テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※nmmnですので節度を持って楽しんでください
※nmmnの意味が分からない方はブラウザバック推奨
※100%捏造
※キャラ崩壊・解釈不一致注意
(同棲してるsnpnです)
(直接的な描写は無いですが性的行為の匂わせがあります)
***
夕飯を済ませ、お風呂を済ませ、各々がリビングから自室へと姿を消す。髪をほんのり湿らせタオルを肩にかけたままのしにがみは、自室でPCと向かい合っていた。
画面が映し出すのはお気に入りのMMORPG。ぬるい麦茶のコップ片手に、その広大な土地を自由気ままに探索する。
画面に食い入っていた時、急に「ガチャッ」と音を立てて扉が開く。ヘッドホン越しでも聞こえたそれに驚き顔を向けると、自身の恋人であり同棲相手であるぺいんとが扉から顔を覗かせていた。
彼はしっかりすべき所はしっかりする男である。普段は入る前にノックをしてくれるのだが、今日はそれが聞こえなかった。
「ごめんなさい、ヘッドホンでノックの音聞こえてませんでした」
ノックはこの耳を塞ぐ物に遮られたと思い、それを外して机上に置き素直に謝る。
しかし彼からは何も返ってこなかった。こういう時は怒っているか、僕を揶揄っている時だ。
前者でない事を祈りながら、「ぺいんとさん?」と彼の名を呼ぶ。けれど依然として彼は無言のまま。そしてその表情は真顔であった。
そのままスタスタとこちらへ歩き出すものだから、いよいよ前者だったのではと焦りが滲み出していく。
「え、ホントにどうしたんですか?」
「僕、何かしてました….??」
グルンっ、とゲーミングチェアをぺいんとさんの方へ向けられる。叱責か、悪戯か、なんだなんだとギュッと目を瞑り身構えた。
しかし次に起こったのはそのどちらでもなく、ギシッとチェアが音を立てたのであった。
それと同時に膝に重さが伸し掛る。自身の両肩に押さえるように掌を添えられた。予想していなかった出来事に思わず目を開けると、彼の顔が近くにあった。
輝く黄色の瞳を見上げた瞬間、それが瞼で多い隠される。
目を瞑る暇も無く、そのまま彼の唇が自身の物に重なった。小気味いいリップ音を立てて。
「…….は?」
無意識的に体が彼の腕を捕えようとした瞬間、彼は猫のようにするりと膝の上から降りて踵を返した。
「おやすみ、いい夢見ろよ。」
普段通りの声色と、眉一つ動かない表情のままそう残して扉が閉じられる。
部屋にはいつの間にか敵にやられたらしい、リスポーン画面を映したPCと、滑稽にも急な恋人の行動に固まって動けないままの僕だけが残った。
***
恋人の部屋から、自室へと戻りベッドへ寝転がる。充電コードに繋いだままのスマホを手繰り寄せ、流れるようにSNSのアイコンをタップする。
その数秒後、廊下からドタドタドタと慌ただしい足音が近付いてきた。
ノックも無しに勢いよく開かれた扉を一瞥もせずに「近所迷惑だぞ〜」と仰向けになりスマホへ視線を落とそうとした。
だがそれは叶わず、息を切らして駆け寄ってきたしにがみにスマホを手から引き剥がされてしまう。
それはベッドの上に適当に放られ、空いた両手は代わりとでも言うように絡め取られシーツに縫い付けられる。
肩に掛けたタオルがズレたのを気にもとめず、お風呂上がりのように顔を真っ赤にさせた彼の姿に、端を切ったようにケラケラと笑いが出た。
「お前……っ、いい夢見ろって言ったろ!寝ろよ!!」
「いや寝られる訳が無いでしょ!?あんな事されてさ普通!!?」
「でもいい夢は見られるだろうがよ!!」
「んんそれはそうですけど!!!」
押し倒されたままやいのやいのと言葉を交わす。2人とも半ば笑いながら。
顔を見合せケラケラと笑い、黄色の瞳から溢れた涙をしにがみの白い指先が拭った。
そのまま頬を撫で、喉仏を伝う。スウェットの隙間を入り、脇腹に触れた。擽ったさに身を捩ろうとするが、繋がれた片手がそれを阻止する。
「……でもさ、ちょっとこのままってのは僕に悪いと思いません?」
先程とは売って変わり、今度はぺいんとがしにがみの顔を見上げた。
「折角なのでもっといい夢見させてくださいよ、ぺいんとさん。」
目を細め、頬を高揚させ、微笑んだ彼は恋人にしか見せない顔をしていた。
それを視認したぺいんとはニヤリと口元に弧を描く。表情には余裕を見せど、脳内ではひしひしと嫌な予感を受信していた。
何となく、こうしたらどんな反応をするかなと興味本位で行動してしまった自分のせいか、と彼の重みを甘んじて受け入れようと腹を括る。
二度目の重ねられた唇に脳を焦がされながら、長くなるであろう夜に身を委ねた。
コメント
1件
あらあら、読んでてこっちまで顔が熱くなっちゃいましたよ。ぺいんとさんの不意打ちキスからの「いい夢見ろよ」って退場のかっこよさと、その後のしにがみさんが真っ赤になって追いかけてくる流れがもう……普段ノックする真面目なぺいんとさんがヘッドホン越しに仕掛けてくるのも、同棲の空気感がにじんでますね。続きが気になります!
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羽咲春
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