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朝鮮戦争・改

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朝鮮戦争・改

第15話 - 第15話

304

2024年09月12日

#歴史

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伊琉夏

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伊琉夏

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大海原に広がる荒波の下、誰も想像しなかった戦場が姿を現すこととなった。日本軍と明軍の衝突がついに海中戦へと発展する。倭の鋼鉄の艦隊は、空も海も制圧しようと、徹底的な軍事力を誇示していたが、この戦いの舞台は異なる。水中での戦闘、誰もが予測していなかった次元での激戦が繰り広げられようとしていた。

波間に潜む影

ある夜、月光が海面に反射する中、日本の艦隊が明軍の船団を追尾していた。しかし、表面での戦闘を避け、独自の戦略を練っていた。それは水中に潜伏させた特殊潜水兵団による攻撃作戦だった。

「この海が我らの最後の防衛線となるだろう…」

明軍の指揮官である趙雲はそう呟き、手に持った古びた羅針盤をじっと見つめていた。彼は日本の圧倒的な火力を知りつつも、海という次元では自軍に勝機があると踏んでいた。そこで動員されたのは、明国が秘密裏に開発した水中戦の精鋭部隊だった。

深海での衝突

日本の艦隊がその夜、油断していたところに、明の潜水兵団が突如として現れた。水中の暗黒の中、彼らは素早い動きで敵艦の下に潜り込み、爆薬を設置する。その光景は、静かな深海に響く鈍い爆発音となり、艦船が次々と大破していくさまが暗闇に浮かび上がった。

「何だ、これは！？」

日本側の指揮官である伊達政宗が驚愕の表情を浮かべる。彼にとって、明が水中戦を展開してくるとは予測外であった。艦隊の進撃は瞬時に鈍り、混乱が広がる。

「敵は水中にいる。急ぎ対応せよ！」

艦内に響く指令。だが、水中戦闘に備えていない日本の艦隊は、即座に対応する術を持たなかった。魚雷など存在しない時代において、爆薬を使った潜水攻撃は極めて効果的だった。

倭の逆襲

しかし、日本軍もただ黙ってやられているわけではなかった。彼らは急遽、武者の中でも泳ぎに長けた者を選び、潜水兵として急ごしらえの対抗策を編み出した。その者たちは海中に飛び込み、明軍の潜水兵に対抗した。

海中では、刀と槍が交差し、命が奪われていく。視界は暗く狭い。だが、その中で繰り広げられる戦闘は、一瞬の判断が生死を分ける過酷なものであった。

海中での勝敗

戦闘は朝方まで続いたが、最終的に日本軍は組織力と臨機応変な対応力で明軍の潜水兵団を打ち破ることに成功した。水中に沈んだ船体と、浮かび上がる無数の死体が、戦闘の苛烈さを物語っていた。

「ここまでか…」

趙雲は艦上で息を呑み、敗北を悟る。彼の戦略は一時的に日本軍を混乱させたものの、その場しのぎでしかなく、根本的に日本の軍事力を削ぐには至らなかった。

「明の誇りはまだ失われていない。次の策に全てをかけよう」

彼は心の中で誓いながらも、やがて見えなくなるほど遠くに退いていく自軍の姿を見つめた。