その時だ…
外で誰かが呼ぶ声が聞こえ
それが目黒だと気が付いた時…
「目黒!俺はここに居る!」
渡辺は、そう大きな声で名前を呼んだ
「警察です。抵抗はやめて大人しくして下さい!」
男は、乗り込んで来た警察官に捕えられ
渡辺は、目黒に抱かれて涙を流す
「翔太君、もう大丈夫。安心して…」
乱れた服を、誰にも見られない様に整えていき
力の入らない身体を抱えて、忌々しい男の部屋を出て行った
「翔太君、震えてる…」
ようやく安心したのか、今更ながらに震えが来て
目黒の肩にギュッと、しがみ付く…
「ごめん。俺のせいだ…」
「目黒のせいじゃ…」
お互い、自分のせいだと言い始め…
2人は一歩も譲らない
「んっ…///」
乱れた髪を直そうと…渡辺の頬に手を添えると
薬を飲ませれている渡辺は、過敏にそれに反応してしまう
マンションの下に着いた2人の周りを
騒ぎを聞きつけた報道陣達が取り囲み…
渡辺を抱き上げている目黒の姿を、一心不乱に写真に収める
目黒はそれを、一瞥すると…群衆に向かって、こう叫ぶ
「翔太君は、俺の大切な人です。彼に話がある方は…まずは、俺に話を通して下さい!」
そう言って、一礼をして歩き出す…
丁度、その頃
「蓮!こっち!」
佐久間と宮舘がタクシーを降りて、手を振っている
そこに駆け寄り、頭を下げ…
目黒は、そのタクシーに乗り込んだ
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