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…果たして正しいことをしたのか?
…私は正しかったのか?
最後に自分に問いかけて目の前の人にも聞いてみた。
「私は間違ったことをしたのか?君を不幸せにしたか?」
目の前の人間は泣きながら言った。
『違う。絶対違う。私はもう幸せだよ。一緒にいよう』
「私の実験は失敗に終わったようだね。私たちは10日しかここにはいられないからね。最初の発明者を恨むとしようか。」
目の前の人間の手を握ると、その人は私より強く私の手を掴み、
『じゃあなぜなの?私たちって会わない約束でしょ?!会っちゃいけないんだよ!』
ついに感情的な思考に切り替えたらしい。
「なぜ会っては行けないの」
『決められてるからよ!私たちの部屋!ねえ、見える?!あちらこちらに規則が貼ってあるでしょう?!』
私は彼女が指を指す方向に目を向ける。
【あなたは新しい人間と触れ合うことは禁止されている。3日たったら隣の部屋へ進みなさい。】
全く忌々しい規則だ。創始者は誰なんだ。
「でもこれは君が規則を破った訳では無い。破ったのは私だ。私だけが悪かった。」
『でもダメ。私は手遅れなんだわ。欠陥品なのよきっと!だってあなたが会いに来てからずっと泣いてしまうんだもの!』
彼女は私を抱き締め、離してくれない。
「あと5分。済まなかった。本当に悪かった。私が来ていなければ、隣の部屋で大人しくしていれば君は辛くなかったのに。でもこれだけは覚えていて欲しい。」
彼女は私の身体に顔を埋めて聞く。
「君は私だ。」
彼女はより一層私の身体を強く抱き締め、泣いている。
「そう言えば、君の名前を決めなければいけない。すっかり夢中になって忘れるところだったよ。」
『、、、どんな名前にするの。』
私は迷わず
「既に決めていたよ、、、おかえり。リリス。」
彼女は私を離れ、隣の部屋へと歩いて行った。
『うん、ただいま。モモ。』
私はどうしてここにいるのかな。
誰かを待っていたのかな。
あの施設は何処だったんだろう。3日しか居なかったから分からなかった。一応私のことは作っておいたけど、それが上手くいってるかは分からない。
「ちょっと汚い道だな。何これ?腕?まあいっか。」
私は一本道を歩きながらモモの事を思い出す。
やっとのことで図書館に着いた。中に入るとそこもとても汚くて、歩くのが嫌になる。
「えっとっと〜、あ、これ?」
「じしょ?」
しばらく読み進めると、
「、、、、、酷いねモモ。リリスって悪魔じゃんか」
私は辞書を投げた。、、、だがまた拾って、自分のリュックに入れた。
「よし!探索始め〜!」
1人で敬礼した後、私は走り出した。