テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
交わりが最高潮に達したその瞬間、二人の肉体から溢れ出した魔力が目も眩むような白銀の閃光を放った。それは互いの体液と執着、そして「旦那様」「幸せな鬼」という言葉によって完成された、魂の契約の具現化だった。しのぶの白磁の肌、ちょうど童磨が何度も愛液を注ぎ込んだ下腹部と、彼が好んで噛みついた首筋に、藤色と氷色が混ざり合った禍々しくも美しい紋様が浮かび上がる。それは蝶の羽を象りながらも、中心には童磨の瞳と同じ蓮の花が刻まれた「夫婦の印」だった。
「あ……っ、熱い……。体の中に、あなたの刻印が、刻まれていく……っ!」
しのぶが歓喜に身を震わせると、呼応するように童磨の胸元、ちょうど心臓の真上にも、しのぶの羽織の柄を模した繊細な蝶の紋様が深く刻み込まれた。
「これは……すごいね、しのぶちゃん。僕たちの血が完全に一つに溶け合って、もう二度と離れられない『対(つい)』になった証だ」
童磨は歓喜に声を震わせ、自らの胸に刻まれた彼女の印を愛おしげに撫でた。この瞬間、二人の血鬼術は「夫婦鬼・万世極楽心中(ばんぜいごくらくしんじゅう)」へと昇華する。
一方が傷つけばもう一方がその痛みを受け流し、一方が力を求めればもう一方が無限にエネルギーを供給する。しのぶの体内にある童磨の精液は、この紋様を通じて常に新鮮な魔力へと変換され、彼女を上弦の弐に匹敵する、あるいは凌駕するほどの怪物へと変貌させた。
「見てください、旦那様。私たちの体、お揃いですね……」
しのぶは、自らの下腹部に浮かび上がった蓮と蝶の紋様を指でなぞり、潤んだ瞳で童磨を見上げた。その印からは、二人が愛し合うたびに甘い香気と凍てつく波動が放たれ、無限城の構造そのものを「二人の愛の巣」へと固定していく。
「ええ、本当だ。これで誰がどう見ても、君は僕の妻で、僕は君の夫だ。この印がある限り、死さえも僕たちを分かつことはできないよ」
童磨は再び、しのぶの脚を高く割り、自らの印と彼女の印が重なり合うように深く腰を沈めた。紋様同士が触れ合うたびに、火花のような魔力が弾け、二人の絶頂はさらに深く、鋭くなっていく。
「あぁ……っ! 旦那様、あなたの印が、私の中で脈打っています……! 私、本当に……幸せな鬼です……っ!」
印が刻まれたことで、二人の感覚は完全に共有された。しのぶが感じる悦びは童磨の悦びとなり、童磨が注ぐ愛はそのまましのぶの血肉となる。
無限城の最深部、氷の蓮が咲き乱れる静寂の中で、永遠の契りを刻んだ二人の影は、ただひたすらに、睦まじく、残酷なほどに美しい愛の営みを続けていった。
風宮 むぅまろ🦇🍀︎ 🍬🍚