく身体全体をりょうちゃんにくっつけてしまった。ここまで近いのはないくらい。
「どうなってもいいんだ?」
「は、え?」
ぐるり、と俺の方に身体を向けたかと思うと俺はりょうちゃんに組み敷かれていた。
回していた手はベッドに押し付けられて、乗られたお腹の下あたりにりょうちゃんの体重を感じた。
「ご、ごめん。そんなに嫌だって思わなくて、ちょっと調子乗ったかも・・・」
「嫌なんて言ってない。俺はどうなっても知らないって言っただけ」
暗い部屋の中、りょうちゃんの真剣な声に俺はどうしたらいいか焦ってしまう。これはどういう意味だろう、怒ってるってことだよね・・・。
「ごめん、謝る、もうしない。だから離して・・・怒らせるつもりは・・・」
「あんなことされて我慢の限界」
やばい、俺殴られたりしちゃったらどうしよう?手に力を入れてもりょうちゃんの力のほうが強くてじたばたするだけで全然逃げられなくて泣きそうになる。
暗い中、りょうちゃんの顔が近づいた気配を感じてぎゅっと目を瞑る。
でも次に感じたのは唇になにかが触れる感触だった。
「んっ?ふ、ぅ・・・」
それが唇で俺の舌に触れるそれはりょうちゃんの舌だって焦りながらもすぐにわかった。
「っ、ふ、ン・・・ぅ゛・・・!りょうちゃ・・・?なにこれ・・・」
「ごめんね、キスしちゃった」
「え・・・?」
「まぁキス以上もするけど」
サラサラの髪の毛が顔にかかる。
息遣いが耳の側で聞こえて首を・・・たぶん、舐められたのがわかった。
耳も、首も、鎖骨のあたりもりょうちゃんの舌の感触を感じてゾクッとしてしまう。
「な、んで・・・っ、やぁ・・・」
「若井そんな可愛い声出すんだ」
また唇を塞がれる。
苦しくても終わらないキスに必死に口を開けて息をする。舌はそんな俺の舌や口腔内や、歯列をなぞってなんだか食べられるんじゃないかってくらいで苦しくて僅かな抵抗の声が漏れるだけでだった。
「は、ぅ、苦し・・・りょうちゃ・・・」
「ちょっとごめん」
着ていた服を脱がされるとそれで手首がひとつに纏められて頭の上に押さえつけられる。
そのせいで上半身は暗い中だけど全部を晒していて何度も見られたことはあるのにそれとは違う感覚で恥ずかしくなる。
「可愛い・・・」
「ぅ、ぁ゙・・・そんなとこ・・・なんで・・・」
胸の突起はひんやりとした空気に触れて硬くなっているのがわかる。
そこに生暖かいぬるりとした感触があって、ぴちゃぴちゃという音が聞こえる。
「若井、可愛い。もしかして感じてくれてる?ここ、勃ってるよ」
「んっ、うそ、やだ、なんでっ・・・ぁ、ぅ・・・ん」
ぐり、とりょうちゃんのそれだろう硬いのと、めちゃくちゃ反応している俺のが当たって・・・胸も、正直気持ちが良くて···。
片手で器用にズボンも下着も下ろされて柔くそこを握られ手を動かされると自分の手じゃないからめちゃくちゃ感じでしまう。
「そんなところやだ、なんで···」
「熱くて濡れてる、若井のえっち」
「そんなことっ···ひ、ぁっ」
ぴったりと熱いのがくっついてりょうちゃんの息が少し乱れて俺のとりょうちゃんのが触れ合ってると思うとますますそこを意識してしまう。
「ぅ···ぁ、なんで···なんでこんなこと···」
「好きな人にあんなことされたら、さすがの俺でもやばいよ」
すきなひと···誰のこと?
ぼんやりと考えながら 昂ぶるそこを握られ合わせてしごかれて俺はあっけなくいってしまった。
いっぱいぬるぬるする、と感じたそれはりょうちゃんのも混じっているようだった。りょうちゃんは軽く俺にキスをして綺麗にしたあと服を着せてくれて毛布を俺にかけるとベッドから出ていこうとする。
「どこ行くの?」
「ごめん、リビングで寝るよ」
「え···なんで?」
ずるいよ、こんなことして聞き捨てならないセリフを吐いておいてやることやったらさよならなんて。
「りょうちゃんは俺のこと好きなの?」
「···うん、好き。大好き。だからってこんなことしてごめん」
いつものふにゃ、とした笑顔は戸惑っているような申し訳なさそうな顔になって少し寂しそうで···その顔にドキッとしてしまう。俺、りょうちゃんの告白を聞いて嫌じゃない···寧ろ、嬉しい。
俺がそう思ってること、りょうちゃんならわかるでしょ?
「···逃げるなんてずるいよ」
「それもそうだね···若井、俺は若井のことが好き。俺と付き合ってよ。絶対に幸せにするから」
ベッドに座る俺の前に跪いてそっと俺の手を握る。
なんかいつも可愛いりょうちゃんがめちゃくちゃ男らしくてカッコいい。
「なんかズルい···めちゃくちゃドキドキする」
「そう?俺も若井といるとドキドキするよ」
あざとすぎない?
その笑顔でそんなセリフ。
「···いいよ」
「ん?」
「俺も好き、かも。付き合いたい···です」
「本当に?···俺が若井を幸せにするから。愛してるよ」
りょうちゃんに抱きしめられて心がきゅっとなる。
さっきよりドキドキが増していく。
「キスしていい?」
「うん···」
さっきも思ったけど、りょうちゃんのキスが気持ちよすぎる。
めちゃくちゃ実は経験あったりしてとヘンに勘ぐってしまうくらい。
でもそのキスのせいでもしかしてまたさっきみたいなことするのかなって少し期待しちゃってる。
「誰にでもこういうことしてるわけじゃないから。ほら今夜はもう寝ようか···続きはまたね? 」
なんだか俺のことなんてお見通しって余裕のある顔で笑ってりょうちゃんは今度はちゃんと俺の方を向いて眠ってくれる。
「なんかもう···俺幸せかも···」
「俺もすごく幸せ、若井とこうなれて」
好きを深めていくのにちょっと時間がかかるかもしれない。
けどりょうちゃんのこと意識しちゃって好きだなぁって感じるから、今はそれでいいかなって思う。
「おやすみ、若井···大好き」
「おやすみ···りょうちゃん···」
いつも優しいけど、恋人にはもっと優しくて甘い声なんだってゆっくりと頭を撫でられながら、その愛全てが俺に向けられているのを感じながら、ゆっくりと眠りに落ちていく。
やっぱり俺、もう幸せだ。
「俺も、すきだよ···」
コメント
8件
若さん受け好きです!涼ちゃんが攻めギャップで良すぎる
攻めな💛が書きたくて···それだけです、それだけ🥲