テラーノベル
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君と話していて気づいたことがあった。
君はこのクラスに俺以外友達がいない。
俺は同じ幼稚園の友達が大半だったから、ペアを作る時は基本、誰でもいけた。
でも、君はいつも、俺のほうに来ることはなくても、必ずこっちを見ていた。
だから俺も嬉しくなって、必ず君の方に行った。
1度だけ、君にイタズラをしたくなって、友達に協力してもらって他の人とペアを作るっていうドッキリをした。
すると、その後の授業や休憩時間に口を聞いてくれなくて、流石にまずいと思い、謝った。
君は、もうしないでよ、と言って許してくれた。
『なぁ、ちぐって保育園どこ?』
俺とは違うところで教育を受けていた君の、
ずっと気になっていた事を入学してから1ヶ月弱くらいで聞いた。
すると君は少し困ったような悩むような表情をして言った。
『行ってない』
『じゃあ幼稚園なん?』
俺は幼稚園出身で、ここの小学校に近い幼稚園は俺が通っていたところしかなかったから、入学する時に転校でもしてきたのかと思って聞いてみた。
『行ってない』
は?と思った。
幼稚園に行ってない。
保育園にも行ってない。
ならどこに行ったんだ。
俺の頭は混乱していて、クエスチョンマークで埋め尽くされていた。
『義務教育じゃないから。』
「義務教育。」
そんな言葉、小学1年生、入学したての俺が知ってるはずない。
だから俺は、君のことを天才だと思った。
でも、義務教育の意味を知らなくても、幼稚園や保育園は、俺的に凄く楽しいと思っていた。
だから、義務教育という言葉を知らなくても、行ってないということは理解して、可哀想だな、と思った。
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