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この物語は実話をもとにしています。
1957年11月3日午前5時30分、一匹の犬が宇宙への片道切符を手にして地球を飛び立った。
1940年代後半から1970年代初頭にかけて、資本主義、民主主義のアメリカ合衆国と、社会主義、共産主義の旧ソビエト連邦は、技術力と軍事力を誇示し、世界の覇権をめぐって、軍事的、政治的に対立した。冷戦だ。冷戦で勝利するために、両国は代理戦争、軍拡競争、スパイ活動、宇宙開発競争など、熾烈な争いを繰り広げた。
この「スペースレース」と呼ばれる宇宙開発競争で、先手を打ったのはソ連だ。1957年10月5日、世界初の人工衛星、スプートニク1号をソ連が打ち上げ、アメリカに衝撃を与える。さらに、1962年4月12日、ソ連の宇宙飛行士、ユーリ・ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成功させ、地球を1周した。
「地球は青かった」
ー ユーリ・ガガーリン
一方アメリカは、当時のジョン・F・ケネディ大統領が、「1960年代が終わるまでに、人類を月に送る」と宣言し、アポロ計画を始動させた。そして、1969年7月20日、アポロ11号が3人の宇宙飛行士を月に送り、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月面に着陸した。
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」
ー ニール・アームストロング
しかし、このような華々しい成功がある陰で、多くの人には知られていない犠牲も数多く存在した。
あなたは、地球上で初めて宇宙に行った生物をご存じだろうか。それは、人ではなく、1匹の犬。しかし、その犬が手にしたのは、宇宙への片道切符だった・・・