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花音から誘ってほしくてわざと問いかける。焦らすように胸に唇を当てると、蜜路がじわっととろけたような気がした。
「お願い、もっ、と、きて──」
瞳を潤ませて、懇願する姿はたまらなく艶やかだ。
我慢できずに腰を打ち付け始めると、花音がたまらず声を漏らす。
「あっあぅっ……ああんんんっ!!!」
「はぁ……はぁ……」
ぱんっと身体のぶつかり合う音、粘着質な水音にベッドの軋む音。彼女とセックスしているすべての音に酔いしれる。
たまらずぎゅっと彼女を抱きしめて、蜜路の奥をコツコツとノックした。
花音も腕を伸ばしてしがみつき、脚をクロスさせて俺の身体を締めつけてくる。
「だめだめっ!! いっちゃぅ!!」
彼女が果てるのを、蜜路の収縮で感じる。それが完全に終わる前に、腰を打ち付けてとめどなく奥を穿つ。
何度も何度も彼女を果てさせる。獣のような衝動をもう止められない。くるんと身体をうつ伏せにして腰を持ち上げ、後ろから一気に最奥を突き上げた。
「ああああーーーっ!!!」
顎を上げて、俺を受け入れる彼女。弓形に反った背中がすっと赤くなってくる。
──愛おしい。
俺にめちゃくちゃにされて、快楽の底へと溺れていく花音の姿。もう誰にも見せたくない。その気持ちのまま、抽挿を激しくする。
花音はシーツをぎりぎりと握りしめ、ベッドに顔を埋めて快感に耐えている。もっともっと乱れさせたい。俺の形を覚えてほしい。その一心で彼女の身体を揺さぶり続けた。
まだまだ花音のナカにいたいのに、果てるたびにすぼまる蜜路がそれを拒む。
「やばい、出そう……」
「い、いいよ、イッて?」
そう言われると、もう少し踏ん張りたくなる。彼女の背中に覆いかぶさって、胸の頂を弄ぶ。花音は首を振って嫌がりながら快感に耐えていた。
「こっち向いて?」
最後は顔を見ながら、薄膜越しに欲をぶちまけたい。
身体の向きを変え、仰向けになった彼女と視線を絡ませる。気持ちよさそうにとろけた花音。蜜壺は俺をしっかり咥え込んでますます締めつける。
すっと彼女が脚の間に目を遣る。その瞳が、俺の動きを凝視している。
「どうですか、俺のセックス……?」
「う、うん……ああっ!!」
「ちゃんと言って?」
その言葉がほしくて、両手を掴んで抽挿を激しくすると彼女は白い喉を見せる。
「あああっ、き、気持ちいいっ!! だめっ、またいっくぅーー……!!!」
「……うっ……!!!」
仰け反って気持ちよさそうに果てる彼女、ほぼそれと同時に欲を吐き出して、彼女に覆いかぶさる。
潰さないようにしながらも、彼女の身体の柔らかさを感じる。
少し落ち着いてきて、身体を離して彼女を見る。あれ……?
気絶したのか、眠ってしまったのか。目を閉じて、小さく息をする彼女の頭をそっと撫でた。
相性は間違いなく良かった。
契約でもいい、彼女と一緒にいられればチャンスはいくらでも巡ってくる。
布団を引っ張ってきて、彼女の身体にかける。ぎゅっと細い肩を抱き締めて、自分も眠りに落ちた。
花音が起きた気配がして、すっと目を開ける。布団から少し顔を出してうんうん何か考えている彼女。
──まだ、帰らないで。
そう思いながら彼女を抱き寄せる。ほんの少し、身体がこわばったけどすぐに力が抜けたのがわかった。
彼女が自ら俺の胸に顔を埋めてくる。なんか、すごく安心する。
今さら、昨日のことがフラッシュバックして、下半身が元気になりそう。
「……ふじわら、さん?」
言ってから、ハッとした。さんざん名前で呼んだのに、口から出たのはいつもの呼び方。少し夢から覚めたような気がして自分を責める。
「あ、あの、ご、ごめ、えっと」
慌てて起きあがろうとする彼女をぎゅっと抱きしめる。今日は休みなのだから、ゆっくりしていて問題はない。
「ねぇ、もうちょっと……寝よ?」
彼女のぬくもりを感じながら、目を閉じた。契約でもいい、ただあなたのそばにいさせてほしい。そう願いながら、再び眠りに落ちた。
目を覚ますと、彼女の身体はまだ俺の腕の中にあった。そっと額にキスを落とし、シャワーを浴びようとベッドを出る。
シャワーを浴び終えて、朝食の仕度を始めた。何が好きかわからないけど、彩りだけはよくしようと考えていると、ゴソゴソと寝室から音がする。
起きたのかな? シャワー浴びたいよね。バスタオルいるかな。あれこれ考えて、寝室に入ると、裸の彼女がベッドの下に落ちた服を取ろうと腕を伸ばしていた。
「あ、起きてた」
「お、お、おはよ」
慌ててシーツに身を隠す彼女はかわいらしい。昨日、全部見たけど、この明るいところで抱くのもいいな。今すぐ襲いたい気持ちになってくる。
「はい、これバスタオル。そのままじゃまた襲いそうなんで、それ巻いて」
「お、お、襲……」
「シャワー浴びますか?」
小さく頷く彼女のそばにバスタオルを置いて、リビングに戻る。
かっ……かわいいっ!!! 華奢な肩が少しシーツから見えていただけなのに、なんであんなにかわいいの?
もう絶対離さない。というか今日も抱かせてもらおう。そう思いながら、朝食の支度の続きを始めた。