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11 - 9話 学校にて

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2026年03月11日

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9話 学校にて


教室は、


いつもの時間割どおりだった。






少し大きめの制服の袖を、


指先で折り返している。


椅子に座ると、


布が軽く音を立てる。






髪は短く切られていて、


耳にかからない。


後ろ姿が、


黒板に映る。






教師は、


端末を机に置き、


一度だけ画面を確認する。






今日の授業は、


社会。






そう言って、


文字を打ち出す。






日常層  

匿名遊園地層  

ゲーム空間層  

つながり空間






読み上げ方は、


感情が少ない。






これは、


世界の区分です。






日常層は、


みなさんが今いる場所。






起きて、


学び、


働き、


暮らす。






匿名遊園地層は、


娯楽を体験する場所。


作品の名前より、


体験が優先されます。






ゲーム空間層は、


仮想の遊び場。


勝敗はありますが、


生活には持ち込みません。






つながり空間は、


個人と企業が集まる場所。


評価と反応が、


同時に流れます。






板書の下に、


小さく補足が出る。






基盤言語  

C++






誰も声を上げない。


聞き慣れた単語として、


そのまま受け取る。






教師は、


続ける。






世界は、


定義と処理で構成されています。






処理が止まらないことが、


最優先です。






層は、


行き来できます。






ただし、


日常は優先してください。






その言葉だけが、


少し丁寧だった。






誰が書いたのか、


誰が決めたのか、


触れられない。






端末の表示が切り替わり、


授業は終わる。






休み時間。






生徒たちは、


いつも通り話し、


笑い、


次の教室へ向かう。






C++の話は、


雑談に出ない。






知識として教えられ、


疑問として残らない。






世界は、


コードとして説明される。






けれど、


書いた手の話だけは、


最初から、


時間割に入っていなかった。

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