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匿名446@多忙民
日帝「……」
ナチス「日帝?どうした?元気がないように見えるが……」
日帝「な、何でもありません」
フィンランド「無理をするなよ」
タイ「そうデスよ、無理しないでクダサイ」
イタ王「どうしたんね?」
日帝「……」
フィンランド「……悩みがあるなら聞くぞ」
俺の名前は大日本帝国こと日帝。今日は枢軸国だけの会議だ。しかしあまり集中できなかったそれには理由がある
日帝「実はだな……最近ずっと悪夢を見るんだ」
イタ王「悪夢?」
日帝「そうだ、その悪夢は毎回暗闇のなかで必死に俺が逃げているんだ。だけど逃げても逃げてもすぐ何かに追いつかれて結局捕まってしまうんだそこで目が覚める」
フィンランド「不思議な夢だな」
日帝「そのせいでここ最近はずっと寝不足なんだよ」
イタ王「それは大変なんね」
タイ「悪夢…デスカ。対策難しいデスネ」
ナチス「精神科でも行くか?」
日帝「いや…そんな大したものじゃないんで……」
ナチス「……会議はここまでにしよう」
日帝「!何でですか!?」
タイ「当たり前じゃないデスか!」
フィンランド「どう見たって日帝の体調が悪そうだからだ」
イタ王「今日はお家でゆっくり休むんね!」
日帝「で、でも……」
ナチス「先輩命令だ」
日帝「……卑怯ですよ…」
ナチス「こうでもしないと休まないだろ?」
日帝「……そんな……ことは…ないですよ多分…」
フィンランド「嘘だな」
イタ王「バレバレなんね」
タイ「日帝サンは嘘着くの下手デスからね」
日帝「あ~!もう、うるさい!」
フィンランド「ヤケクソになるな」
ナチス「とりあえずもう解散しよう。お疲れ様」
日帝「お疲れ様でした」
日帝「変に気を遣わせてしまったな…」
時計の針を見るとまだ19時を指していた
まだ辺りは少し明るく、太陽が沈むにはまだ少しかかるようだった
日帝「……(今日は早く寝よう)」
そう思い、家に向かおうとすると少し高めの綺麗な声に呼び止められた……振り返るとシルクハットと小綺麗なスーツを身に着けた国がお腹に手を当て、ロイヤルブルー色の瞳をこちらに向け立っていた。相変わらずお洒落で綺麗な所作だと感じる
イギリス「呼び止めてしまって申し訳ありません。お時間ありますか?」
日帝「英国?俺に何か用か?」
イギリス「用という程ではないのですが…よろしければ一緒に帰りませんか?」
日帝「構わないが…」
英国にしては珍しいと思った。こう誘われることはよくあるが、いつもなら米国とカナダがセットなため少し意外だった
イギリス「ありがとうございます!」
そう言うと英国は綺麗な体制のまま俺の隣にくる。顔は満足そうだった
その後は軽く雑談をした。イギリスは話上手でもあり、聞き上手でもあるからついたくさん話してしまった
日帝「そういえば今日は米国とカナダは一緒じゃないのか?」
イギリス「!………息子たちがいないと……駄目ですか?」
日帝「そういう訳ではないが……少し珍しいと感じてな……」
少し英国の顔が曇ったように見えた、喧嘩でもしたのだろうか……心なしか歩くスピードが落ちた気がした
イギリス「…………やっぱりあなたは息子たちと一緒の方が楽しいんですね…」
日帝「!そんなことないが…」
英国は今まで見たことのないような表情で俺を睨みつける。いつもならとても優しさが混じった目で見てくれるのに今はそんなものは微塵の欠片もなかった
イギリス「ねえ日帝さん?私…我慢してたんですよずっっっとね。」
日帝「……?」
イギリス「こんな時もとぼけるんですね」
日帝「すまない、とぼけているつもりは全くない。何を我慢しているのかも全く分からない。俺は何かお前にしてしまったか?もししてしまったならすぐに謝罪しよう」
イギリス「……」
何か変な事を言ってしまっただろうか。英国は歩くのをやめ、そのまま顔を下に向けたまま黙り込んでしまった
日帝「英国?」
イギリス「やっぱり、監禁したほうがいいですね……(ボソッ」
日帝「英国…?な、何を言ってるんだ?」
イギリス「あら、聞こえてしまいましたか…なら我慢はもういいですね」
そう言うと英国は俺の腰に手を回し、自分の方へと引き寄せる。指を絡ませ、密着する
日帝「……!?」
突然の行動に俺は動揺を隠せなかった。英国は紳士でこんなことはあまりやらないからだ
耳元で英国がつぶやく
イギリス「私は貴方のことが愛おしくて堪らないんですよ……貴方の全部が私のものになればいいのにと考えたこともあります……それなのに貴方はいろんな国に優しさを向け、笑顔を振りまき惚れさせていく……そんなの耐えられません。いずれ貴方は私以外の国の所に行くと考えるたびに心が傷ついていきます……なので誰かのものになるぐらいなら貴方を監禁し、二度と私以外の国を見せないようにしようと考えたのです」
日帝「……言ってる意味が分からない。」
イギリス「今は分からなくても後から分かりますよ」
日帝「離せ!」
俺は危険を察知し、英国の手を振りほどこうとする
日帝「っっ……(こんなに力強かったか!?)」
イギリス「抵抗しても無駄ですよ。あまり傷つけたくはないですから大人しくしてください」
???「汚い手で日帝くんに触らないで!」
必死に抵抗してる時、声が聞こえた。その瞬間俺と英国の体が離れる。どうやら英国を蹴り飛ばしたようだ
そのまま俺は英国から離れた
日帝「……助かった…フランス」
フランス「大丈夫?日帝くん……怖かったね〜 」
フランスは子供をなだめるように俺の頭を撫でる
日帝「……撫でるな」
フランス「いいじゃん!別に」
日帝「……」
助けられた恩もあるためあまり強く言えずにそのまましばらく撫でられた。……近くに他の国がいなくて良かったと思う。
日帝「なあ、フランス。英国…様子がおかしくなかったか?」
フランス「そう?いつも通りだと思うけどな〜」
……嘘だ。英国は何があってもあんなことはしない、あんなことは言わないだから共感を求めようとしたのに……俺は驚愕した
フランス「そんなこといいからさ、せっかくなら僕の家においでよ!ブリカスのことだし、また君を狙いに来るかもよ?僕の家なら安全でしょ」
日帝「……!」
「そんなこと」で片付けるのはおかしい。
確かに英国とフランスは仲があまり良くないでも緊急時は悪口は言いながらもお互いきちんと助け合って行動しているのに……一体何があった…フランスだけではない英国もだ。
日帝「フ…ランス?お前…なんで…そんなこというんだ?」
フランス「?別に変なこと言ってないよ?あ!もしかしてあのクソブリカスがさっき脅かしたからパニックになってるんだね!安心してあいつには二度と会わせないから」
フランスは俺の頬を撫でながらそう言う。
いつもの明るい雰囲気は姿を消していた
逃げろ!体全体がこいつは危険だと言っている
俺は少し考え…油断しているフランスを押し、全走力で逃げる
とにかく早くこの事をほかの国に伝えないと!
フランス「……ふふ、流石に違和感があったか〜鈍感だけどちゃんと相手の癖を読み取ってるやっぱ一筋縄では行かないか…さて追いかけよ……ほかの国に取られるなんて絶っっ対にあってはならないことだし」
日が沈みかける中、不気味な笑い声が辺りを覆う
コメント
1件
おお、国家擬人化ものでここまで不穏な空気を出せるのか……! 最初は悪夢に悩む日帝と、それを気遣う枢軸国の面々のほのぼのした空気だったのに、イギリス登場からの豹変が怖すぎる。「監禁したほうがいいですね」の切り返しで背筋が凍ったよ。そして「助けに来た」と思ったフランスも実は……という二重の伏線。枢軸国メンバーも本当に味方なのか疑いたくなる展開、続きが気になりすぎる。設定の使い方が上手いなあ。