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私、優樹菜。
テンペストに来てから、毎日が割と楽しい。
『おはよ〜! 』
そうやって歩くだけで、
「おはようございますユキナ様!」
「今日も元気だな!」
って返ってくるの、正直ちょっと照れる。
「愛されすぎじゃない?」って?
うん、私もそう思う。
でもさ、不思議なんだよね。
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ある日、リムルと2人で湖の近くを歩いていた時。
『ねえリムル』
リムル「ん?」
『私さ、この世界に来た理由、まだよくわかってないんだよね』
リムルは少し黙ってそれから笑った
リムル「無理に思い出さなくていいんじゃないか?」
『そう?』
リムル「ユキナは”必要だからここにいる”それだけで十分だと思うけど」
⋯⋯それ、ずるい言い方。
『なんかさ〜、私だけ少しだけ浮いてる気がする時があるんだよね』
リムル「浮いてる?」
『うん。力がある訳でもないし、知識がすごい訳でもない。なのに、みんなが私を信じてくれる。』
言葉にすると、胸の奥がくすぐったくなる。
リムル「それってさ、もしかして__」
次の瞬間、頭の奥が、チクッと痛んだ。