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～朝～
スマイル「…学校行くか」
日が昇る前に起きて家を出るのは習慣になっていた。
なぜかって？
…両親に殴られるから。
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
この世界では能力がすべて。
あの有名な俳優も、政治家も、YouTuberでさえ
誰もが羨むような贈り物を授かった。
俺は…何も貰えなかった。
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
『何もできない無能が』
『何のために生まれてきたの？』
『無能力者がいるなんてこの家の恥』
『死ねば良いのに』
…そんな言葉を小さいときから言われてきた。
正直言ってつらい。
能力を持ってないだけで、親から愛されたことがない。
…学校でもずっといじめられている。
だから、死のうとしたこともある。
…でも、もう顔も名前も思い出せないけど
誰かと約束をした気がするんだ。
???『生きてちゃいけない人なんかいないんだよ！頑張って生きよう！ 』
『なにがあっても、僕が味方だから！』
この言葉にずっと救われている。
初めて生きていて良いんだと思えたから。
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
スマイル「今日は何をされるんだ…」
「…考えてもしょうがないか。」
“いつもの”日常が始まる。
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