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そこか10分、あさは泣き続け、泣き止んだ。するとあさが滑り、あさの手が僕の股関節辺りに触れてしまい、あさはとてもあわあわしていた。だが、僕には人間に付いているものはないため、なんとも思わなかった。なにがとは言わないが。「ご、ごめんなさい…!」「大丈夫だよ。僕無いし。」「いや、それは分かってるんです…」「どゆこと?」僕には理解が出来なかった。通常、男子というものには必ずと言っていいほど付いているものがあるはずなのに、それが無い事を知っているとは?「どういうことって…女の子でしょう…?」僕は少し固まった。どう考えても男だよ。でも皆京郷の人似類は不思議で、全員女性のような体つきになる。「僕は男だけど…」「えっ!?」僕は余計な一言で余計にあさを混乱させたようだ。
そんなよく分からん話をしてる間にはあの揺れや風は来なかった。少し不穏な風が吹いているのには変わりないが。しかし妙にさっきとは違う。なにが違うのかよく分からないが、とりあえずあさを連れて道を歩くことにした。すると、あさが急に小刻みに震え始めた。僕はそれに真っ先に気づき、「どうしたの?怖い?」と聞くと、「さむい…」と返ってきた。そうか。妙に違うのは、この少しの温度だったんだなと気づいた。