テラーノベル
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第三話 「もっと」.
意識が浮上する。
rbrの目蓋は鉛のように重く、ようやく開いた視界はぼんやりとしていた。
白い天井、そして嗅ぎ慣れた消毒液の匂い。医務室だ。
「rbr、目が覚めたか。」
低く、しかし安堵した声が聞こえた。
視線を向けると、不機嫌そうな顔で腕を組み、ベッドサイドに立つgrの姿があった。その後ろには、険しい顔つきのtn、そして心底心配そうなutが控えている。
「gr…tn…ut…」
掠れた声で、rbrは名前を呼んだ。
どうやら、自分の部屋ではなく医務室に運ばれたようだ。
そして、あの悪夢のような出来事も、全て現実だったことを悟る。
「お前が倒れてから、丸一日経つ。shpが医務室に運んできたんだが…状況が芳しくない。」
grは重々しく告げた。芳しくない?何がだ?rbrは疑問に思ったが、口にする気力もなかった。
「rbr、大丈夫か?顔色まだ悪いし…shp、あれからずっと医務室に張り付いとるし…」
utが困ったように眉を下げた。
rbrはハッとした。shpは?
その時、医務室の扉が静かに開き、shpが顔を覗かせた。彼の目元には深い隈があり、しかしその瞳は狂気的な輝きを放っている。
「rbrさん…!目が覚めたんですね…!良かった…俺、本当に心配で…」
shpは一目散にrbrのベッドへと駆け寄ろうとするが、その行く手をtnが塞いだ。
「shp、ストップ。rbrはまだ安静が必要だ。」
tnは冷静に、しかし有無を言わさぬ口調で言った。shpは一瞬怯んだものの、すぐに視線をtnに向けた。
「邪魔しないでください、tnさん。ワイはただ、rbrさんのそばにいたいだけなのに…」
その声には、明らかに苛立ちが混じっていた。grは深く息を吐き、静かに口を開いた。
「shp、貴様のrbrに対する『愛情』は、もはや度を越している。rbrは貴様のせいで倒れたんだぞ。」
grの言葉に、shpの表情が凍り付いた。彼はゆっくりとrbrの方を振り返る。
「rbrさん…ワイのせいで…?」
shpの顔から血の気が失せ、いつもの冷たい表情が戻ってきた。
しかし、その瞳の奥には、深い悲しみと、そして理解できない狂気が渦巻いているように見えた。
「shp、落ち着け。rbrも、shpの気持ちは嬉しいと思う。でもな、ちょっとだけ、その…度合いがな…」
utがオロオロと間に入ろうとするが、shpはutの言葉を遮った。
「…ワイのせいで、rbrさんが苦しんでいるというなら…」
shpはゆっくりと後ずさり、やがて医務室の扉へと向かった。その背中は、どこか寂しげに見えた。
「ワイが、もう少しだけ、rbrさんのことを、もっと深く理解すればいい…そうですよね?」
shpは扉のところで立ち止まり、振り返った。
その顔には、先ほどまでの悲しみは消え失せ、代わりにぞっとするような笑みが浮かんでいた。
まるで、新たな決意を固めたかのように。
「rbrさん、もう少しだけ、待っていてくださいね。ワイ、rbrさんの全てを知りますから…」
そう言い残し、shpは医務室から去っていった。
残されたrbrは、その言葉に新たな恐怖を感じていた。
彼はきっと、これまで以上にrbrのプライベートに踏み込んでくるだろう。
「shp…何を企んどるんや…」
tnが警戒するように呟いた。grは腕を組み直し、眉間の皺を深くする。
「面倒なことになったな。shpのあの歪んだ執着心は、もはや手に負えんかもしれん。」
rbrはただ、天井を見つめていた。
shpの愛は、ますます重く、そしてどこまでも深く、ロボロを追い詰めていくのだろうか。
この状況を、他のメンバーは打開できるのだろうか 。
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コメント
2件
めっちゃ好き 続き楽しみにしていますね 最高すぎです