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八重歯
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※ご本人様とは関係ありません。
※全て妄想です。
※センシティブ設定(激しいものではありません)
※ある書き手さんとのやり取りで書きたくなった、マニキュア話(この前のとは別ver’)
※或る国の王🦍さんと隣国の王🍆さん
※なんでも許せる方向けです。
🦍→「」
🍆→『』
モブの台詞も「」にしてます。
「…ドズル様!ドズル様!」
名前を呼ばれ、話を聞いていなかったことに気づかされる。
「…!…すまない…何の話だったかな?」
「今日のご予定です…」
「あぁ…そうだったな…続けてくれ」
「お疲れですね…今日の予定は調整いたしますか?」
疲れとかそういうのではないのは、俺が1番よく解っている。
「いや…大丈夫だ…。今日は、大事な会議の日だから、調整はきかないだろ…」
「…申し訳ございません。ぼんじゅうる様が来られる日でしたね…失礼致しました」
一国の王として、公務に追われる毎日。
隣国の王のぼんじゅうるとの会議の場が設けられるのは、月に一度。
彼も俺と同様、忙しい日々を送っていることだろう。
そして今日は、その彼が来る日。
久方振りに会うことに、緊張して落ち着かない。
俺と彼の関係は、国の王同士というだけではない…。
互いに信頼し、そして愛し合う恋人でもある。
それを周りには秘密にしよう…と、国やお互いのこれからの事をを考え、2人で決めた。
彼が来る時間が、刻々と迫っていた。
コンコンッ….ーーーー
扉がノックされ、侍従が入ってくる。
「失礼します…ドズル様、ぼんじゅうる様が到着されました」
「….!」
彼の到着に胸が高鳴った。
俺は平静を装い、「分かった…」とだけ、返事をした。
暫くしてから、彼が部屋に入って来る。
『お久しぶりです。元気になさっていましたか?』
「はい…相変わらず」
『それは良かったです…』
ご機嫌伺いのような挨拶を交わす。
こんなやり取りをするのは、もう何度目だろう。
侍従達に部屋から出る様、合図を送る。
俺達以外は、誰も立ち会わず行うのがこの時間の決まりになっていた。
「では、ごゆっくりどうぞ」
「失礼致します…」
そう言って頭を下げ、1人ずつ部屋を出ていった。
いなくなったのを確認し、俺は鍵を掛ける。
もし万が一、誰かが入ってきたら…色々と都合が悪い。
「この時間は、誰も入れるな」と言ってはいるが…用心に越したことはない。
『…いなくなった?』
先程の精悍な顔つきは何処へいったのか、子供のようなあどけない表情になり、小声で俺に聞く。
「はい…」
扉から離れ、
俺は彼に近づくと、きつく抱きしめる。
「…会いたかったです」
『俺も…』
彼もまた抱きしめ返してくれる。
身体を離し見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねる。
唇を離すと目が合った…今度は頬を染め、はにかんだ表情を見せる。
久しぶりに見る彼の顔…綺麗な紫色の瞳…。
愛おしくなって、また唇を重ねた。
『んッ…』
「…はぁ…今すぐ貴方を抱きたい」
押し倒したくなる衝動に駆られる。
『…ふふっ…それは後で』
妖艶に微笑み、俺の腕からスルリと抜け出す。
逃げる様に俺から離れる彼を追いかけ、また抱きしめたくなったけど、気持ちを抑えた。
『ねぇ…またお願いできる?』
「はい…こちらにどうぞ、お姫様」
俺は手を差し出す。
『…その呼び方やめてよ///』
恥ずかしそうに笑い、俺の差し出した手に指先を重ねてくれる。
奥にあるソファーまで誘導し座らせて、彼の前に跪く。
話し合いの前に必ず行う2人の決め事があった。
「今日は、どの色にしますか?」
側にあるチェストの引き出しの鍵を開け中から、マニキュアを数本取り出す。
『ん〜…赤がいい』
貴方の瞳の色と同じ…と続けて言い、
俺の顔を見つめ、頬を撫でる。
先程の胸の高鳴り以上にドキドキした。
彼の言葉や仕草が、俺を熱くさせる。
『後で』と言っていたのに、その気にさせるような態度。
抑えている気持ちを弄ばれている感覚。
試されているような気がした…。
ここからは、理性との戦いになる。
この時間を楽しみにしている彼の気持ちも考え、感情や言葉を飲み込み、全て抑え込む。
俺は、「…仰せのままに」と、返事をした。
彼の足をスツールに乗せる。
足先の美しさに息を呑んでしまう。
今までは侍従に任せていたが、自ら爪の手入れをするようになったらしい。
どんな心境の変化があったのか…俺には理由を教えてくれなかった。
蓋を開けて筆を取り出す。
彼の足の爪に、慎重に塗っていく。
『上手くなったね』
「ははっ…もう何回目だと思っているんですか?」
自分の爪が染まっていくのを、彼は微笑みながら見つめている。
『すごく、綺麗…』
「…そうですね」
貴方の方が綺麗です…なんて言ったら、絶対照れてしまうだろうな…。
俺は、心の中だけで思うことにした。
足の爪が終わり仕上がりを確認する。
我ながらとても綺麗に出来た。
「次は、手ですね…」
『うん…お願い』
手の爪にも色を施す。
彼には紫色が似合うと思っていたのに、今日は赤色を選んだ…。
彼の白い肌に映えて、赤色も悪くない…と思った。
満足する出来に、俺は嬉しくなった。
乾くのを待つ間に話し合う…これが2人のもう一つの決め事。
話しをしている時に見える彼の爪が赤く色づいていて、自分の色に染めている…そんな感覚になった。
「…これで会議は終わります。今日の話を持ち帰り、そちらでも協議し、検討をお願いします…」
『分かった…こちらも前向きな返事ができる様にする…』
「よろしくお願いします」
会議は予定通り行う。
そうじゃないと、彼がここを訪れる理由がなくなってしまう。
何もせずに帰らせる訳にはいかない。
「…さて」
俺は椅子から立ち上がり、彼に近づく。
「我慢したご褒美が欲しいです…」
彼の頬に手を伸ばし、ねだってみる。
俺の手に自分の手を重ねて、『…いいよ』と返事をしてくれた。
彼の手を引き、ベッドへ向かう。
ゆっくり押し倒して、唇を重ねた。
唇を離し彼を見つめる。
『はぁ…』と吐息を漏らし、彼もまた俺を見つめてくれる。
指を絡め手を繋ぐと、先ほど赤色に染めた爪が視界に入る。
爪に視線を向けているのに気付いたのか、
『…本当に綺麗…ありがとう…』
「気に入ってもらえて良かったです…」
優しく微笑む貴方に、深く深く口づける。
会えなかった時間を埋めるように、お互いを求め合う。
首筋に唇を這わせると、甘く吐息を漏らす。
俺は気持ちが抑えられなくなり、強く吸いついてしまう。
我に返り、ハッとした…。
「…すみません…痕が…」
彼との関係を気づかれないようにと、痕をつけないよう気をつけていたのに…今日の俺はどうしてしまったのだろう。
謝る俺に彼は『いいよ…大丈夫…』と言って許してくれる。
『俺は…貴方のものだから…』
「….!!」
その言葉が全てを物語っているような気がした。
『貴方の好きにして…』
駄目だ…もう理性が効かない…。
服を脱がし、彼の身体に唇を這わせる。
白い肌に映える赤い印は俺の独占欲の証。
誰にも渡したくない…。
指先や足先を見る度に、赤く色づいた爪に心を奪われる。
今まで我慢していた分、
彼の全てを堪能したい…。
時間が許すまで、
俺達は愛し合った。
ーfinー
コメント
2件
ネイルとキスマークの赤色に染まる🍆さん……たまらない程魅力的ですね❤️(〃∇〃) 必死に理性を保つ🦍さんの気持ちが分かります✨(*ノェノ)