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私
の名前はミリィ。孤児だ。
物心ついた頃から親の顔を知らない私は、毎日孤児院の中を駆け回っていた。
院長先生やシスターたちは優しくて大好きだったけど、それでもやっぱり寂しかったのだ。
だから、ある日院長室に呼ばれた時は嬉しくなって飛び跳ねてしまったものだ。
その日私は、初めて宝物を見つけた。
それは私が今まで見たこともないような不思議な機械で、院長室の床の上で静かに眠っていた。
最初は触っちゃダメと言われて我慢していたけれど、いつまで経ってもその機械が起き上がることはなかった。
ついに痺れを切らして、私は機械に手を伸ばしてしまった。
その瞬間──
「あっ……!」
突然機械の目が光ったと思ったら、私の体が宙に浮かび上がった。
そのまま機械の中に吸い込まれていく! 必死にもがくも抵抗できず、気がつけば目の前にさっきの機械があった。
そういえば、院長室にあった機械は二つあったっけ。
きっとこれが『遺物』と呼ばれるものなんだろう。
機械の中にはたくさんのボタンがあって、何か文字のようなものが書かれている。
その中に一つだけ見覚えのあるものがあった。
「これ、何?」
『AIT-SQC-03』と書かれたボタンを押すと、画面が変わった。
そこには『名前を設定してください』と書かれている。
ふーん、名前は自分で決めろってことなのかな?
「えっと、『みりぃ』っと」
名前を入力してからボタンを押そうとした時、指先が震えていることに気付いた。
「…………ふぅ」
深呼吸をして気持ちを整えてからボタンを押す。
『名前』の項目が表示されて、『ダミアン・ロナード』という名前を打ち込んだ。
そのまま決定ボタンへと親指を移動させようとしたところで一度手を止める。
(この名前にした理由とか聞かれたらどうしよう)
そう思いながらも結局はそのまま決定を押してしまった。
『登録が完了しました』という文字を見て小さく息をつく。
(これで大丈夫かな?)
僕はもう一度だけ確認してみようとステータス画面を開いた。
『名前』
:なし(登録可能)
『種族』
:人間族
(※1)
『性別』
:男性/女性
『年齢』
:15歳
『身長』
:160cm以下
『体重』
:60kg以上100kg未満
『健康状態』
:良好
『職業』
:学生
『スキル』
:【自動書記】LV5(MAX)
/ 【超聴覚】LV10(MAX)
/ 【遠視】LV6(MAX)
/ 【夜眼】LV3 / 【気配察知】LV8 / 【危険感知】LV9(MAX)
/ 【危機回避】LV4(MAX)
/ 【罠解除】LV7 / 【収納】LV7(MAX)
/ 【鑑定】LV2 / 【解体】LV4(MAX)
/ 【採取】LV6(MAX)
/ 【言語変換】LV- / 【アイテムボックス】LV- / 【隠蔽】LV- / 【魔力操作】LV- / 【身体強化魔法】LV- / 【光属性魔法】LV- / 【闇属性魔法】LV- / 【生活魔法】LV- / 【転移】LV- / 【杖術】LV- / 【槍術】LV- / 【斧術】LV- / 【弓術】LV- / 【投擲】LV- / 【鞭術】LV- / 【盾術】LV- / 【刀剣術】LV- / 【短剣術】LV- / 【格闘術】LV- / 【拳闘術】