コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
こんにちはー!!
今回初投稿です。
こうゆう作品を出すのは初めてで緊張してます…!誤字などは目をつむって頂けると幸いです…
あと多分3回くらい視点変わります。すいませんッ
【※注意事項】
・BL
・学パロ
ご本人様達には一切関係ありません ﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
それでは本編ですどうぞ!!
なんだろう。
なんでだろう。
胸が高鳴る。
気になる。
なんでもない普通の人で。
知ってる人でもなくて。
それでも、何か惹かれる。目で追ってしまう。
────この気持ちはなんと言う?
「おーーいキヨーー!!」
「ハァ…ハァ…、なんすか先輩ーー!!今疲れてっからあんま声出したくないんすけどー!!」
「悪いけどそっちにボール飛んでったから取りに行ってくんなーい?」
「はぁ!?めんどくせー!」
「おうおう、それは先輩に対しての反応かぁ?」
「それは歳だけでアンタは偉くも何にもないっすよー」
「おい!!!」
はぁ、こっちも練習中だっつのに。しかも割と遠いじゃねーか。
俺の名はキヨ。この名はあだ名だがな!ちなみに高校1年!サッカー部!!告白される事がまあまあ多い(と思ってる)のでまあまあモテるぜ!!!
そんなことは置いといて。
今絶賛先輩にパシられてるとこだ。こんな可愛い可愛い後輩に。(重要)
ボールは端っこ、弓道部まで転がってった。俺はわざとゆっくり走ってる。
弓道部って何か怖そうだよなー。堅い雰囲気っつーか?
ダンッッ!!
ギギギ…
ダンッッ!!
「うへー今日もうめーなあいつ」
「全部当ててんじゃん」
何かやけに上手そうな人がいるな…
まあ1人は居るよなそーゆー奴。
と、少し気になりソロ〜と覗いてみる
『……』
ダンッッ!!
「わ…」
「……キレイだ……」
…っん??えっ??今おれなんて??
わからない。わからない。だけどなんとなくそう思った。思ってしまった。
的を狙う時のあの目。流れて光る汗。仕草。
惹かれる。
『……?』
そう思っていると彼と目が合ってしまって。
俺は目をすばやく逸らした。
(バレてない……よな…?)
この気持ちをどうにかしたくて、ボールをとり、猛スピードで走って先輩たちの元へ戻った。
────────────────────
どうしよう、あの人が頭から離れない。授業中も、部活中も、あの人が頭に浮かんで、どうにも集中出来ない。先生や先輩から叱られもしたが、全然気にせなかった。俺はもうどうしようもないと思い、部活の先輩達に聞いてみた。
「弓道部の奴ぅー?」
「はい。髪色が茶色で少し髪が長くて顔丸っこい人です。」
「うぅーん俺は知らんかなぁ。そもそも弓道部に誰が居るか知らないし。」
「そうですか……」
「すっごい残念そうじゃん。そんな気になんの?」
「はぁ、まあ。」
「直接話せば良かったのに。お前の性格ならすぐ話しそうだけどな。」
「うぐっ……そんときは事情があって話せなかったんです!!」
「ふーん?まあそんな気になんなら弓道部の友達居るしまた今度会った時聞いてみてやるよ。」
「うぇー、今度っすかー?」
「こっちは聞いてやるってのに何だその態度は!!もう聞かんぞ!!」
「ははっ、すんませんすんません。冗談っすよ。」
「絶対思ってないだろ…」
────────────────────
「あっ、キヨー」
「?」
「前の弓道部の奴、正体分かったぞー」
「!!マジすか!!」
「おう!感謝しろよな!」
「教えてくれるまで感謝は伝えられませんね。」
「このクソガキ……
そいつは2年の”レトルト”っつー奴らしいぞ。」
レトルト……レトルト……名前を知れて俺は嬉しくて思わず口角が上がってしまった。……気がする。
けどレトルト先輩って長いな…レトルト…レト先輩?レト先輩…あっ、レトさんとか?うん。なんかすごいしっくり来た。
「先輩!あざっす!!」
「ああ…ってお前どこ行くの。」
「レトさんのとこー!先輩マジであざしたー!」
「は!?今から行くのか!?…心より体が先に動く奴め……てかレトさんってレトルトの事か!?」
俺は超笑顔で2年棟まで走っていきしっかり先生に叱られた。
レトさん…レトさん…
ああ、なんだかすごく楽しい。嬉しい。早くあの人に会いたくて。会えるんだと思うと思わず笑みが零れる。もうめっちゃ零れてるけど。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
ギギギ…
ダンッッ!!
「ふぅ…」
今のは少しズレてしまったな。まあ全然気にしないが。
俺、レトルトは、今日も行きたくもない部活…弓道部に通い、おれの至福の時間を削られている。本当は帰宅部が良かったのに、母さんに無理やり入れられた。
友達が比較的少ない俺は、人と遊ぶ事などせず、家で音楽を聴いたりゲームしたりインスタ見たりとする事がおれの至福。そんな奴は他にもたくさん居るだろうけど。
ふと運動部達が騒いでる方を見てみる。
こうゆう静かなとこの外で大騒ぎしているとこを聞いたり眺めたりするのは案外落ち着くものだ。
だけど何かが足りない気がする……
そう思ってた時、誰かとカチンと目が合った。
その人の瞳はなにか熱いようなものを感じた。
その人は髪が赤っぽく、おれと正反対の陽キャのような奴だった。ヤンキーっぽい感じ?
だがおれは興味がなく、ああゆう奴は何かと面倒くさそうだし、あまり関わりたくはないなと思った。
(…まあ歳下っぽいし関わりはないだろう)
そうやっておれは自分で明らかなフラグを立ててしまったのだった。
────────────────────
ガラッ
「失礼しますっ!!」
その少年がそう言うと教室の何人かがなんだなんだと騒ぎ出した。
「レトルトって人居ますか!」
「…は?」
教室の奴があっちにいるけど…とこっちに向かって指をさす。指さすなや。
そう思っていたら、少年は教えた奴に礼儀良くお礼を言い、ズンズンとこっちへ向かってくる。
「……」
「……?あのー…?」
なんだこいつ。おれの事呼んでおきながら全然喋んないんだけど。怖。てかどっかで見たことあるような…?
「ハッ!!す、すんません!!えと、俺、○○っていいますっ!キヨって呼んでいいです!弓道部…ですよね?見かけてなんか仲良くしたいなー…みたいな…とっ、とにかく!俺と友達になってほしいです!!」
「、は……えっ、とぉ〜…?」
?????
おれは一瞬で理解出来なかった。何を言ってるんだこいつは。友達になってほしい?とは……
「あの、レトさーん?」
そう言って彼はこてんと首を傾げてこちらの様子を伺う。は?いやいやいや、は?レトさんって何??あだ名??
動揺を隠せざるを得ないんだが。
だがそのままだと少し申し訳ないのでとりあえず何かしら言葉を発する。
「えっと、○○くんやっけ?」
「キヨって呼んでください。」
「ぅえ?じゃ、じゃあキヨくん…?」
「はい!」
キヨくんと呼ぶと嬉しそうな顔をする。一体なんなんだ……
だがおれも何故かしっくりきて、…少し、嬉しくなった。
「友達になりたい…やっけ?別にいいんだけど……具体的におれは何すれば…?」
「あ、いえ、俺から行動するんでレトさんは何もしなくていいです!」
「あ、そう……?」
「あ、あと敬語外してタメでもいいですか?」
「別にいいけど…」
「やった!ありがと!」
「はぁ…」
初っ端から距離感近いな。こうゆうの苦手だ。
「…あっ!時間ヤベェ!!じゃあレトさんまた今度!!」
「え、あ、うん……」
そうして彼は走って行った。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
ガラッ
「失礼しますっ!!」
俺は勢い良くドアを開ける。何人かが俺に目線を送る。あの時、レトさんは輝いて見えたから、すぐ見つけられると思ったが、パッと見じゃ分からなかった。居ないか見えない席の方に居るのだろうか、と思い、とりあえず近くの人に場所を聞いてみる。
あっちだけど…と少し困惑したように位置を教えてくれた。
「ありがとうございます!」
俺は礼をしてレトさんの方へ行く。
…何故だ。やけに緊張してしまって固まる。
いつもなら余裕で話しかけてたのに。
「……」
「……?あのー…?」
レトさんのその声で連れ戻される。
「ハッ!!す、すんません!!えと、俺、○○っていいますっ!キヨって呼んでいいです!弓道部…ですよね?見かけてなんか仲良くしたいなー…みたいな…とっ、とにかく!俺と友達になってほしいです!!」
「、は……えっ、とぉ〜…?」
そうして今度はレトさんが固まり始めた。
どうしたんだろうか?
「あの、レトさーん?」
そう言ってレトさんよ様子を伺う。
そうしてるとレトさんが口を開き喋り始めた。
「えっと、○○くんやっけ?」
「キヨって呼んでください。」
「ぅえ?じゃ、じゃあキヨくん…?」
「はい!」
なんだろう、何かキヨって呼ばれた方がしっくりくる。
「友達になりたい…やっけ?別にいいんだけど……具体的におれは何すれば…?」
「あ、いえ、俺から行動するんでレトさんは何もしなくていいです!」
「あ、そう……?」
「あ、あと敬語外してタメでもいいですか?」
「別にいいけど…」
「やった!ありがと!」
「はぁ…」
それから時計を見たら、もうすぐ行かなければいけない時間になっていた。
「…あっ!時間ヤベェ!!じゃあレトさんまた今度!!」
「え、あ、うん……」
俺は速攻教室から出て、自分の教室へ戻る。
…なんか、今すごくわくわくする!!
と、子供のようにはしゃぎルンルンで帰って行った。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
続く