特に話し合った訳では無いがこの日の為にお互い特別なチョコレートを用意していたのを当日の朝知った。夕食後のデザートで食べる事にしようと一段と張り切って1日業務に勤しんだ。
「はいこれな!」
「ありがと、俺のはこれね。つぼ浦ってバレンタインがこういう日だって知ってたんだ。」
「あ?アオセンは少しデリカシーってもんを学んだ方が良いと思うぜ?」
「お前も大概だろw…おー、ハンバーガーの形のチョコだ、可愛い。E5バーガーで作ってもらったの?」
「当たりだ、流石アオセン!こっちはー…おぉ、なんかすげぇ洒落てるな。綺麗だ。」
「俺はカニメイトに頼んだんだけど受け取る時市長がデザイン考えたって言ってた、絶対嘘だな。」
「そういえば市長店員なんだったな、いつ働いてんだよ。」
記念に並べて写真を撮って早速食べようと手に取ると青井が閃いた。
「あ!そうだ!!」
「っ!?…ビビったぁ、なんすか。」
「食べさせ合いっこしようよ、バレンタインなんだから甘い事しよ。」
「は?何言ってんだこのオッサンは…」
「いーからいーから、それちょうだい。でこっちのチョコ持って…はいあーん…」
青井の勢いに押され目を逸らしながら小さく開いた口にチョコを差し込まれる。そっちに気を取られているといつの間にか青井も口をモグモグさせていた。
「…なんだよこれ……うまい、なんか高級な味がするぜ。」
「思ったより甘さ控えめでちょうど良いな、美味い。もう1個食べたいなー。」
ニコニコ笑いながらチョコとつぼ浦を交互に見て催促してくる青井。つまんで口に放り込むと手首を掴まれ指先にキスをしてきた。
「…そういうのはいらん///」
「俺がしたいの♡ほらつぼ浦も食べな。」
「もう普通に食うわ。」
「ダメー、はいあーんして。」
「はぁもう…あー……んっ…♡」
「えっなに今の可愛い声。」
呆れたような顔をしながら口を開けると青井がチョコを口に入れつつ唇を撫でてきた。ピクッと小さく肩が跳ね甘い声が漏れてしまい、その瞬間顔が熱くなっていくのが自分でも分かる。
「な、んでもねぇし…///もう終わり!あとは明日にしようぜ。」
「こっち食べないの?美味しいよ。」
「じゃあ1個交換、普通に食べるからな。」
「それじゃあ面白くないじゃん、なんか無いかなー…」
「なんもねーよ、食わねぇなら終わり。」
「えー、冷たいなぁ。…じゃあ味見させて。」
「味見ってなんだ、んっんぅっ…はっまっんむぅ…♡」
ニヤリと青井の口角が上がったと思ったら突然口付けられた。驚いて逃げようとすると頭を引き寄せられ舌を絡められる。触れ合う熱い舌と混ざり合う甘いチョコの味とで頭がクラクラしてまう。
「…ん…ん、はっ…んぅ…♡」
「…はぁ、おいし。甘いね♡」
「は、ぁ、はぁ♡……アオセン!やりすぎだろって!」
「やりすぎかぁ、でもつぼ浦のココはもっとーって言ってるけど?」
勃ち上がりかけている熱を撫でると青井の服をギュッと握ってきた。途端に瞳を潤ませ身体を震わせる。
「はっんぅっ♡…あおせんの、せいだろ…んあっ♡」
「俺のせい?じゃあ責任取るよ、風呂入ろっか。いっぱい甘やかして可愛がるから♡」
「…いっつもこうなる…///」
つぼ浦は顔を真っ赤にして呟き、今夜も長くなりそうだと覚悟と期待をしながら青井に身体を預けた。
コメント
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可愛いぃ泣
最近見てドハマリした者です、、 作者さまの書き方まじで好きですっ!! 最高なペア!!!